中断中の俳句②と最近の写真

①最近詠んだ俳句 蟻の眼に吾(あ)は木偶(でく)なるか恐竜か 伝令は小蟻蹴散らし御注進 泥まとひ空蝉語る地下五年 揺れる葉に爪刺し堪えて蝉生る 腕の斑点(しみ)炎暑のタイを刻みおり 露台の夜中島みゆき「麦の唄」 炎昼(えんちゅう)や針と降り来る陽…

中断中の俳句と庭の花

中断中に詠んだ12句を記録しておきます。 何故畠(はた)に巣を作るとや蟻に問ふ 空洞(うろ)全て蟻の巣なりと樹の嘆き 樹の空洞(うろ)へ伝令の蟻走り込む 遥かなる六年(むとせ)の記憶極暑(ごくしょ)タイ 極暑の夜(よ)街の灯りも熱まとう 陽光が…

7月句会/お知らせ

今日は住んでいる施設の定例の句会、兼題は「父の日」、私は兼題の1句を含み以下の5句を出した。 ①父の日や娘(こ)選びしシャツ齢(よはひ)告げ 毎年娘からシャツが贈られて来るが、今までどちらかというと若く見られるようなものが多かった気がするが、…

ユニクロ40年

日経新聞のビジネス記事に「ユニクロ40年止まらぬ進化」という見出しで今月、誕生から40年を迎えた(株)ファーストリテイリングが運営する「ユニクロ」の興味ある記事が載っている。 ユニクロは周知のようにUNIQUE CLOTHING WAREHOUSE(ユニーク・独自…

「周縁の三国志」

関尾史郎著「周縁の三国志」東方書店刊を読み終えた。 副題が「非漢族にとっての三国時代」とあり、中国で秦の始皇帝から漢王朝まで約450年続いた統一が瓦解して出現した三国時代、魏(ぎ・曹氏)・蜀(しょく・劉氏)・呉(ご・孫氏)の周辺居住民族と三…

ふるさと厚狭・沓(くつ)古墳

山口県に住む同級生から、山陽小野田市歴史民俗資料館で開催された講演会「山陽小野田の古墳と地域間交流」を聴講したとのことで、その折の資料コピーを送って頂いた。 山口県埋蔵文化財センターの職員の方が講師で、このブログでも何回か書いてきた厚狭の遺…

日本語探偵・「全然」の誤用談義

月刊雑誌・文藝春秋には日本語学者で「三省堂国語辞典」の編集委員でもある飯間浩明(いいまひろあき)さんの短い常設コラム「日本語探偵」があり、日本語のアレコレを切り出しておられる。 今6月号は『「全然」の誤用談義』と題して、この「全然」がその下…

明治の元勲の愛した味

明治新政府に出仕した長州出身者で木戸孝允、大村益次郎、広沢真臣などが亡くなった後、長州閥を牽引したのは、伊藤博文、井上馨、山県有朋であったことは衆目の一致するところであり何れも明治天皇から元老として遇された。 (元老は天皇の諮問に応じて総理…

園芸サークルと父の日

昨日は園芸サークルの月2回定例活動日 ①ジャガイモの収穫 ジャガイモ掘りでスコップを握るのは3年ぶり。土が軟らかく比較的楽な作業だが、残念ながら全体的に小ぶりな収穫だった。茎葉が全体に細かったことが影響しているのかもしれない。しかし芋の肌はき…

周防国(すおうのくに)・鋳銭司(すぜんじ)

古代律令制下で令外官(りょうげのかん・制度に規定のない新しい官職)鋳銭司(じゅせんし・ちゅうせんし)は現代で云う造幣局で、皇朝十二銭(こうちょうじゅうにせん)と呼ばれる和同開珎(わどうかいちん)など十二種の銅銭等を鋳造を担当する役所だった…

「日本史サイエンス」

播田安弘(はりたやすひろ)著「日本史サイエンス」講談社ブルーバックスを読み終えた。 ブルーバックスシリーズは「科学をあなたのポケットに」を合言葉に、技術や工学系を中心に科学的なものの見方で課題を解明したり分かりやすく説明する新書版シリーズと…

廃藩置県(はいはんちけん)

日本の近代の幕開けとも言える明治維新の諸施策のうち明治6年(1873)の徴兵令などと並んで明治4年(1871)7月の廃藩置県は明治維新の骨格を成立させた大事業のひとつであった。 明治2年(1869)実施された版籍奉還は土地(版)と人民(籍)…

五色塚古墳

住んでいる神戸市垂水区にある五色塚古墳は、築造時に近い形で復元された古墳として聞いており、いつか行ってみなければと思いつつ月日が過ぎていたが、ここに来て二つのことで背中を押されようやく昨日腰をあげて訪れた。 ・俳句会でこの古墳のことを詠んだ…

兵庫県と淡路島

現在地に越して来て毎日目の前に見える淡路島は身近な存在になって来ている。 以前にもこのブログで触れたことがあるが、兵庫県は律令制の旧国、摂津(せっつ)・播磨(はりま)・丹波(たんば)・但馬(たじま)・淡路の5ヵ国にまたがる珍しい県でもちろん…

6月句会

昨日は住んでいる施設の定例6月句会があり14人の参加、都合で欠席のひとりの方も事前に出句されていた。 今月の兼題「迎え梅雨」「走り梅雨」の1句を含めて以下の5句を出した。 ①菜園の小苗叩くや走り梅雨 園芸サークルの畑で、ミニトマトの苗が先日の…

