映画「ハイジ アルプスの物語」/有馬温泉

NHKBS プレミアムシネマで放送された2015年のスイスとドイツの合作映画「ハイジ アルプスの物語」を録画していたがようやく観終わった。

プレミアムシネマでは今まで字幕版ばかり観て来たが、今回初めての吹き替え版であり最初はびっくりしてしまったが、内容がファミリー向けなので子供にも視聴しやすいようにとの配慮だなと直ぐに納得した。

云うまでもなく有名な児童文学の「アルプスの少女ハイジ」を原作にした物語だが、私はこの本もアニメもじっくり見たことがなかったので、この映画のお蔭で大筋のストーリーを理解したが、この映画では原作の前半部分がかなり割愛されているようである。

然し大人が観ても見応えがあり、ハイジが自分の希望を押さえて(押さえられて)ホームシックにかかる場面、クララの祖母の配慮で教育を受けることに踏み出す場面、大人の配慮でアルプスに戻ることが出来ておじいさんと再会する場面、またアルプスの生活で歩けなかったクララが立てるまでに回復する場面等々不覚にも涙が出てしまった。

最初は頑なであったがハイジと打ち解け可愛がるおじいさん役のブルーノ・ガンツという俳優に、何故かどこかで出逢っているような気がして調べて見ると、以前観たことがある2004年の映画「ヒトラー~最期の12日間~」のヒトラー役であったことがわかり、鼻の辺りのイメージが繋がり、まだまだ記憶力は確かだなと自分で納得してしまった。

ハイジが今まで知らなかった文字を自分で覚えていこうとするシーンなどは、子供にも是非観て貰いたい気がする。

🔘倉敷に住む娘が久しぶりに様子を見に来たので急きょ近くの有馬温泉にカーナビを頼りに三人で泊まりに行って来た。「兵衛向陽閣」という旅館に泊まったのだが、珍しい兵衛(ひょうえ)という言葉に特別興味があった。

兵衛とは律令制の官職で朝廷の武官職である左兵衛府右兵衛府に由来する言葉であり、従業員の方に聞くと有馬に頻繁に訪れていた豊臣秀吉が兵士の湯治をすることを前提に兵衛という名乗りを許したという話をしてくれた。

ホームページを見ると他にも諸説有る古くからの旅館らしい。

🔘有馬温泉から標高931mの六甲山ロープウェイに初めて乗ってみた。生憎神戸方向はもやがかかっているような感じで見通しが良くない。

対向するロープウェイ、山の緑が深く濃い

神戸港六甲アイランド方向、左部分を拡大すると船腹にお馴染みの太陽マークを付けたフェリー・サンフラワー号が停泊しているのが見える

芦屋から大阪湾を介して大阪夢洲南港方向

北の三田市方向

六甲山のヤマツツジ

🔘今日の一句

 

月見草昼夜違(たが)へて雨上がる