経済・企業

「値上げもう謝らない」

物価と賃金が上がらない約30年を経て外からのエネルギー価格の上昇や、内なる人手不足、金融緩和などの影響からか、ようやく値上げや賃上げが受け入れらていくような兆しが素人目にも感じられる。 現在の物価上昇は食料品の上昇が牽引していることはデータ…

車検で思ったこと

神戸に引っ越してきて車に乗る機会は用事で大阪を往復するか、買い物の運転手を務めるくらいのもので、以前に比べめっきり減った気がしている。 しかし走行距離にかかわらず年月が経つと車検の通知がやって来て、その見積もりに出掛けてきた。 街の修理工場…

NHKスペシャル混迷の世紀「世界"債務危機"は止められるか」

NHKのドキュメンタリー「混迷の世紀」は直近の国際的な問題点や課題をテーマにして掘り下げる調査報道番組である。 今回のテーマは「世界"債務危機"は止められるか」という題であり、ウクライナやパレスチナなどの目に見える国際的な危機の裏で目に見えにく…

玉鋼の十二人・奇跡の鉄は生み出せるのか

NHKBSで放送されたドキュメンタリー「玉鋼の十二人・奇跡の鉄を生み出せるのか」を録画して観終わった。 これは日本刀の素材で玉鋼(たまはがね)と呼ばれる鉄を生み出すため古来の製鉄法・「たたら製鉄」の現場にカメラを据え12人の職人の粘土をこねて炉を…

『東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」』

何か題名からしてどうかな?と思うような本だが『東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」』(株)KADOKAWA刊を読み終えた。 といってもとても内容を体系的に理解したとは言えず、部分的にその箇所、その意味がようやく少し理解出…

「AIは人類を駆逐するのか?/自律世界の到来」

太田裕朗著「AIは人類を駆逐するのか?/自律世界の到来」幻冬舎 刊を読み終えた。 著者はこの本が刊行された2020年6月当時は研究者を経てドローン関連スタートアップ企業の代表で、現在は退職してノーベル賞授賞者・中村修二氏と、レーザー核融合炉の商…

「ChatGPT」を使ってみた

最近話題になっている生成AIについて興味があり、この際と思い一番先行していると云われるアメリカのOpenAI社が開発した「ChatGPT」を試しに使ってみようとチャレンジしてみた。 先ず初めての登録段階で失敗、電話番号とメールアドレスで身元確認が行われる…

ミスドの店舗改装・街角景気ウオッチ

垂水駅前でシャトルバスの時間待ちで重宝しているミスタードーナツの店が改装で約1ヶ月間閉店していたが、昨日図書館へ行くため街へ出ると改装を終えて開店していた。 早速いつものオールドファッションという昔ながらのドーナツとコーヒーの組み合わせの「…

混迷の世紀・台頭する"第3極"インドの衝撃を追う

NHK製作のドキュメンタリー番組・NHKスペシャルは見応えのあるものが多いが、2022年から始まった今世紀の世界をテーマにした「混迷の世紀」シリーズもそのひとつで、今回は第10回目としてインドを取りあげ「台頭する"第3極"インドの衝撃を追う」と題…

二つのインド

日経新聞に「風見鶏」というコラムがあり先日「二つのインドと日本」という記事が掲載され、またこのたび天皇皇后両陛下がインドネシアを訪問され歓迎を受けられたニュースをみてこれを書くことにした。 二つのインドとは地域の大国であるインド(人口14.…

同年令の昼食会/獺祭(だっさい)のことなど

昨日は同じ施設の同年令3人で垂水駅前に出掛け昼食を共にした。肉、野菜何れもある店で私は刺身定食を選択した。 ビールで乾杯したあとは世間話に終始したが、同年令ということもあり物事に対する立ち位置や意見に大きな食い違いがないことがよくわかった気…

インドの先行きなど

インドの人口が中国を抜いて世界一(2023年でおよそ14億3千万人)になったことが最近色々なマスコミでとりあげられている。 4~5年前に孫とインドについて話して以来インドの将来は私のウオッチテーマのひとつにしてこのブログでも書いたことがある。…

日銀の次の一手

昨今の国内の色々なニュースの中でも日本銀行総裁が交代したことに関連する情報は大いに注目されているもののひとつで、日本の将来にも影響があると思われる。 前任の黒田総裁が行った10年間にわたる異次元金融緩和については、色々なメディアがその評価を…

「人生がラクになる数学のお話43」

柳谷晃著 「人生がラクになる数学のお話43」文芸社刊 を読み終えた。 数学者である著者は、我々が生きている世界で自然現象などの偶然の事象によって引き起こされる被害や恵みに対し、その恵みを最大限に享受し被害を最小限にするための道具が数学や物理で…

金融政策はどうなるのか?

