2024-01-01から1年間の記事一覧

中学同級生の会

昨日は先日自費出版した2冊目の本「厚狭吉亭日乗Ⅱ」をこの近辺に住む中学校同級生に渡すべく都合を調整し集まって貰った。 大阪から3人、播磨(加古川、高砂)から2人でちょうど中間の垂水で設定させて貰うことにして垂水駅近くの日本料理の店を予約、こ…

10月句会

10月1日は住んでいる施設の俳句サークル10月例会で13人の出席であった。 私は今月の兼題「秋風」を含めて以下の5句を出した。 ①秋風と連れ立ち帰る墓の道 先日墓参りで帰省した折のことを思い返しながら詠んだ。この歳になると墓参りというのは色々…

毎日新聞のおわび記事

子供の頃から新聞は身近にあり、新聞を見ながら食事して叱られた時期もあった。 長い間新聞一紙が当たり前だったが、仕事に就いて時間が経つと日経新聞を読む必要に迫られ、日経新聞と普通紙一紙という状態になり、この頃から普通紙の、朝日、毎日、読売、産…

「瀬戸内の海賊・村上武吉の戦い」

山内譲著「瀬戸内の海賊・村上武吉の戦い」講談社刊 を読み終えた。 古代から現代に至るまで瀬戸内海は交通の幹線であり続けているが、この地域に海賊と呼ばれた集団が種々存在したことは広く知られる。 なかでも中世や戦国時代を通じ瀬戸内海に君臨した村上…

墓参り厚狭へ帰省④周南市鹿野・清流通り

墓参りで帰省し立ち寄った記事の最終回は、漢陽寺の見学を終えて同級生に案内して貰った、周南市鹿野地区の「清流通り」と呼ばれる観光スポットで、「平成の名水100選」にも選ばれている。 漢陽寺の裏手から潮音堂を介した水は整備された水路をたどり、さ…

墓参り厚狭へ帰省③周南市鹿野(かの)・漢陽寺(かんようじ)

今回の厚狭への帰省で、立ち寄りを計画したもう一箇所が山口県周南市鹿野の臨済宗南禅寺派の名刹・漢陽寺で、この地に暮らす中学同級生に案内して貰った。 (余談ながら歌舞伎で大盗・石川五右衛門が「絶景かな絶景かな」と見得を切るのが京の南禅寺山門であ…

墓参り厚狭へ帰省②徳山・児玉神社

厚狭へ帰るついでに立ち寄りを計画したのが、山口県周南市鹿野(かの)にある漢陽寺(かんようじ)で、2日目は忙しいなか案内して貰う予定の中学の同級生と徳山駅で待合せ。 私は待合せよりかなり早めに徳山に着き、駅から比較的近い児玉神社に行って来た。…

国際収支の分析からみた財政赤字についての着眼点

大蔵省の財務官といえば事務次官級の職位で為替など国際的な業務を担当し、歴代「ミスター円」などと呼ばれる。 前財務官の神田眞人(かんだまさと)氏が文藝春秋9月号の特集「日本経済伸るか反るか」のなかに「日本はまだ闘える」と題して寄稿している。 …

墓参り厚狭へ帰省①松嶽山(まつたけさん)・正法寺(しょうほうじ)

彼岸の入りということもあり故郷の厚狭へ墓参りで帰って来た。 神戸より西のせいか山口県の方が少し暑い気がしたが、秋の気配も感じつつ墓参りを済ませた後、タクシーで松嶽山・正法寺に参って来た。 今回の墓参り帰省では、今までこのブログで何回か取りあ…

「わたしの金子みすゞ」/小城羊羹②昔ながらの羊羮

「わたしの金子みすゞ」メディアファクトリー刊は懐かしく少し不思議な絵と詩がコラボした本である。 金子みすゞさんはこのブログでも何回か触れたことがある、大正から昭和初期の私の同郷・山口県の日本海側仙崎出身の童謡詩人。 絵を描かれているのは漫画…

仲秋の名月・俳句サークルの会

昨日は仲秋の名月、満月は今日らしいが、施設の俳句サークルではあくまで暦に合わせて名月を愛でる会が催された。 PM 5時半から庭に面したテラスに13人が集合、飲み物は各自持参でおつまみ類が会から出された。 詩吟が出たり、「荒城の月」の歌、先日のフ…

伊達騒動とふるさと厚狭

9月11日のブログに「伊達騒動と原田甲斐」という本を読んだことを書いた。 この中にふるさと厚狭に関わる内容が突然出てきて調べ直すと、以前入手した資料の内容とも符合し大いに驚くことになった。 伊達騒動が勃発した当時の仙台藩は幼少の第4代藩主・…

施設の20周年フェスティバル

昨日は住んでいる施設で、例年のフェスティバルに「20周年~ハワイアンナイト」と銘打って、「花の丘広場」と名付けられた庭に舞台や席を設けてにぎやかな催しがあった。 屋外開催のため暑さを避けて17時半からスタート。その直前にまるで開催を祝うかの…

食事会と本の出版

一昨日は施設の女性4人に私たち夫婦が御呼ばれで加わり、垂水の和食屋さんで昼食会があった。 書き始めて、このブログでまだ紹介していないことに気付いたが、最近二冊目の出版にようやくこぎ着け、そのお祝いを兼ねての席でもあった。 この和食の店は何種…

「伊達騒動と原田甲斐(はらだかい)」

小林清治著「伊達騒動と原田甲斐」吉川弘文館刊を読み終わった。 8月4日のこのブログに福島県桑折(こおり)産の桃のお裾分けのことを書き、この地を治めた桑折氏の縁者の一人が原田甲斐であることにも触れた。 俗に江戸時代の三大御家騒動のひとつ仙台伊…

