2021-06-01から1ヶ月間の記事一覧

毛利秀元番外編・幻の串崎城

一昨日山口県厚狭に在住の兄から電話があり世間話のなかで山口県下関市立歴史博物館が企画展「串崎城ー長府に築かれた幻の城」を開催しているとの話があった。歴史博物館のホームページを見てみると開催期間が7月11日までのようで、また担当されているのが…

MIDWAY・ミッドウエイ

BSTBSの映画番組でアメリカ映画MIDWAY(ミッドウエイ)を録画して観た。 この映画は昭和51年(1976)の作品らしいが私は封切り直後大阪市内の映画館で観た。そのとき購入した映画パンフレットが今も手元にある。 米太平洋艦隊司令長官ニミッツ大将にヘン…

岡本 真夜さん「TOMORROW」

私は歌と云えば演歌や昭和懐メロ、時に唱歌といった辺りがターゲットだが、なぜか自分自身は歌わないものの、シンガーソングライター・岡本真夜さんの「TOMORROW」は気に入っている。何より歌詞が素晴らしくイキイキしておりメロディーも人を奮い立たせるよ…

イスラエルの先端農業技術

一昨日の日経新聞の ASIA BIZというアジアビジネストレンドを扱う紙面に「イスラエル企業の先端技術 東南アジア、農業増産をめざす」というNIKKI Asia(英語版)と同時掲載の記事が載っている。最近のイスラエルに関するニュースは国内政治とパレスチナとの紛…

厚狭毛利家代官所日記⑤弘化4年①鶴騒動

6月14日の続き弘化4年(1847)2月7日の厚狭毛利家代官所日記に面白い記述がある。 その内容は概ね以下の通り。今日、進藤与兵衛は、梶浦(かじうら)漁場の陸側 こしゆらじが浴(えき)という場所で鶴を打ち取られた処、鶴は傷ついて海中に入った。 そこ…

「吾輩は猫である」猫と俳句

明治の文豪・夏目漱石の「吾輩は猫である」は冒頭の 「吾輩は猫である。名前はまだ無い。どこで生まれたかとんと見当がつかぬ。」 の書き出しから世間に定着している。日経新聞に作家・伊集院静さんが現在連載中の「ミチクサ先生」は夏目漱石が主人公の小説…

イザベラ・バード「日本奥地紀行」

イザベラ・(ルーシー)・バード女史(1831~1904)は英国の旅行家、探検家、随筆家でアジアも含む世界の辺境を旅し著作を残した。 女史は明治初期来日し、変化しつつあった日本の東北地方から更には北海道を旅行し妹への書簡なども交えこのときの率直な旅行記を…

♪︎♪︎「うっせぇわ」♪︎♪︎

今になってはハッキリしたことは思い出せないが、突然耳に、 ♪︎♪︎うっせぇ うっせぇ うっせぇわ♪︎♪︎ と軽快なメロディーと歌詞が響いてきた。妙に耳に残ったので「うっせぇ」を手がかりに調べて見ると楽曲を作ったのがsyudou(しゅどう)さんという音楽家で提…

川路聖謨(かわじとしあきら)③日露和親条約

6月17日の続き川路聖謨など幕府のロシア使節応接掛が長崎でロシア提督・プチャーチンと折衝し一旦帰国させた。 その一年後嘉永7年(1854)10月、プチャーチンは函館、大阪を経由して伊豆下田に再来、条約締結を強く求めた。幕府は大目付・筒井肥前守…

キューポラのある町/父の日プレゼント

日経新聞に機械メーカーの(株)クボタが社内にある4基のキューポラを2024年までに電炉(電気アークで鉄を溶かす炉)に切り替える記事が載っている。キューポラはコークス(石炭を蒸し焼きして高純度の燃料にしたもの)を燃やして鉄を溶かす溶解炉のことで昨…

同級生との喫茶店会合と夏野菜

昨日は久しぶりに近くの市に住むふるさとが同じ同級生に喫茶店で会ってきた。 あいにくの雨模様だったが車で40分くらいのところにある「星乃珈琲店」、土曜日だからか駐車場もほぼ一杯で今どき混みあっているのに少々ビックリした。主な目的は作っているキ…

水戸天狗党の乱と長州藩内の争い

6月15日のこのブログで、幕末「天狗党の乱」で水戸藩の勢威と世評が地に落ちた事を書いたが、ふるさとの長州藩も一歩間違うと党派抗争で自壊した水戸藩と同じ道をたどる瀬戸際まで行った歴史がある。天狗党が挙兵した元治元年(1864)は長州藩にとって…

TOTO(トートー)とTQC(テイキュウシー)

日本経済新聞の最終面・文化欄には「私の履歴書」という、各界の著名人が自らの来し方を数十回にわたって振り返るコーナーがあり、前回は俳優の吉行和子さんで、連続テレビ小説のモデルにもなった母親の吉行あぐりさんや兄で作家の吉行淳之介さんの話も交え…

川路聖謨(かわじとしあきら)②長崎日記

6月12日のこの日記に、幕末の開明的な幕臣のひとり川路聖謨が、幕末のロシア使節プチャーチンの長崎来航に伴い、応接掛として江戸から長崎に下向途中に、ふるさと厚狭の隣町・船木に泊まった記録がある事を書いた。色々調べて見ると川路聖謨のこの長崎日…

孫の転居とあれこれ

我が家に下宿中の二番目の孫が、コロナウイルスの関係もあって大学の直ぐ近くに引っ越すことになり、娘夫婦と一緒にやって来て1泊2日で荷物運搬や部屋の準備等をやり終えた。少し寂しい感じもするがお互いに自由が少しばかり増えて前向きにとらえようと思…

