2021-04-01から1ヶ月間の記事一覧

厚狭毛利家⑳初代元康の足跡③

毛利元就八男で厚狭毛利家の祖・毛利元康について色々なことをこの日記に書いてきた。元康は豊臣秀吉が始めた朝鮮出兵(歴史学では朝鮮侵略戦争と呼ぶことがある)・文禄、慶長の役では一手の将として渡海した。 2021、1、31のこの日記「厚狭毛利家⑱初…

「暗がりで本を読む」

徳永圭子著「暗がりで本を読む」本の雑誌社刊 を読み終えた。初めて聞いた著者名だが、大型書店・丸善に勤務の書店員さんで今話題の「本屋大賞」に関わったり「本の雑誌」や新聞で書評やコラムを書いておられるようで、これが初めての本になるらしい。 本好…

タイ・チュラロンコン王

本村凌二著「世界史の叡知・勇気、寛容、先見性の51人に学ぶ」中公新書版 を読んでいる。 古代史家の著者が、古代ローマ人が子弟の教育のために父祖の歴史を教えた史実に習い、世界史の中から51人を選んでその生涯と事績を紹介したものである。まだ読ん…

コロナで帰省を断念

この5月、色々な用事も含めてふるさとの厚狭へ帰省を計画していた。 ・墓参り ・叔母さんや従姉妹と会う ・高校の同級生と会う ・私の本「厚狭吉亭日乗」を各所に届ける etc年明けくらいから楽しみに計画して、コロナの状況を見ていたが、住んでいる大阪で…

キュウリとナス1回目の植え付けと畑仕事

今年はキュウリとナスの栽培を始めて3年目で、各々4本植える計画(去年は3本ずつ)、収穫時期を長くするため2本ずつ時季をずらして植えてみようと考えている。昨日はホームセンターへ行き、キュウリとナスの苗2本ずつ、何れも病害に強い接ぎ木苗を購入し…

真夏の刺身弁当

沢野ひとしさんについてはほとんど知らずにその著書「北京食堂の夕暮れ」「中国銀河鉄道の旅」を読んできた。 主に中国各地を旅したエッセイであった。今回図書館でその沢野ひとしさんの新刊(2021年3月15日発行)「真夏の刺身弁当~旅は道連れ世は情け…

滋賀県・瀬田でのゴルフと瀬田の毛利

昨日は近所のゴルフ好きメンバー4人で滋賀県大津市瀬田のゴルフ場へ、コロナ対応ゴルフに出掛けてきた。 晴れ時々曇りの絶好のコンディションで久しぶりに目標の90切りができて、44、45、トータル89。最終18番ホールの2mくらいのパーパットを沈…

謎の古代豪族・葛城(かつらぎ)氏

私は大阪の旧河内国地域に住んでいるが散歩の途中などいつも東南方向にある北から二上山(にじょうざん)、葛城山、(かつらぎさん)金剛山(こんごうさん)の山々を見て、雲のかかり具合などから季節の移ろいを感じている。またこれらの山の標高は最も高い金剛山…

おだいっさま・お大師さま

私の子供の頃の想い出には色々なものがあるが、ふるさとの習俗とも絡んで遥かな歴史をも感じさせられるのが、この時季の懐かしい「おだいっさま」参りである。「おだいっさま」とはお大師様がなまったもので云うまでもなく空海、弘法大師をいい、誕生地・四…

出光興産創業者・出光佐三②

4月19日の続き出光佐三には広く知られるエピソードが幾つもあるがそのうち私の記憶に残るものを書き残しておきたい。①海賊と呼ばれた男 これは小説や映画の題名にもなった。 出光佐三は明治44年(1911)北九州門司で石油販売業「出光商会」を創業し…

農作業の日

昨日は雨から2日経過して、土の具合が丁度良くまたスッキリした晴天で、格好の日と思い気になっていた農作業を片付けた。1、ジャガイモの芽かき 種イモから必要以上の芽が出て茎を伸ばすと、芋の大きさが小さくなるので、ひとつの種イモから3本までとして…

出光興産創業者・出光佐三①

大阪に職を得て実家のある山口県との行き帰りに、いつも見る風景のひとつがJRの線路傍、海沿いに拡がる山口県周南石油化学コンビナートで、その中でも出光興産・徳山製油所(現在徳山事業所)は、山口県のランドマーク的存在で高度成長期を経て長く光輝く存在…

ふるさと厚狭の映画館③厚狭三晃

「厚狭三晃」は厚狭駅から実家があった鴨庄(かものしょう・古くからの人は「かもんしょう」と呼んでいた)へと続く道と、旧国道2号線の交差点にあり、厚狭駅から100m程度の好立地で、厚狭で最後まで頑張られた映画館である。 「ふるさと談義」によると館…

山頭火とふるさと厚狭

種田山頭火(1882~1940)は防府市(旧佐波郡)の出身で、云わば同郷・山口県の大先輩に当たるが、酒に溺れ、雲水姿で放浪、自由律(5・7・5にとらわれない)の漂泊俳人として近年不思議によく名前を聞くようになってきた。近親者の自殺や破産などのせ…

ふるさと厚狭の映画館②厚狭松竹

子供の頃の映画館で深い記憶の底にあるのはやはり厚狭の松竹座だろう。厚狭川鴨橋(かもばし)方向から千町(ちまち)のJR(当時は国鉄)美祢線(みねせん)踏み切りを越えて直ぐを右折すると美祢線沿いにパチンコ屋や飲食店がある小さな歓楽街といった子供の入り難…

