2021-10-01から1ヶ月間の記事一覧

「陶隆房と大寧寺の変」

室町時代に防長ニ州(周防国、長門国・山口県)を含めて西中国地方や北九州を勢力下に置いた大々名大内氏の当主・義隆を、家臣の陶隆房(すえたかふさ・後に晴賢・はるかた)が、天文20年(1551)自刃に追い込んだ下剋上(げこくじょう)事件は、義隆が自刃し…

「おかえりモネ」が終わった

5月から始まったNHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」が終わってしまった。 最近では毎日録画した分を、ストレッチも終えた夕飯前に観るのが日課になっていた。以前に観た時代劇ドラマ「菜々の剣」以来、清原果耶さんに注目し、何れ連続テレビ小説に主演す…

今朝は頑張って農作業

今朝は晴れの予報で、農作業をしようと昨日から思い定め、少し早起きしていつもの「歩き」にも行かずに取りかかった。①サツマイモ残り半分の収穫 少し前に半分の収穫を済ませたが、残り半分の収穫は親戚の子供さんに掘らせてあげようと思い調整したが、残念…

厚狭毛利家代官所日記⑰文久元年②どしゃく/としゃく

厚狭毛利家の民政記録・代官所日記を少しずつ読み進めているが、文久元年(1861)12月24日の記録に、半世紀以上前、私の子供の頃の微かな記憶にあるふるさとの言葉「どしゃく/としゃく」が出てきた。※原文は 「河口宗市郞存内古谷茂平治組百生長十郎ト…

「激走!日本アルプス大縦断」

NHKBSで放送されるこの番組「 激走日本アルプス大縦断」を観る度に「世の中にはすごい人がいるものだ」と標高1125mの金剛山に登るのに息が切れる我が身と比べて感嘆してしまう。[Trans Japan Alps Race トランス・ジャパンアルプス・レース]と名付け…

映画「アンタッチャブル」

NHKBSプレミアムで放送された1987年の映画「アンタッチャブル」を録画したままだったがようやく観ることが出来た。英語の「untochyable・アンタッチャブル 」には色々複雑な意味合いがあるが、米国ではFBIなどの職員で賄賂や圧力に屈しない人を指す場合…

般若寺(コスモス寺)歴史と文学

コスモス寺として知られる奈良郊外にある般若寺へ行ってきた。名前の由来は都を奈良・平城京に遷(うつ)して後、天平7年(735)聖武天皇が都の鬼門(北東)を守るため大般若経を納める卒塔婆(そとば・供養報恩の為の建造物)を建てられたのが起こりとされる。 …

小平奈緒選手全日本7連覇など

昨日は肌寒い朝ながらゴルフの予定で、少し早起きして堺市にあるホームコースへ車を走らせていた。 するとNHKニュースでスピードスケート小平奈緒選手が前日の全日本距離別選手権500mで7年連続となる優勝を果たしたというニュースが流れてきた。実は…

軍師・孔明のこと

10月16日のこのブログで「赤壁の戦い」を書き、20日には「中国・少数民族の一断面」の中で司馬遼太郎さんの「中国・蜀と雲南のみち」を引用させてもらった。このため否応なく三国志(演義)が描く蜀(しょく)の軍師・諸葛(亮)孔明(しょかつこうめい)のこ…

お帰りモネ・永浦家の冷蔵庫

NHK連続TV小説「お帰りモネ」では主人公モネこと百音(清原果耶)の生家・永浦家で及川新次(浅野忠信)とその子亮(永瀬廉)との話し合いが持たれ、ようやく震災から区切りを付けようとしており、いよいよラストが近いかと思わせる状況になっている。百音が帰郷し…

奈良般若寺(はんにゃじ)①・コスモス寺

昨日は肌寒いながらまずまずの天気で、秋桜(コスモス)寺として知られる般若寺に行ってきた。 開山は飛鳥時代に朝鮮半島高句麗(こうくり)から来た僧によるとのこと。名前の由来は都が奈良・平城京に遷(うつ)って後、天平7年(735)聖武天皇が都の鬼門を守る…

中国・少数民族の一断面

古来中国では自らを世界の中心・中華と考える思想から辺境にある民族や国を、東夷(とうい)、西戎(せいじゅう)、南蛮(なんばん)、北狄(ほくてき)と呼んでいた。 それぞれの字には文明や文化から遠いとの意味が込められている。日本や朝鮮半島はさしずめ東夷に…

鎌田實(かまたみのる)の人生図書館

鎌田實さんの経歴を見ると私よりひとつ歳上とのことで、白いひげがトレードマーク、医師と作家の二足のわらじで度々マスコミなどに登場されている。その鎌田さんが書かれた「鎌田實の人生図書館」マガジンハウス刊 は副題が「あなたを変える本と映画と絵本た…

お帰りモネと京都見廻組(みまわりぐみ)

NHK連続TV小説「お帰りモネ」は応援している清原果耶さん演じるモネこと百音(ももね)が題の通り故郷に帰り、いよいよ佳境を迎えた感じがある。ここにきて妹役の蒔田彩珠さんの存在感が増して来たように思うが、実はこの番組を見るまで全くその存在は知らなか…

タイの洪水レストラン

日経新聞を読んでいると「国際・アジアBiz」という紙面の「アジア便り」というコラムにおよそ日経らしからぬバンコクから『タイ「洪水レストラン」人気』と題して面白い記事が載っていた。その骨子は次のようなものである。〈〈バンコク北方ノンタブリ県にあ…