「天狗争乱」

NHK大河ドラマ「青天を衝け」では主人公の渋沢栄一とならんで水戸藩出身の一橋慶喜が準主人公のような廻りで物語が進んでおり現在、水戸藩の悲劇とも言える「天狗党の乱」が映し出されている。水戸藩は徳川御三家でありながら不思議なことに徳川光國(黄門)以…

厚狭毛利家代官所日記④天保6年④遠島処分

6月9日の続き時代劇では江戸町奉行などが犯罪者を遠島処分すなわち島流しの刑を言い渡す場面がよく出てくる。 代官所日記天保6年分には厚狭毛利領内でも遠島処分になった例が記載されている。古い日記の事なので一部に虫食いもあり、また詳しいことまでの…

桐葉菓(とうようか)と風流武辺(ふうりゅうぶへん)

昨日は梅雨の合間で久しぶりにゴルフでホームコースに出かけてきた。 帰宅してみると山口県周南市の中学同級生から手紙とお菓子が届いていた。友人の方に届けて貰う私の本に関することで懐かしい名前も出てきて、嬉しく読ませてもらった。更にお菓子の包みを…

川路聖謨(かわじとしあきら)①と隣街・船木宿

NHK大河ドラマ「青天を衝け」では先週、主人公渋沢栄一を自分が仕えている一橋家に仕官させた恩人の平岡円四郎が暗殺された。 この平岡円四郎を後援し一橋家に推薦したのが下級幕臣の御家人(ごけにん)出身でありながら勘定奉行、外国奉行まで累進し、幕末の…

新日本風土記「松本清張 昭和の旅」②日本の黒い霧

6月5日のこのブログにNHKBSの新日本風土記で放送された「松本清張 昭和の旅」の中から「天城越え」を中心に書いてみた。 今回は清張さんが後半生で力を入れた現代史に題材を得た 「日本の黒い霧」を読み直し書かせて貰うことにした。戦後の有る時期まで日…

海外・国内女子ゴルフでの嬉しい事

最近のゴルフの世界では今まであり得ないことと思っていたことが立て続けに起こるようになってきた。先日のマスターズでの松山英樹選手の優勝や今回の全米女子オープンでの日本人同士、畑岡奈紗選手と笹生優花選手のプレーオフ、実質世界一を決めるゴルフの…

厚狭毛利家代官所日記③天保6年③時代劇?

6月1日の続き天保6年(1835)の日記を読んでいくと、時おりTV時代劇のエピソードに使えそうな事柄が記されている。 その例を挙げると、①浪人の領外退去 5月7日の日記の要約 筑後国(現在福岡県)浪人の刀屋(とや)清兵衛と申すもの、近来は船木(ふなき・…

テレビの故障・買い換え雑感

我が家にあるテレビの内、一番使用頻度の高い一台が突然映らなくなり、電源ランプが赤い点滅を繰り返す。 電源を数回リセットしても復帰せず、メーカーの問い合わせ窓口に連絡を取ったところ、内部の故障と言われ買い換えを勧められた。ランプの点滅で故障症…

梅雨の合間の農作業あれこれ

ぎっくり腰もほぼ完治し、ジャガイモ収穫以来少し間が空いた農作業を片付けようと、あらかじめ器材等の段取りをして雨のあがりにあわせて仕事を開始した。①キュウリの整枝作業と収穫 キュウリの成長は驚く程速い、5本植えた苗は主枝を伸ばすため根元から6…

若き日の山と老いての山

日経新聞の今週の詩歌教養欄に掲載された読者の「歌壇」で本当に久しぶりに心に響く投稿短歌に出逢った。 この欄は毎週目を通すことにしているが、自分自身では短歌俳句は詠まないせいか、なかなかハッとするような歌や句に巡り会うことは少ない。イチオシ短…

新日本風土記「松本清張 昭和の旅」

5月16日のこのブログに「作家・松本清張」と題してNHKBSの番組、新日本風土記「松本清張と鉄道の旅」について小説「砂の器」等の事を書いたところ読者の方から、程なくして放映された同じ新日本風土記の「松本清張 昭和の旅」を見て清張さんの作品を読み…

財政破綻を決めるのは誰か

5月17日のこのブログでも触れたように私自身、日本の財政赤字問題については、 ・自分や周りの人の生活に大きな悪影響を来す恐れ。 ・通貨の発行権を持つ国家の赤字が、どこまで許容されるかと言う知的な興味。 の2つの観点からとても大きな関心を以前か…

大坂なおみ③全仏オープン記者会見拒否~棄権

2月21日以来の大坂なおみ選手関連。全仏オープンに出場していた大坂なおみ選手の、1回戦勝利後の記者会見拒否が物議をかもして波紋が拡がっている。大会前から記者会見が「選手の心の健康状態を無視したインタビューになっている」と表明していたとのこと…

雀三題

①最近家の周囲で雀が喧しい。 ひと頃雀を見ないなあと思っていたが様変わりで、不思議に思い色々と観察していると、どうやら庭の黐(もち)の木の若い実を食べることが主な目的になっているらしい。この実が熟する頃は毎年色々な野鳥や鳩、カラスまで食べに来…

厚狭毛利家代官所日記②天保6年②兎狩り接待

5月26日の続き、天保6年(1835)代官所日記 2月2日記載分の要約【廻神舎人(めぐりかみとねり)・松崎市郎左衛門、梶沖(厚狭川下流域の地名・かじおき)開作(かいさく)の見分として忍びにて昨夕、船木(ふなき・厚狭毛利家領内)迄罷り越し、今朝家老以下…