タイ料理・トムヤムクン

いつもの歩きの休憩処・コメダ珈琲店で読む週刊文春にはエッセイストの平松洋子さんの「この味」という1ページの食エッセイが必ず載っている。今週は「トムヤムクンの将来」という題で。 今秋ユネスコが選定する世界無形文化遺産に、タイ政府が「トムヤムク…

ふるさと厚狭の映画館①加茂川座

私の子供時代は娯楽の主役が映画からテレビへと変わり行く曲がり角に当たっていた。 昭和34年(1959)4月10日、上皇陛下が皇太子として美智子様との御成婚の日で、この頃から爆発的な白黒テレビブームが始まり、映画の斜陽化が叫ばれるようになる。厚…

「ひとり出版社」に思うこと

日経新聞に「The STYLE」という経済新聞には似合わない週一の特集記事があり、何時も楽しみに読んでいる。今週の「Culture/文化時評」には〈「ひとり出版社」の愉楽〉と題して東京の自宅で一人で出版社を運営する人が紹介されている、いまインターネット花盛…

松山選手のマスターズ優勝

松山選手がゴルフのマスターズ選手権に優勝した。 多分ニュース速報が駆け巡っているのだろうが、その瞬間を観ることが出来て感動してしまった。アナウンサーも解説者も最後は涙声だったのが印象的だったが、それほど日本人にとって嬉しい世界一になったグッ…

This is Naomi ~ 知って欲しい私のこと

テニスの大坂なおみ選手が自身の思いをつづる寄稿「This is Naomi~知って欲しい私のこと」の第一回が日経新聞に掲載されている。 大坂なおみ選手のことは今さら説明は要らないと思うが、私も応援しており、「日本の誇り」の一人だろう。 昨年の黒人差別反対…

ミチクサ先生・「文学というもんは何の役に立つんかね?」

日経新聞に連載中の作家・伊集院静さんが、夏目漱石を主人公に書いている小説「ミチクサ先生」では、親友・正岡子規が既に亡くなり、漱石は丁度、政府派遣の英国留学を終えて帰国した。家族の出迎えを受けるが、東京新橋駅へ向かう汽車中で岳父(がくふ・妻の…

評伝「毛利元就」と周南・鹿野の江良(えら)氏

4月8日のこの日記に書いたように岸田裕之著「毛利元就」ミネルヴァ日本評伝選、を読み進めている。 周防国(すおう・山口県)陶隆房(すえたかふさ・後の晴賢)は天文20年(1551)9月1日、主君大内義隆を長門国(山口県)・大寧寺(たいねいじ)に討ち果たし…

ふるさと厚狭の惣社(そうしゃ)八幡宮

ミネルヴァ書房が発行しているミネルヴァ日本評伝選シリーズは吉川弘文館の発行する人物叢書(そうしょ)シリーズと並び、史料に裏付けられた伝記集として双璧と思われる。その日本評伝選シリーズの一冊、「毛利元就/武威天下無双、下民憐憫の文徳は未だ」岸田…

「司馬遷(しばせん)」と「李陵(りりょう)」②

4月4日の続き1942年に33歳の若さで亡くなった作家・中島敦の全集は全3巻で昭和51年(1976)筑摩書房から発行されている。 司馬遷と李陵2人の絶望状態からの生き方を書いて、遺作となった「李陵」は、第1巻に収録、旧かな使い、旧漢字で戦後生…

今週の新聞歌壇から

今週の日経新聞の歌壇で、身の回りの事と重なり、面白く共感した短歌2首に出会えた。歌人穂村 弘さんの「選」から「疲れ果て 入ったコメダの コーヒーが でかくって 愛 感じまくるよ」 山梨県 犬口マズルさん作今朝歩いて行った、いつものコメダ珈琲店で、…

黒澤映画の面白さの秘密

NHKBS・プレミアムシネマで黒澤明監督の「椿三十郎」をリメークした角川映画・森田芳光監督の同名映画「椿三十郎」が放送され、あまり気が進まなかったものの、まあいいかくらいのつもりで録画し、放送からだいぶ時間が経ってから再生して観た。椿三十郎が織…

「司馬遷(しばせん)」と「李陵(りりょう)」①

NHKBSで「古代中国・よみがえる英雄伝説」という番組が連続して再放送されている。今回の「司馬遷と武帝(ぶてい)~"史記"誕生秘話」は以前の放送を見のがしており、録画して観ることにした。よく知られているように漢王朝・武帝の時代、暦や歴史を記録する「…

「武田氏滅亡」②新しい知見との出会い

3月29日の続き平山優著「武田氏滅亡」を読んでいくなかで、今まで想定してなかった知見や初めての出会いなどの幾つかに遭遇した。 せっかくなので私自身のためにも、これらを書き残して置きたい。①毛利家(安芸国・広島県)と武田勝頼(甲斐国・山梨県)との…

「おちょやん」と富田林(とんだばやし)のゴルフ

昨日は桜並木がきれいな大阪・富田林市にあるゴルフ場へ行ってきた。 昨年も同じ時期に同じメンバーと行って、素晴らしい満開の桜に遭遇し、今年もお互いに元気なら同時期に桜を見ようとあらかじめ予約をしてもらった。 検温、消毒、アクリル板仕切りの食堂…

スエズ運河の座礁事故で思ったこと

スエズ運河の岸に座礁し運河を塞いでいた、日本船籍で台湾の企業が運航している最大級のコンテナ船が、ようやく離礁作業が成功し、運河の通行が再開されて通常の2倍の通行量になっているニュースが流れている。大潮で水位が上がる機会を利用して座礁した部…