読書の勧め

「絵で見る十字軍物語」

60年代から70年代頃にかけて日本中にフォークソングが響き、フォークソンググループが沢山活躍していた。 その一つ「ザ・フォーク・クルセダーズ」があり大ヒットした「帰ってきたヨッパライ」「イムジン河」「悲しくてやりきれない」などの曲に記憶があ…

「坂の上の雲」と連合艦隊解散の辞

先日、長崎県対馬の万関瀬戸のことをこのブログに書いたが、関連した日露戦争の日本海海戦を見直そうと思い司馬遼太郎さんの大作「坂の上の雲」を書棚から引っ張り出し、海戦に関わる第5巻、6巻を読み始めると止まらずつい最後まで読んでしまった。 この本…

対馬・万関瀬戸(まんぜきせと)と日本海海戦

長崎県対馬(つしま)在住でブログを運営されている方から、対馬の見どころのひとつとして島を上島と下島に分かつ万関地峡(まんぜきちきょう)とそれをまたぐ万関橋を写真付きで教えられた。実はこの万関という名前にはかすかな古い記憶があり、もう少し教えを…

「室町は今日もハードボイルド」

清水克行著「室町は今日もハードボイルドーー日本中世のアナーキーな世界」新潮社刊 を読み終えた。 表紙の絵も人目を引くような強烈なインパクトで、オマケにこの本のキャッチコピーは以下の通り好奇心をあおる内容で、とても学術的な本とは思えない。『「…

俵 万智さん「オレがマリオ」

俵 万智さんと云えば「サラダ記念日」 【「この味がいいね」と君が言ったから 七月 六日はサラダ記念日】昭和の終わり近い1987年突然世に出た俵万智さんの歌集「サラダ記念日」は世の中に大きな反響を巻き起こし現代短歌、口語短歌に出逢うきっかけを与…

二刀流アレコレ

去年は大リーグの大谷翔平選手の2刀流が日本中を席巻し、コロナウイルスなどで沈滞気味な空気を振り払ってくれたような気がして今年の活躍も大いに期待される。2刀流の形にも色々有り大谷選手のようなスポーツのなかでの2役、スポーツと他のこと、ラグビ…

「伊藤博文 ・知の政治家」

伊藤博文公は私の郷里山口県出身の大政治家である。 これまで私が郷里の大先輩として伊藤博文に持っていたイメージや知識は概ね次のようなものであった。・元々百姓出身であったが父親の関係で武士の末席である仲間(ちゅうげん)身分からスタートする。 ・吉…

蔵書の始末②活字離れのことなど

終活の一環として若いときに購入した本の始末に取り掛かっている。途中からこのまま購入を続けると置き場や始末が大変と思い始め、図書館や文庫本の活用に切り替えたが既に結構な量になってしまってる。 ・記憶に残すため蔵書全体(文庫本を除く)を撮影した。…

『六角精児「呑み鉄」の旅』ふるさと厚狭が出てきて大ショック

NHKBSプレミアムで季節ごとに放送される六角精児さんの「呑み鉄本線日本旅」は冒頭からの壇蜜さんのナレーションも心地よく、六角さんの個性丸出しでローカル線のアレコレが紹介され、私の好きな番組の一つで、2020年の9月7日と9月9日のこのブログで…

「カエサル」

小池和子著「カエサル」岩波新書 を読み終えた。 著者は西洋古典学を専門とされているとのことで、あとがきで「既に供給過剰の感があるカエサルという題材を取り上げる意味がどこにあるのか」と自問自答されている。 この供給過剰という表現にある通りカエサ…

長州藩士・前原一誠②司馬遼太郎作品の中で

1月2日のこのブログに明治維新の功労者の一人・前原一誠がふるさとと接点があった事とその経歴を書いた。 その人となりを知るため、司馬遼太郎さんの作品に脇役ながら登場する際の描写を挙げさせて貰うことにした。①吉田松陰や高杉晋作など幕末の長州人を題…

タイの解説書が出てきた②タイの季節感と行事

12月31日の続きです。四季のある日本からみるとタイは一年中暑い国というイメージがあるが、その暑い中でも熱帯モンスーン(季節風)気候から来る季節の変化があり、大別すると南西季節風の影響を受ける5月から10月頃迄の雨季と、北東季節風から来る1…

「杏のふむふむ」

女優の杏さんといえば毎週日曜日夕方6時からの「世界遺産」というTV番組のナレーターが思い浮かぶ。 色々なユネスコ世界遺産をきれいな映像で紹介する番組でその歴史や背景、見所などを杏さんが淡々と説明する。 映像とナレーションの組み合わせがとてもマ…

蔵書の始末①タイの解説書が出てきた・サバーイとサヌック

あることから若いときに買い溜めた蔵書を処分しようと思い整理を始めている。 その頃は本を積み上げると後でその処理に困るなど思いもしなかったが、人生も後半戦に入るとようやくその事に思いが至り、それからは本は出来るだけ図書館で借りるようにしたが、…

「後期日中戦争」

広中一成(ひろなかいっせい)著「後期日中戦争」角川新書 を読み終えた。 著者は中国近現代史、日中戦争史などの専門家であり内容を見ると事実を忠実に書こうという志向が感じられ左右どちらにも偏らず中立的であることがうかがえる。 この本の副題が「太平洋…

