日乗・日常

「太平記の世界・列島の内乱史」応永の乱/ブログ中断のお知らせ

佐藤和彦著「太平記の世界・列島の内乱史」吉川弘文館刊を読み終えた。 この本は14世紀の30年代から鎌倉幕府の終焉と共に約60年間にわたって日本列島を広範囲に戦乱に巻き込んだ南北朝時代を、室町時代に成立した軍記・太平記を共通の手がかりにして描…

「値上げもう謝らない」

物価と賃金が上がらない約30年を経て外からのエネルギー価格の上昇や、内なる人手不足、金融緩和などの影響からか、ようやく値上げや賃上げが受け入れらていくような兆しが素人目にも感じられる。 現在の物価上昇は食料品の上昇が牽引していることはデータ…

映画「小説家を見つけたら」

NHKBSで放送された2000年のアメリカ映画「小説家を見つけたら」原題「finding forrester」を録画、長らく放置していたが時間を見つけようやく観終わった。 放置していたのが後悔されるような、記憶に残る、また観終えて余韻の残る私にとって良い映画であ…

今年行くべき場所世界で三番目・山口市

ニューヨークタイムズが2024年に行くべき場所52箇所を選んだ中で、私の郷里山口県の県庁所在地・山口市が3位に選ばれたと同級生からのLINEで知らせがあった。 その知らせを聞いた後、用事で車に乗るとたまたま当地のラジオ朝日放送(ABC)のニュースで…

初句会

昨日は今年初めての施設俳句サークルの句会で、普段に無いお茶(ペットボトル)やお菓子まで出してもらった。 私は出来るだけ毎日の句作を心がけているなかから以下の五句を出した。 ①木洩れ日へ悴(かじか)む手指差しかざす ②手袋を忘れて拳握り締め ③渡すより…

映画「用心棒」と関東取締出役(かんとうとりしまりでやく)など

NHKBSで放送された昭和36年(1961)の懐かしい映画「用心棒」を録画再生して観終わった。 観るのは多分2回目と思うが細かい点はあまり憶えておらず最後まで集中して鑑賞出来た気がする。 云わずと知れた黒澤明監督の代表作のひとつで、三船敏郎主演、こ…

娘と孫の訪問

昨日は娘夫婦と孫二人がやって来た。もうひとりの孫はインフルエンザに罹り来ることが出来ず留守番で残念。 昨年までに孫三人共に職を得ることが出来て一安心したのだが、来た二人には職場の様子を色々尋ねたり、業種の先行きなどの話が出来て久しぶりに社会…

「物語 朝鮮王朝の滅亡」

金 重明(KimJungMyeong)著 「物語 朝鮮王朝の滅亡」岩波書店 刊 を読み終えた。 著者は在日二世の小説家で本の題名に「物語」と付いているように、史料に基づいて歴史的事実を考証するのではなく「朝鮮王朝の滅亡」という重苦しい事実を平易に…

こころの時代「悪人とはだれか」

NHKEテレに「こころの時代」という番組があって、副題に「宗教・人生」が付いている。 私は今まで無宗教、無信心で来ているのでこの番組を視聴したことはなかったが、たまたまいつものルーチンで録画の為番組表を当たっている時「悪人とはだれか」という…

今年(2023年)の振り返り

大阪八尾から神戸の西外れに引っ越して1年半経過した今年の暮れ、ようやくこの地のあれこれに少しずつ馴染みつつあるような気がする。 世間的には、コロナが五類に移行してようやく一区切りしたものの、毎日のニュースではウクライナや、パレスチナでの戦い…

映画「土を喰らう十二ヵ月」

施設の映画会で2022年の日本映画「土を喰らう十二ヵ月」の知らせがあり参加してきた。 ネタバレにならない範囲で簡単に書くと、物語は初老に差し掛かった作家(沢田研二)が信州の山裾で、時折訪れる年下の恋人で編集者(松たか子)や、愛犬と暮らし、村人や…

12月放談会

昨日は施設の有志が5人集まり色々なテーマを話し合う放談会の12月の例会に出席した。 前回11月度の会が遅れて12月10日だったので、今回との間に時間的な余裕がなく、テーマを決めず思いついたものを話し合う形での会になった。 話し合われた内容は …

スポヂカラ!温泉街が育むなでしこたち 女子サッカー 岡山湯郷Belle

2011年のサッカー女子W杯でのなでしこジャパンの優勝は、今まで色々なスポーツ競技を観た中でも特筆されるもののひとつだった。 特に決勝のアメリカ戦で1点先行されて宮間あや選手のゴールで追い付き、更に1点先行され土壇場で宮間選手のコーナーキッ…

生誕100年司馬遼太郎 雑談「昭和」への道②江戸日本の多様さ

今年は作家・司馬遼太郎さんの生誕100年に当たるということでNHKでは昭和61年に放送された、司馬さんが昭和の戦争までの時代を語る、『雑談「昭和」への道』を再放送しており、10月9日のこのブログに書いた。 放送は週一回のペースで直近は第11回…

車検で思ったこと

神戸に引っ越してきて車に乗る機会は用事で大阪を往復するか、買い物の運転手を務めるくらいのもので、以前に比べめっきり減った気がしている。 しかし走行距離にかかわらず年月が経つと車検の通知がやって来て、その見積もりに出掛けてきた。 街の修理工場…

