昨日は肌寒いながらまずまずの天気で、秋桜(コスモス)寺として知られる般若寺に行ってきた。
開山は飛鳥時代に朝鮮半島高句麗(こうくり)から来た僧によるとのこと。
名前の由来は都が奈良・平城京に遷(うつ)って後、天平7年(735)聖武天皇が都の鬼門を守るため「大般若経(だいはんにゃきょう)」を納めて卒塔婆(そとば・供養報恩のための建造物)を建てられたのが起こりとされる。
そう聞いてGoogleの地図で平城京跡からの方角を見てみたが確かに鬼門・北東にあり京都や柳生の里への街道に面していることがわかる。
私も天理経由、旧京街道から訪ねた。
寺の由来を読むと、平家の南都(奈良)攻め、戦国時代、明治の廃仏毀釈等で存亡の危機に遭いながら都度再建され現在に至っている。
時期的に遅いかとも思ったが、境内一円に咲いているコスモスは充分に見頃で圧倒されてしまう美しさがあった。
・重文 十三重石宝塔(じゅうさんじゅうせきほうとう) 鎌倉時代
・本堂 江戸時代
・国宝 楼門(ろうもん) 鎌倉時代
・重文 笠塔婆(かさとうば) 鎌倉時代
・一切経蔵(いっさいきょうぞう) 鎌倉時代
・西国三十三所観音石仏 江戸時代
・コスモス
・俳人 水原秋桜子(みずはらしゅうおうし)の句碑
【唐びとが月をろがみし笠塔婆】ろがむ : 拝む
◎コスモスの写真で一杯になってしまった。この寺と歴史との関わりについては別途書きます。