昨今あらゆるメディアで日銀の新しい正副総裁人事とこれからの金融政策がどう変わるのかを考えさせる記事や番組がこれでもかというくらいあふれ出ている。 これらの中には当然のことながら現在の黒田日銀が10年にわたって進めてきた異次元緩和の評価がどう…

「始めに言葉ありき」

最近TV、新聞、インターネット、雑誌など色々なメディアが「chatGPT」という対話AI(人工知能)のことを話題にしている。 残念ながら私はネット上で検索して確かに公開されていることを確認しただけでまだ実際に使ったことはないが、見聞きしたところによると…

ダイキン工業の成功に見る家電凋落の一因

一時は世界を席巻していた日本の家電産業は昨今凋落が甚だしい。 永年籍を置いた業界が中国や韓国メーカーの後塵を拝するのを見ているのはなかなか辛いものがある。 その凋落の要因については ①国内にメーカーが乱立して過当競争を演じた。 ②高品質多機能に…

「MMT(現代貨幣理論)がよくわかる本」

今年は経済が激しく動きそうな予感がしている。 昨年末日銀が2013年から継続している金融緩和策を修正すると受け止められるような動き、即ち長期金利の変動許容幅を0.25%から0.5%に拡大し実質的な長期金利を0.5%とするような引き締めに舵を切…

サッカーW杯とソニーの画像センサー

サッカーW杯は孫がサッカー好きなこともあり興味をもってフォローしているが、今回の対ドイツ対スペイン戦は、日本のサッカーもJリーグ創設30年でついにここまで来たかといささか感慨を覚えるところがある。 スペイン戦の決勝点になる2点目、三苫選手のラ…

上海での日本人仲間との会合

大阪から神戸・垂水に引っ越して来たことから近辺に住む、上海時代の年齢の近い知人と会うことになった。 お一人は姫路郊外在住で自家消費分の米作りは今でも続けておられるとのことで、農家生まれの私にとっては少し羨ましい。 もうお一人は同じ山口県の出…

AI(人工知能)による画像生成

小学校の時代から、音楽と図画はいつも自信を失う時間だったような気がする。 歌の下手は今のカラオケに繋がっているが、ただ詩のきれいな歌を歌うのは決して嫌いなわけではない。 図画でも子供心にもなかなか納得するような絵が描けた記憶がなく、今住んで…

「日本への警告」

一昨日の日経新聞一面に、長い目でみた国力の指標であるドル建てGDPで、2012年にドイツに比べ8割大きかったものが昨今の円安もあり足元で並びつつあるというショッキングな記事が出ていた。 そんな中読み終えたジム・ロジャーズ著「日本への警告」講談…

昨日は孫との会合

一番上の院生の孫に渡す物があり、昨日はそれに合わせて二番目の大学生の孫と一緒に大阪から二人が垂水にやって来て、駅前のスターバックスコーヒーで昼食を共にした。 二人とも就職が決まりやれやれだが、まだ卒論が待っているらしくアルバイトも含め忙しく…

株式投資あれこれ

今日の表題はあまりこのブログには似合わないかもしれない。 孫の一人からLINEが来て、将来に向けて「株式投資」のことを勉強したいがどのようなことから始めたらいいかという趣旨だった。誰かに教わったわけではないが、自分なりに色々学習したり実践したり…

「IT開発で失敗は不可避」

日経新聞で久しぶりにグサリと胸に刺さった記事に出会った。 経済教室という紙面に「私見卓見」というコラムがあり主に経済人などが色々な意見を投稿されている。今回「IT開発で失敗は不可避」との意見を出されたのは圓窓代表取締役という肩書きの澤 円とい…

ポートピアホテルへグルメツアー

昨日は住んでいる施設から、神戸ポートアイランドにあるポートピアホテルへのバスを使ったグルメツアーがあり、家内と二人で参加してきた。ドアtoドアで高速経由約40分の楽なツアーである。聞いたところによると以前は定期的な頻度で開催されていたらしい…

「鯨獲りの海」

最近好物の鯨赤身の刺身を食べていない。尾ビレの部分オバイケは酢味噌で食べたが、やはり鯨は赤身のところを酢と醤油で刺身を食べるのが一番のような気がする。家内がスーパーに買い物に行くおり時々運転手に駆り出され、待ち時間に鯨がないか売り場をのぞ…

孫の就活からおもうこと②

大学院生と大学生の孫が来年卒業で重なっており今年は就活の年である。 先日来相次いでLINEがありそれぞれに内定にこぎ着けたとの連絡でホットしている。既に社会人として働いている一人に加え三人全員が社会人のスタートラインに何とか立てそうでこんな嬉し…

円安のなかで考える

昨今の1ドル135円前後の為替をあらゆるマスコミが「急激な円安」と呼んで、毎日のニュースの格好のネタになっており私も一度はここで書いておかなければとつい思ってしまった。年の始めには1ドル110~115円程度であったことを思うと、ある角度か…

岩波書店のあれこれ

岩波書店の名前は私たちの若い時代にひかり輝いていた。 数ある出版社の中で大衆化路線とも云うべき講談社や小学舘、集英社などとは対極にあり、その本は日本の文化事業を牽引するような自負を感じたものである。「岩波講座・世界歴史」といった各種の講座シ…