映画「かもめ食堂」

NHKBSで放映された2006年の日本映画「かもめ食堂」を録画して見終わった。実に不思議な感覚に陥る映画で、時間がゆったりと過ぎて行き、見終わると日常の雑事などどうでもよくなるような錯覚が起き、精神衛生上実に効果があるような気がする。 これと全…

放談会(11月延期分)・ジェンダー

昨日は本来11月に実施予定であった施設有志参加の放談会が遅れて実施され、男女合計5名の出席でテーマはジェンダー(社会的性差)。 世界経済フオーラムが男女格差を算出する2023年の日本のジェンダーギャップ指数は、総合指数で過去最低の全146ヵ国…

昭和24年生懇親会/クリスマス飾り付け

昨日は住んでいる施設の昭和24年生まれ(多少許容範囲あり)の初めての昼食懇親会があり家内と共に垂水の和食屋さんに出掛けて来た。 施設内では昭和24年組はまだ若手らしく少数派で10名の参加であった。 店の形態からテーブルが二つに分かれているため…

倍賞千恵子さん・私の履歴書

日経新聞文化欄に著名人が交代で各々1ヶ月にわたって連載する「私の履歴書」と題するコラムがあり、通例自分の半生、来し方などがかなり突っ込んで書かれている。 12月に入り突然、倍賞千恵子さんの写真と共に連載が始まったのを見て少々嬉しくなって熱心…

12月句会

昨日は今年最後12月の句会で13人の出席があった。前月は同窓会と重なり欠席したので久しぶりの雰囲気を味わった気がしている。 私は毎日のブログのなかから選んで次の五句を出した。 ①時過ぎて同胞(はらから)想う初時雨 ②芭蕉句を読経が包む冬御堂 ③七十…

司馬遼太郎さんの随筆⑦播州の国

司馬遼太郎全集に収録されている随筆のなかに、昭和41年の「日本読書新聞」に掲載されたという「播州の国」という短いエッセイが収録されている。 よく知られているように司馬さんの家は数代前まで播磨国(はりまのくに・兵庫県)に住んで居られたそうで、記…

山口県地方史学会創立70周年記念大会聴講と史跡訪問など②大村神社

記念大会聴講の前日、中学同級生の案内で長州藩の明治維新立役者のひとり大村益次郎の生地に、本人を祀って建つ大村神社に連れて行って貰った。 少しおさらいをすると大村益次郎は周防国(すおうのくに)鋳銭司(すぜんじ)村(現山口市)の村医者の子として生まれ…

「女性差別はどう作られてきたか」

政治学者・中村敏子著「女性差別はどう作られてきたか」集英社新書 刊を読み終えた。 私にとってこのようなジャンルの本を手に取るのは全く初めての試みなのだが、次回の放談会のテーマが「ジェンダー」であり、一度くらいは関連する本に目を通しておかねば…

玉鋼の十二人・奇跡の鉄は生み出せるのか

NHKBSで放送されたドキュメンタリー「玉鋼の十二人・奇跡の鉄を生み出せるのか」を録画して観終わった。 これは日本刀の素材で玉鋼(たまはがね)と呼ばれる鉄を生み出すため古来の製鉄法・「たたら製鉄」の現場にカメラを据え12人の職人の粘土をこねて炉を…

お土産の「調布(ちょうふ)」

一緒に大阪へ行く用事があり岡山県倉敷市に住む娘が訪ねて来たが、そのお土産のひとつに岡山銘菓「調布」というのがあった。 「調布」という名は東京都内の地名で馴染みがあったが、菓子の名前で「調布」とは初めてで興味が湧き、その由来を読むと以下のよう…

ウクライナ軍総司令官のインタビュー

ロシアの侵攻に始まったウクライナ戦争は、ウクライナ軍が反転攻勢を始めて5ヶ月近く経つがニュースを見る限り膠着状態に陥っているように見受けられる。 また新たに始まったイスラエルとパネスチナとの争いに世界が注目し、ウクライナは遠くに見えてしまう…

11月句会

施設の俳句サークルの11月例会は7日(火)だったが、あいにくこのブログに書いたように中学の関西同窓会と重なっており、やむを得ず欠席させて貰い、出句の段取りをして世話人さんに預けておいた。 その五句は以下の通り ①種ありの葡萄嬉しや吹く仕草 ②歩幅…

関西地区同窓会と踏海(とうかい)とは?

昨日は大阪北新地で約1年ぶりの厚狭中学校の同窓会、山口県からわざわざ来て貰った2名を入れて、合わせて10名の参加であった。 本来6月に開催の予定であったが台風直撃予報で延期になり今回に持ち越されたもの。 いつもこの会で思うのは、半世紀以上の…

映画「クライ・マッチョ」

NHKBSプレミアムで放映された2021年の米映画「クライ・マッチョ」を録画して観終えた。 原題も「CRY MACHO」なのだが原作の小説がそもそもこの題であるらしい。クライは泣く(鳴く)、叫ぶ、マッチョは男らしい、強い等の意味がある。 然し併せてみると意…

放談会・AIが世の中にどのような影響を与えるか

昨日は住んでいる施設内の5人が集まりテーマを決めて雑談する月一回の会合で今回は四回目。 第一回は「移民受け入れ社会へ向けて」 第二回は「フィンランドと日本の教育対比」 第三回は「なぜ薩長土肥なのか、革新の必要条件」 担当が叩き台の資料を配布し…