読書の勧め

中断中のひとりごと⑨樹木希林「一切なりゆき」

樹木希林さんの言葉を集めた「一切なりゆき」~樹木希林の言葉~、文春新書版を読み終えた。 これは樹木希林さんが亡くなられた後に発刊されベストセラーの仲間入りしたものだそうで図書館の人気本コーナーに有ったものを借りてきた。近くの図書館にある人気…

中断中のひとりごと②逢魔が刻(おうまがとき)

今朝の朝日新聞第一面隅に載っている政府の広報で「交通死亡事故は日没後1時間に多発!」として交通事故防止の呼び掛けが行われている。これを見て先日TVで見た時代劇専門チャンネル製作の時代劇「闇の歯車」でストーリーの要になっていた「逢魔が刻」を思…

「十津川郷士」

京の都の周辺近畿地方には、丹波国(京都府)山国郷(やまぐにごう)の「山国隊」、山城国(京都府)小野郷八瀬庄(やせのしょう)の「八瀬童子」(やせどうじ)など深い奥山の里に生きる、天皇家や時の権力と繋がりがある不思議な集団が存在した。 「八瀬童子」は現在…

「信長公記」

「現代語訳・信長公記」太田牛一著、中川太古訳 (株)KADOKAWA刊を読み終えた。 著者の太田牛一は織田信長の側近家臣で慶長15年頃(1610)にこれを著したとされ現時点での評価では、私が講義を受けている笠谷教授を始め、織田信長一代を同時代人が詳細に…

「漢詩の扉」捲土重来(けんどちょうらい)

漢詩について、漢字だけが羅列された原詩を充分理解できるほどの素養は持ち合わせていないが、日本語に落とし込んだ読み下し文でなら、中国古代の人から日本人の作ったものまで作者の心の内を垣間見得る。漢字文化は東アジアに広く分布するが、言葉は分から…

「根に帰る落ち葉は」

南木佳士(なぎけいし)著「根に帰る落ち葉は」田畑書店刊を読み終えた。 著者は長野県佐久市在住の医師で芥川賞受賞作家、私とほぼ同世代。思いつくまま、依頼されるまま書いたエッセイを取りまとめたもので去年、庭の落ち葉を片付ける頃出版したことにも題名…

英語雑談力入門・walk a fine line

英語には自信がないので、サンマルクカフェで経済記事目的で見る「週刊東洋経済」巻末の「英語雑談力入門」は何時も、こんな意味か!、こんな言い回しか!と驚いたり感心したりで勉強になる。然しリタイア後は殆んど実際の英語と接する機会がなく、折角感心…

吉田類さんの俳句と短歌

昨年6月6日のこの日記にBSの長寿TV番組「吉田類の酒場放浪記」の事を書いたが、その酒場詩人を自称する吉田類さんが、全国の酒場を訪ねた時のエピソードを中心に書かれたエッセイ集「酒は人の上に人を造らず」中公新書刊 を読んでいる。 東京下町、北海道…

商いの町・大阪の侍たち

つい最近今年7月出版された籔田 貫(やぶたゆたか)編著「大阪遺産」清文堂出版刊を読んでいる。(現在進行形) 私の住んでいる大阪の文化的歴史的遺産について、色々な角度から事例や研究内容が挙げられている非常にローカル色が強い本と言える。 編著者は関西…

「日本遥かなり」在外邦人救出問題

「日本遥かなり・エルトウールルの奇跡と邦人救出の迷走」門田隆将著、PHP研究所刊を読み終えた。 このノンフィクション作品は 1985年 イラン・イラク戦争でのテヘラン脱出 1990年 湾岸戦争での「人間の盾」からの帰還 1994年 イエメン内戦からの…

スピードスケート・小平奈緒選手の言葉

昨日久し振りに行ったサンマルクカフェで、たまたまスポーツ専門雑誌「Number」を手に取った。「メンタル・バイブル2020」という特集号で色々なスポーツ選手のコロナ禍の環境でのメンタルの戦いが記事になっているのだが、この中にスピードスケート・小…

「武士たちの作法」会津と長州

作家中村彰彦氏の「武士たちの作法・戦国から幕末へ」光文社刊を読み終えた。 著者の「あとがき」を読むとが歴史小説を書くために集めた史料をもとにした歴史エッセイ・史論集との事である。 中村氏は会津藩祖・保科正之を題材にした作品を多く手掛けられ、…

厚狭毛利家⑯五代目元連(もとつら)の失脚

長州藩では幕末、実質100万石と言われたその経済的基盤もあって雄藩としての飛躍に至るのだが、藩政の初期は関ヶ原敗戦の後始末や、貨幣経済の発達に米穀基本の体制が追い付かないこと等で常に財政は窮迫状態にあった。この窮迫状態から抜け出すために諸…

「明智光秀の生涯」

織田・豊臣時代に関する著作を中心に活動されている諏訪勝則著「明智光秀の生涯」吉川弘文館・歴史文化ライブラリーを読み終えた。 NHK大河ドラマの影響で最近この明智光秀が色々なところで取り上げられているが、私個人としては例年発生する大河ドラマブー…

塩野七生さん「本を読んでいた政治家」

1937年生まれでローマ在住の作家・塩野七生(しおのななみ)さんは、「海の都の物語」「ローマ人の物語」「ギリシア人の物語」等で私を西ヨーローパ世界へと興味を向けさせて貰った恩人とも云える人だが、月刊雑誌・文藝春秋に「日本人へ」と名付けたコラ…