映画館・梅田OS 劇場のことなど

日経新聞の毎週日曜日に「NIKKEI The STAYLE」と銘打った本紙と違う紙質のライフスタイルに特化した10~12ページの付録紙がついている。 その最終ページにはいつも各界の人が執筆するエッセイの欄があり、今週はゲームクリエイターという肩書きの小島秀…

映画「パットン大戦車軍団」

NHKBSのプレミアムシネマで放送された1970年のアメリカ映画「パットン大戦車軍団」を録画再生して見終わった。 私の子供の頃は太平洋戦争を含む第二次大戦の兵器を、漫画で読んだりイラストを見たりして自分でもスケッチしたりしていたが、その憶えたひ…

9月句会

一昨日は施設俳句サークルの9月度定例の句会があった。欠席もあり参加は14人。 私はブログに出した句や日頃詠んできた最近の句のなかから以下の5句を出した。 ①街の灯も少しやはらか夜の秋 今回の句会の兼題が夜の秋、夜の秋とは昼はまだ暑さが厳しいの…

映画「ダンケルク」

NHK BSプレミアムシネマで放送された2017年の蘭・仏・米・英4か国合作映画「ダンケルク」を録画再生して見終わった。 後で知ったのだがアカデミー賞の編集賞、録音賞、音響編集賞を受賞しており、云わば映画制作の裏方の部分が評価されている。 (兵士…

小城羊羹(おぎようかん)/アフタヌーンコンサート

頂き物で、懐かしい「小城羊羹」に出会った。以前この羊羮のことを話題にしたことがあって、その時のことを憶えておいて頂いたようである。 小城は佐賀平野の中央部にあり、鎌倉時代以降千葉県にゆかりの千葉氏の支配などを経た歴史ある街で、江戸時代は肥前…

懐かしい大阪・御堂筋

仏事で大阪・本町にある真宗大谷派難波(なんば)別院(南御堂)に娘と三人で行ってきた。 真宗大谷派(東本願寺)の大阪の中核寺院で、その歴史は安土桃山時代に遡り以前このブログにも書いたことがある。 この門前が松尾芭蕉の終焉の地となった。これにち…

樹木希林「老いの重荷は神の賜物」

樹木希林著「老いの重荷は神の賜物」集英社刊を読み終えた。 俳優・樹木希林さんについてはこのブログでも何回か書かせて貰っていて、そのプロフィールについては敢えて触れる必要がないと思うが、この本は今は亡き樹木希林さんが2012年都内「慶應丸の内…

新日本風土記「九州小倉 祇園太鼓の夏」

テレビで最も好きな番組を挙げろと云われると、少なくともその候補のひとつはNHKBS の「新日本風土記」である。 全国各地の知らなかったことを知る面白さがあり、今回は福岡県北九州市の小倉区にある八坂神社の祇園祭で打ち鳴らされる「小倉祇園太鼓」がテー…

「入道殿下の物語 大鏡」

益田 宗(たかし)著「入道殿下の物語 大鏡」吉川弘文館 刊を読み終えた。 著者は東大史料編纂所の所長などを務めた歴史家で、2013年に亡くなられていて、この本は1979年に刊行されたものの復刻版である。 「大鏡」は平安時代中期14代にわたる帝(…

秋の訪れ

定期的に送られて来る金融機関の季刊雑誌、今号の巻頭随筆は「秋の訪れ」という題で、「八日目の蝉」などの作品で知られる作家・角田光代さんが寄稿されている。 ここ数年の異常な暑さのなか飼い猫の生態いろいろから、夏場全く入らないのに9月の半ば決まっ…

ロシア西部・クルスク州/園芸サークル

①2022年2月ロシアがウクライナに突如侵攻して始まった戦争は、終わりが見通せない戦いが続いており、パレスチナ・ガザの戦いと併せ世界の日常にも暗い影を落とす状況が続いている。 東部でロシアに押し込まれているウクライナが、ウクライナに接するロ…

「吉野の霧 太平記」

桜井好朗(さくらいよしろう)著「吉野の霧 太平記」吉川弘文館刊を読み終えた。 よく知られているように、「太平記」は鎌倉時代の終焉から室町時代の始まりに至る日本列島全体を巻き込んだ動乱の時代、いわゆる南北朝時代を扱った古典である。 この本は中世…

孫二人の来訪/鹿島神宮のこと

昨日はお盆休みということもあり娘が孫二人を連れてやって来た。 もうひとりの孫は用事で大阪へ早く帰ったとのことで残念だが、残る二人は何れも私と同じく製造業勤務で仕事や会社生活のあれこれを話し合った。 一人は勤務先の関係で茨城県に住んでいて、近…

戯曲・「鬼灯(ほうずき)ー摂津守(せっつのかみ)の叛乱ー」

「空海の風景」が載っている司馬遼太郎全集第39巻には巻末に司馬遼太郎作品では極めて珍しい戯曲2編の内のひとつ「鬼灯ー摂津守の叛乱」が載っている。 司馬さんの戯曲は今まで芝居を観たことも無いし読んだことも無かったが、興味を引く対象でもあり、何…

「空海の風景」②

作家・司馬遼太郎さんが生前自ら最も好きな著作と呼んだ長編「空海の風景」をようやく読み終えた。 ようやくの意味は二つ有り、前回のブログに書いたように若い日に読みかけて途中で「密教」の意味にこだわり挫折してしまったこと、もうひとつはこの位の分量…