赤壁(せきへき)の戦い

古代中国後漢(ごかん)末期、魏(ぎ)・蜀(しょく)・呉(ご)の三国が鼎立(ていりつ)して争った三国時代を著した書、三国志や三国志演義は日本でもファンが多くコミックにもなっている。西暦308年「赤壁の戦い」はその中のクライマックスのひとつであり、北か…

財務次官、モノ申す「このままでは国家財政は破綻する」

日曜日朝、民放の報道番組「サンデーモーニング」の中で現役財務次官が財政赤字について雑誌に寄稿している事が話題になっていた。また日経新聞の記事でもこの事が取りあげられており、これは読まなければと思い、用事の帰途本屋に寄って購入してきた。 近く…

厚狭毛利家代官所日記⑯文久元年①領内商人の朝鮮漂着

文久元年(1851)分の主な出来事を現代文に直す。10月7日の記録 舟木町(ふなきまち)大場屋源治郎が船の難破に逢い、朝鮮国に流され、そこから留守宅へ書状を出したとの事、庄屋・植野徳右衛門より写しを以て届け出があった。〈書状の写し〉清末屋(きよ…

映画「我が母の記」

井上靖原作の映画「我が母の記」がNHKBSプレミアムシネマで放映され録画して観ることになった。井上靖氏の作品は中学生の頃から学校の図書室や町立図書館で出会い、ずいぶん読ませてもらった気がする。私の中でその著作を大きく分けると ・「しろばんば」な…

渋野日向子選手⑧復活ツアー優勝

女子プロゴルファー・渋野日向子選手が「スタンレーレディス」で約2年ぶりの日本ツアー優勝を達成した。少し余談で横道に逸れるが、この試合は1980年に始まった歴史のある大会で、岡本綾子選手も優勝したことがある私にとってずっと記憶に残る大会のひ…

農作業を頑張る

昨日は朝から何時もの通り歩いた後でコーヒータイム、それから直ぐに市内で最も園芸品の品揃えが多いホームセンターコーナンへ、 購入したのは ・化成肥料 5kg ・苦土石灰 5kg ・油かす 5kg ・牛フン堆肥 10kg ・鶏フン堆肥 10L 等を補充、それにダ…

ゴルフと剣客・神子上典善(みこがみてんぜん)

昨日は秋の清々しい気候の中、何時ものメンバー3名でホームコースに出掛けてきた。最近連続して晴天に恵まれており、ゴルフで晴れの日ほど有り難く感じるものはない。本来もうひとりエントリーされていたのだが腰痛で残念ながらキャンセル、私達の年齢にな…

「戦国おんな家長の群像」

歴史家・黒田基樹著〈戦国「おんな家長」の群像〉笠間書院刊 を読み終えた。 日本史の中で家長(かちょう・一家の家督を継ぎ一族郎党を統括する)として女性が君臨したケースで、私が直ぐに思い浮かぶのは、源頼朝死後「尼将軍」と呼ばれた北条政子で、自らの…

和歌山市水道橋の崩落で思ったこと。

ニュースで和歌山市紀ノ川に架かる水道管を渡す橋が崩落した映像を見て愕然とした。この事故で多数の住人が断水の影響を受けられているとの事で早い復旧を願っている。テレビ画面で見た、水道管のつり材が何ヵ所かで腐食で破断している様子は、これが直接的…

映画「駅馬車」

古くから数ある西部劇映画の中でベストテンを選んだり、名作を選んだりする催しで、いつも題名が出てくる常連がジョン・フォード監督ジョン・ウエイン主演の「駅馬車」で、題名だけは先行して記憶に刻まれているが、観るのは今回NHKBSのプレミアムシネマで放…

歌謡曲「潮来笠(いたこがさ)」

映画や演劇で股旅ものと言われるジャンルがある。 流れ者や無宿人のヤクザが出てきて大抵義理人情と活劇がセットになっている。歌謡曲にも同じジャンルがあり昨今の音楽事情の中ではどちらかというと片隅に追いやられているような気がする。若い人から石とブ…

リタイア後の品質談義②品質部門のあり方

8月1日のこのブログで最近頻発する日本企業の品質問題について、Q(品質)C(コスト)D(納期)の中でQ・品質の位置付けについて書いた。最近の三菱電機の連続する品質問題について調査委員会の報告書が発表され三菱電機会長も辞任されるとの各種報道が出ている。…

厚狭毛利家代官所日記⑮嘉永5年③異国船騒動②

9月30日の続き嘉永5年(1852)閏2月22日夜、厚狭毛利家役所に日本海に異国船が現れたとの萩からの急報がもたらされ、領内村々からの動員など臨戦体制に入ったが、その後の代官所日記には全く続報が記されていない。色々史料を当たってみたが、翌年…

円安の進行に思うこと / 爽やかゴルフ

◎9月後半を屈折点にして短期間で円安傾向が進んでいる。 7月頃からの徐々に進んだ円安傾向がここに来て少し急激な動きが見られ1ドル111円から112円を前後している。 米国の金融緩和縮小、利上げが観測されるなかでドルが各通貨に対して強含みの傾向…

東南アジアの日本人町・アユタヤその他

吉田元夫著「東南アジア史10講」岩波新書 を読み終えた。 東南アジア各国の歴史を青銅器の時代から近現代まで概説したものだが範囲が広すぎるため、その中からここでは自分の興味本位で日本人町の事を書くことにした。16世紀海禁政策が基本であった中国…