ふるさと厚狭の教育事始め③厚狭小学校

私は山口県旧山陽町(現山陽小野田市)立厚狭(あさ)小学校の昭和37年(1962)の卒業生である。当時の小学校は厚狭殿町(とのまち・厚狭毛利家の居館がこの地にあり付近をこう呼んだ)にあり生家のあった鴨庄(かものしょう・京都賀茂神社の荘園であったことか…

「旅人よ どの街で死ぬか」

作家の伊集院静さんは、作詞家、CM作家でもあり、ギャンブルの道でも阿佐田哲也さんと深い親交がありこの事を「いねむり先生」と言う小説に書いている。女優の夏目雅子さんと結婚して病気で亡くし、その後時間をおいて同じ女優の篠ひろ子さんと結婚している…

アラビアのロレンス

NHKBS TVで映画「アラビアのロレンス」を録画して観た。 この映画を観るのは劇場とTVで併せると4~5回になるかもしれない。 観る度に砂漠の映像が美しさと、厳しさの両面から迫ってくる3時間45分の超大作である。兎に角スタッフや出演者に、すごいメン…

椎名誠「世界の家族 家族の世界」

椎名誠さんは私より5年先輩の、旅する作家、映画監督、写真家である。 また酒好き、ビール好きの方がより知られているかもしれない。 椎名さんが世界中を旅して出したエッセイや写真集は数知れずだが、これもその一つで、世界のいろいろな家族に出会いその…

子母澤寛「幕末奇談」

1967年に亡くなられた作家・子母澤寛氏は幕末に材を採った作品を多数手掛けられ、勝海舟親子を描いた「親子鷹」「勝海舟」「おとこ鷹」や新撰組の事績を丹念に収集した「新撰組始末記」「新撰組遺聞」「新撰組物語」はベストセラーになった。特に新撰組…

「思えば遠く(へ)来たもんだ」

今、小説家宮本輝さんのエッセイ集「いのちの姿」集英社刊を近くの図書館から借り出して読んでいる。 私は宮本輝さんが1977年「泥の河」で太宰治賞、1978年「蛍川」で芥川賞を受賞されて以来の愛読者なので、かれこれ40年以上読ませて貰っているこ…

刺客・荊軻(けいか)「易水(えきすい)の歌」

近くの図書館で借りてきた新漢詩紀行・山河悠久篇に、刺客・荊軻の詠んだ、私の一番好きな漢詩「易水の歌」が載っている。紀元前1世紀前後、歴史家・司馬遷が書いた中国の歴史書「史記」は普通の歴史書がそうであるように、編年体と呼ばれる年代順に出来事…

「安芸毛利一族」

「安芸毛利一族」河合正治著 吉川弘文館刊を読み終えた。 私は山口県厚狭の生まれなので藩政時代は毛利氏の治世下であり、更に厚狭地域は厚狭毛利家と言われる毛利元就八男元康を家祖とする毛利一門家の知行地であったことから、今まで自分の郷里に対する興…

クリミア半島についてのあれこれ

これを書くに当たってGoogleの地図でクリミア半島を再確認したが、見れば見るほど、素人目でもこの地が戦略上重要である事がわかってくる。 ・ロシアの首都モスクワや大都市ボルゴグラードに近い。 ・黒海を押さえ、ボスポラス海峡、ダーダネルス海峡、を経…

戦国大名と読書

「戦国大名と読書」小和田哲男著 柏書房刊を読み終えた。 著者は中世史研究が専門でNHK大河ドラマの考証も担当、マスコミへの登場も多い。 著者は「はじめに」で、戦国武将がどのような勉強をしていたのか、いかなる本を読み、その後の行動をどのように規定…

「菅義偉の戦略的人生相談」

昨日は雨の日曜日で混みあうコメダ珈琲店を避けて車でサンマルクカフェへ。 其処で手に取った雑誌「プレジデント」2020.7.3号に面白い人生相談と回答が載っており、普段は余り関心が無い人生相談記事なのに時間をかけて読んでしまった。 先ず回答者…

長州藩と会津藩

私は企業で永年働いていたもので、全く歴史研究者ではないが、歴史には子供の頃から興味があり、リタイア後、生まれ故郷等の歴史を探訪するための貴重な史料を得られる事などから「山口県地方史学会」に入会させて貰い今日迄来ている。この会は年2回「山口…

寒山・拾得(かんざん・じっとく)

6月19日のこの日記に、娘が持参したお土産の羊羮から森鴎外の小説「高瀬舟」のことを書いたが、その時探し出した鴎外の小説集には「高瀬舟」のすぐ次に、これも短編の「寒山拾得」が載せられており、これも何かの縁かと思い読み直した。李香蘭・山口淑子…

「本能寺前夜・西国をめぐる攻防」②変の原因

6月22日のこの日記に続いて、光成準治著「本能寺前夜・西国をめぐる攻防」の核心部分、なぜ光秀は本能寺の変を引き起こしたかについて著者の見方を整理すると以下のようになる。1、四国・長宗我部氏と織田との決裂で、織田方四国経略の融和路線を推進し…

「本能寺前夜・西国をめぐる攻防」①/父の日

◎昨日は父の日だったのだが、今年の父の日プレゼントは、孫を連れて帰省した娘から手渡しで2日前に貰っていた為、当日を忘れてしまいカレンダーを見て慌てて今日書くことになってしまった。今年は長袖のゴルフシャツで、やはり娘からのプレゼントはとても嬉…