緒方洪庵とふるさと生まれ・青木周蔵との繋がり

一昨日のこのブログで触れた大阪大学適塾記念センター発行の機関誌「適塾・No54」を読み進めると、江戸時代後期に大阪北浜で蘭学の「適塾」を開いた緒方洪庵とふるさととの繋がりがあったことが書かれてあった適塾記念センターの尾崎真理氏が、現在「緒方…

「不良という矜持(きょうじ)」/打ち納めゴルフ

◎下重暁子(しもじゅうあきこ)著「不良という矜持」自由国民社刊を読み終えた。 近くの図書館に本を借りに行き、4冊までは思い通りに選び、最後の1冊をどれにするか考えていた時、人気本コーナーに置かれていたのが目に留まり衝動的に手に取ってしまっただ…

ベルベル人

私が初めてベルベル人という言葉を聞いたのはアメリカ映画「風とライオン」を大阪市内確か道頓堀にあった劇場で観た時で、私は封切り映画として観た記憶があるので1976年のことである。余談ながらこの映画は私が観てきた映画のなかで10指には入ると思…

「鯨海酔侯(げいかいすいこう)」と「そうせい侯」

12月13日のこのブログで幕末の土佐藩主・山内容堂のことを研究した「山内容堂の軌跡」を読んだことに触れたが、この事に関して少し書き残したことを補っておきたい。私の生まれた長州(山口県)を統治した毛利藩では幕末有事に藩主の座にあったのは第13…

「酔鯨(すいげい) 山内容堂(やまうちようどう)の軌跡 」

家近 良樹(いえちかよしき)著「酔鯨 山内容堂の軌跡」講談社現代新書 刊をようやく読み終えた。 500ページを超える大著で、休憩や用事を挟んだこともあり読み終えるまで5日間かかってしまった。 もう12月も半ばに近づいているのでほぼ間違いないと思う…

「教養としての地政学入門」

出口治明著「教養としての地政学入門」日経BP社刊 を読み終えた。 著者はライフネット生命保険の創業者で現在立命館アジア太平洋大学の学長でその傍ら世界史、宗教、哲学などの分野で教養を切り口に色々な本を出されたり雑誌に寄稿されている。 著者の略歴に…

「六波羅探題(ろくはらたんだい)」

森 幸夫著「六波羅探題ー京を治めた北条一門」吉川弘文館 歴史文化ライブラリー#535を読み終えた。 11月19日このブログで「鎌倉殿と執権北条氏」を書いてその最終章が、東の武士団が日本史上初めて京や西国を圧倒した「承久の乱(じょうきゅうのらん)…

功山寺と長府藩士・三吉慎蔵(みよししんぞう)

山口県在住の中学同級生から、紅葉できれいな下関市長府の功山寺と隣接の下関歴史博物館に行ってきたとのLINEを頂いた。功山寺は歴代長府藩主の菩提寺で、幕末元治元年(1864)12月15日高杉晋作が長州藩の藩論を回天して尊皇倒幕への道筋を付けるために…

「安いニッポン・価格が示す停滞」

中藤玲著「安いニッポン・価格が示す停滞」日経BP社 刊 を読み終えた。 著者は日本経済新聞の記者でこれまで色々な業界を担当している。 この本は30年に渡って停滞から抜け出せず、今や衰退期とまで酷評される日本経済について、世界との価格の比較に目を…

映画「博士の愛した数式」

NHKBSプレミアムシネマで放送された「博士の愛した数式」を録画再生で見終えた。 原作は本屋大賞に選ばれ当時のベストセラーになった作家・小川洋子さんの同名作品。観始めて分かったが、この映画の監督は「雨あがる」「阿弥陀堂だより」など観る度に、観終…

「鎌倉殿(かまくらどの)と執権(しっけん)北条氏」

坂井孝一著「鎌倉殿と執権北条氏」NHK新書刊 を読み終えた。 著者は日本中世史の専門家で以前、同著者の「承久の乱(じょうきゅうのらん)ーー真の武者の世を告げる大乱」を読んだことがある。 私もこの本の「おわりに」で初めて知ったのだが、2022年のNHK…

「70歳のたしなみ」

板東真理子著「70歳のたしなみ」小学舘刊 を読み終えた。 近くの図書館の「今なら読めるベストセラー」と表示されたコーナーに置かれていたのを、たまたま手に取ったのは自分が70歳を越えていることと無縁ではない。 (「今なら読めるベストセラー」はし…

「世に棲(す)む日日」と厚狭毛利家

11月7日のこのブログで幕末の女流勤皇歌人・野村望東尼(のむらぼうとうに)と高杉晋作のかかわり合いを書いた際に、作家・司馬遼太郎さんが幕末の長州藩の吉田松陰をはじめとする松下村塾系の群像を描いた「世に棲む日日 」第三巻を引用させてもらった。第…

薩摩藩家老・小松帯刀(こまつたてわき)

高村直助(たかむらなおすけ)著「小松帯刀」吉川弘文館刊を読み終えた。 小松帯刀についてはこのブログでも2019年5月31日に「幕末の薩摩藩家老 小松帯刀」という題で新聞記事から少し触れさせてもらったことがある。 従来から薩摩藩の明治維新功労者は…

「いつも心に樹木希林」

女優・樹木希林さんの前の名は悠木千帆だったが、その頃はあまりに好きな俳優ではなかった気がする。 いつの間にか樹木希林になりTVドラマやTVのCM、特に映画では「なくてはならない人、必要とされる俳優」という感じで受けとめていた。特に河瀬直美監督の「…