にっぽん百低山・金剛山

NHKTVに、酒場詩人を自称して「酒場放浪記」で著名な吉田類さんが山登りに挑戦する「にっぽん百低山」と言う番組がある。

もちろん題は深田久弥(ふかだきゅうや)の「日本百名山」をもじったものに違いないが、私も山歩き程度であれば好きなので番組表で見付けると録画して見るようにしている。

今回の低山は大阪府奈良県にまたがる標高1125mの金剛山と言うことでワクワクしながら見終えた。

私もリタイヤ後確か6~7回は登ったはずで、麓にあるマス釣り場にも孫などと一緒に数回行った。

この山は大阪府で唯一の村である千早赤阪村にあり、鎌倉時代末期、後醍醐天皇建武の新政の先駈けとして活躍した南朝の忠臣・楠木正成が拠点とした千早城が有ったことで有名で、城跡もあり番組内でも吉田さんが立ち寄った。

この山に登るルートは沢山有り吉田さんは富田林駅からバスに乗り千早城跡に直接行きそこから登るルートを選ばれたが私は駐車場の関係で他の3種類のルートを経験した。

番組のルートもそうだったがこの山は登り始め辺りが急な上りで最初にカウンターパンチを喰らうことになるが、そこを越えると後は兎に角一歩一歩何れ必ず頂上に着くことを信じて歩き続けるだけである。

私は大体頂上まで平均3回位休憩していたが若い人にはどんどん追い抜かれる。中には毎日小走りで登る人がいてその人たちが降りてくるのにすれ違う時は少々ヒヤヒヤすることがある。

頂上には登山の度にスタンプを押してくれる場所、売店休憩所、大阪平野全体を見渡せる見晴し台があり、番組でもその絶景を楽しんでいた。

番組では登山を終えての定番が麓に降りての飲み会で、この回では、カフェで、金剛山の水で作った地ビールと地元野菜を使った窯焼きピザで乾杯。

この組み合わせはこたえられない旨さだろう。山登りの後のビールと食事は本当に旨いのだが、私の金剛山行きは利便性から麓まで全て車でありビールとは無縁であったのが少々心残りと言える。

番組の終わりで何時も出る吉田類さんの俳句は

 

【金剛へ枯葉ふむおと数珠のおと】

 

酒場詩人には及びもつかないが私の想い出を、

 

【金剛の虹鱒釣らん孫きりり】

 

🔘介護棟の庭シリーズ、画像検索ではリナリアと思われる。