「ひとり出版社」に思うこと

日経新聞に「The STYLE」という経済新聞には似合わない週一の特集記事があり、何時も楽しみに読んでいる。

今週の「Culture/文化時評」には〈「ひとり出版社」の愉楽〉と題して東京の自宅で一人で出版社を運営する人が紹介されている、

いまインターネット花盛りで活字出版市場は縮小しているなか、ユニークな「ひとり出版社」が続々と誕生しているらしい。

もともと中堅出版社で編集者だったが、年齢的に現場を離れざるを得ない状況で、退社していまの会社を立ち上げた。
対象とする分野はバラバラ、著者も無名のなかで長く売れる本を目指す。
2ヶ月に1点のペースの本作りで「食えている」らしい。
「人生で今が一番ストレスがない」という言葉が印象に残る。

然し売れなかったら倒産すると云うプレッシャーを背負っているのは間違いなくそれが良い方に作用するか、悪い方に作用するか気持ち次第のところが有るに違いない。

私は家電業界に職を得て定年まで勤めたが、退職後の暫くも別の家電会社でアドバイザーをして、終始工場サイドで云わば理系の仕事に携わってきた。

いま振り返って見ると、機会があればやりたかった仕事の一つが文系の、本に関係する仕事で、特にここに出てくる「ひとり出版社」は今さら遅いがとても興味がある。

まあ歳をとった者の勝手な妄想とも云えるが、自分の好きな歴史などの分野で、世の中に問えるような本作りが出来たら面白そうだなとはつい思ってしまう。

◎我が家の廻りに植えているガザニア(くんしょうぎく)、図鑑に書いてある通り、朝が来ると徐々に花開き、夜は閉じる。
昼間
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夕方
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