園芸サークルと同年会

昨日の日曜日は忙しい一日で午前は定例の園芸サークルの活動日、それから同年代の計7名が集合しての2ヶ月に1度の昼食会に参加した。 ①園芸サークル、今日の活動内容は以下の通り ・キュウリとゴーヤの畝にツルを絡める為のネット張り ・タマネギの収穫と…

「魔都上海十万の日本人」

NHK 取材班編「魔都上海十万の日本人」角川文庫刊を読み終えた。同じ施設の知人の方からの頂きものである。 中国・上海を初めて魔都(まと)と名付けたのは大衆文学などを得意とする日本の作家・村松梢風(むらまつしょうふう)のようで、戦前上海を何度も訪…

英雄たちの選択・よみがえれ大仏~重源 61歳からの挑戦~

NHK BSの歴史番組、英雄たちの選択で「よみがえれ大仏~重源 61歳からの挑戦~」が放送され録画再生してようやく見終わった。 俊乗坊重源(しゅんじょうぼうちょうげん)は平安時代末期から鎌倉時代にかけての僧で、源平騒乱の幕開けの時期、治承4年(1…

「太平洋戦争秘史 周辺国・植民地から見た日本の戦争」

山崎雅弘著「太平洋戦争秘史」朝日新聞出版刊をようやく読み終えた。「秘史」とあるので先の戦争について偏った立場からの見解が示されるのではと多少身構えて読み始めたがその心配は杞憂で、広範囲に渡る中立的な内容を時間をかけてじっくり読ませて貰った。…

放談会と園芸サークル

昨日は住んでる施設の行事に午前と午後で連続参加し比較的忙しい一日だった。 ①午前、園芸サークル、本来の活動日は来週の日曜日の予定だったが苗の入手の関係で急きょ設定された。 ・キュウリ10本の苗を植え付け ・ゴーヤ6本の苗を植え付け ・ポーチュラ…

高塚山(たかつかやま)ハイキングと徳川道(とくがわみち)

昨日は住んでる施設のハイキング企画で、北へ2~3kmの近場にある標高186mの高塚山へ行って来た。 14名の参加でスタッフさん3名も入れて総勢17名、登山口まではバスの往復でトータルの歩行距離は5kmくらい、途中ローゼンファームカフェという店の…

「教科書には書かれていない江戸時代」と長州藩士・長井雅楽(うた)の切腹

山本博文著「教科書には書かれていない江戸時代」東京書籍刊 を読み終えた。 著者は東大史料編纂所の教授で中学や高校の歴史教科書の編集委員もされており、「あとがき」にこの本のことを、教科書は通説として認められている学説を採用することが一般的なな…

映画「ハイジ アルプスの物語」/有馬温泉

NHKBS プレミアムシネマで放送された2015年のスイスとドイツの合作映画「ハイジ アルプスの物語」を録画していたがようやく観終わった。 プレミアムシネマでは今まで字幕版ばかり観て来たが、今回初めての吹き替え版であり最初はびっくりしてしまったが…

園芸サークルとカラオケ

昨日の日曜日は午前と午後で二つの行事が重なる忙しい一日だった。 ①園芸サークルの活動日 今日は定例の活動日で雨の降りだす前に以下の作業が行われた。 ・スナップエンドウ、実りを終えた本体と、ネット、支柱などを撤去整理する。 ・ジャガイモの土寄せと…

「秀吉の朝鮮侵略と民衆」

北島万次著「秀吉の朝鮮侵略と民衆」岩波新書 刊を読み終えた。 日本の戦国動乱に終止符を打った豊臣秀吉が、天正20年(1592)から慶長3年(1598)までの間に2度に分けて行なった朝鮮への出兵は、日本と朝鮮半島との間の大きな負の歴史のひとつ…

夕虹

昨日夕方食事をしていると、虹が出ていると声が上がり、見ると須磨海岸の辺りから夕虹が立ち上がっていた。 食堂にいたのでそのまま撮影しようとしたが位置関係から虹の半分しか撮れないので、居室に戻りベランダから撮影したが、その後見る間に消えていった…

「薩長同盟論 幕末史の再構築」

町田明広著「薩長同盟論 幕末史の再構築」人文書院 刊を読み終えた。 副題に「幕末史の再構築」とあるように幕末の大きな転換点のひとつとなった薩摩藩と長州藩の同盟について、当時の一次史料をひもとき通説にとらわれずその実態を理解しようとする試みであ…

中国王朝 英雄たちの伝説 荒ぶる民の秘密

NHKBS に「中国王朝 英雄たちの伝説」という歴史ドキュメンタリー番組があり、3000年以上の歴史を持つ中国のなかで最新の発掘成果や研究を踏まえ色々な人物像の再評価にチャレンジしている。 私は題名を見ながら選択録画して新たな事実の提示などを参考…

「昭和海軍に見る日本型エリート」

月刊誌・文藝春秋5月号の特集の目玉は小池都知事の学歴詐称に関する記事だが、余り目立たないながら特集のもうひとつが「昭和海軍に見る日本型エリート」というテーマで、昭和史研究家・保阪正康、元自衛隊統合幕僚長・河野克俊、海軍研究家・戸高一成、サ…

「国民国家と戦争・挫折の日本近代史」

加藤聖文(かとうきよふみ)著「国民国家と戦争・挫折の日本近代史」角川選書刊 を読み終えた。 国民国家とは一般的に国家内部の全ての住民を国民として統合することによって成り立つ国であり、独立革命によって成立したアメリカ合衆国、フランス革命によっ…