マスコミとの対話

「天狗争乱」

NHK大河ドラマ「青天を衝け」では主人公の渋沢栄一とならんで水戸藩出身の一橋慶喜が準主人公のような廻りで物語が進んでおり現在、水戸藩の悲劇とも言える「天狗党の乱」が映し出されている。水戸藩は徳川御三家でありながら不思議なことに徳川光國(黄門)以…

川路聖謨(かわじとしあきら)①と隣街・船木宿

NHK大河ドラマ「青天を衝け」では先週、主人公渋沢栄一を自分が仕えている一橋家に仕官させた恩人の平岡円四郎が暗殺された。 この平岡円四郎を後援し一橋家に推薦したのが下級幕臣の御家人(ごけにん)出身でありながら勘定奉行、外国奉行まで累進し、幕末の…

新日本風土記「松本清張 昭和の旅」②日本の黒い霧

6月5日のこのブログにNHKBSの新日本風土記で放送された「松本清張 昭和の旅」の中から「天城越え」を中心に書いてみた。 今回は清張さんが後半生で力を入れた現代史に題材を得た 「日本の黒い霧」を読み直し書かせて貰うことにした。戦後の有る時期まで日…

若き日の山と老いての山

日経新聞の今週の詩歌教養欄に掲載された読者の「歌壇」で本当に久しぶりに心に響く投稿短歌に出逢った。 この欄は毎週目を通すことにしているが、自分自身では短歌俳句は詠まないせいか、なかなかハッとするような歌や句に巡り会うことは少ない。イチオシ短…

新日本風土記「松本清張 昭和の旅」

5月16日のこのブログに「作家・松本清張」と題してNHKBSの番組、新日本風土記「松本清張と鉄道の旅」について小説「砂の器」等の事を書いたところ読者の方から、程なくして放映された同じ新日本風土記の「松本清張 昭和の旅」を見て清張さんの作品を読み…

財政破綻を決めるのは誰か

5月17日のこのブログでも触れたように私自身、日本の財政赤字問題については、 ・自分や周りの人の生活に大きな悪影響を来す恐れ。 ・通貨の発行権を持つ国家の赤字が、どこまで許容されるかと言う知的な興味。 の2つの観点からとても大きな関心を以前か…

大坂なおみ③全仏オープン記者会見拒否~棄権

2月21日以来の大坂なおみ選手関連。全仏オープンに出場していた大坂なおみ選手の、1回戦勝利後の記者会見拒否が物議をかもして波紋が拡がっている。大会前から記者会見が「選手の心の健康状態を無視したインタビューになっている」と表明していたとのこと…

「お帰りモネ」清原果耶さんと天気予報

NHK朝の連続TV小説が、コテコテの関西もの「おちょやん」から東北・宮城を舞台にした「お帰りモネ」にバトンタッチし何か雰囲気も朝ドラの王道に戻ったような気がしている。気仙沼で震災を経験した主人公が、「誰かの役に立ちたい」という自分探しの中で「気…

司馬遼太郎「梟の城」と作家・黒岩重吾②

5月19日の続き。昭和34年(1959)に刊行された「梟の城」は司馬遼太郎さん自身初めての長編小説で、直木賞を受賞することになり新聞記者との2足のワラジ生活から念願の作家に専念するきっかけとなった。この作品は世間が持つ伊賀、甲賀の忍術という…

司馬遼太郎「梟の城」と作家・黒岩重吾①

NHKBSでは過去の番組で視聴者から再放送の要望の高い番組を「プレミアムカフェ」と呼ばれる時間枠で再放送している。今回は2002年放送された「名作をポケットに」という番組から司馬遼太郎さんの初期の作品で直木賞を受賞した「梟の城」が取り上げられ、…

10年後の財政「破綻確率」50%

日経新聞の「経済教室」という経済を分析した記事が掲載される紙面があり、そこに載っていた、中部圏経済研究所の島澤諭(しまざわまなぶ)氏の提起されている日本の財政についての分析〈10年後の財政「破綻確率」50%〉を読んで、深いため息が出てしまい、…

作家・松本清張

NHKTVに私の大好きな「新日本風土記」という番組があり、日本の各地方の特色、特産物、風俗などが紹介される。 時折、特定の地方にこだわらず特別なテーマについて地方横断的な内容が企画放送される。今回は「松本清張と鉄道の旅」のテーマで、時刻表と鉄道…

「吉田類の酒場放浪記」1000回スペシャル

BSTVの番組「吉田類の酒場放浪記」が18年経過して1000回になるらしくスペシャルとして放送された。 2019年6月6日のこの日記で番組のことについて書き、以後も、色々な酒場、居酒屋の雰囲気を楽しませてもらい、私の知らない「のんべえ」の流儀を…

日立、間接部門をスイスに集約

日経新聞の小さな記事に「日立、間接部門を集約 スイス子会社に 5年で1700億円節約」の見出が出ている。小さな記事ながら、これを見てついに、いよいよ、という気持ちで記事にクギズケになってしまった。日立製作所は東芝と並び称される重電業界の雄だ…

タイ料理・トムヤムクン

いつもの歩きの休憩処・コメダ珈琲店で読む週刊文春にはエッセイストの平松洋子さんの「この味」という1ページの食エッセイが必ず載っている。今週は「トムヤムクンの将来」という題で。 今秋ユネスコが選定する世界無形文化遺産に、タイ政府が「トムヤムク…

「ひとり出版社」に思うこと

日経新聞に「The STYLE」という経済新聞には似合わない週一の特集記事があり、何時も楽しみに読んでいる。今週の「Culture/文化時評」には〈「ひとり出版社」の愉楽〉と題して東京の自宅で一人で出版社を運営する人が紹介されている、いまインターネット花盛…

松山選手のマスターズ優勝

松山選手がゴルフのマスターズ選手権に優勝した。 多分ニュース速報が駆け巡っているのだろうが、その瞬間を観ることが出来て感動してしまった。アナウンサーも解説者も最後は涙声だったのが印象的だったが、それほど日本人にとって嬉しい世界一になったグッ…

This is Naomi ~ 知って欲しい私のこと

テニスの大坂なおみ選手が自身の思いをつづる寄稿「This is Naomi~知って欲しい私のこと」の第一回が日経新聞に掲載されている。 大坂なおみ選手のことは今さら説明は要らないと思うが、私も応援しており、「日本の誇り」の一人だろう。 昨年の黒人差別反対…

ミチクサ先生・「文学というもんは何の役に立つんかね?」

日経新聞に連載中の作家・伊集院静さんが、夏目漱石を主人公に書いている小説「ミチクサ先生」では、親友・正岡子規が既に亡くなり、漱石は丁度、政府派遣の英国留学を終えて帰国した。家族の出迎えを受けるが、東京新橋駅へ向かう汽車中で岳父(がくふ・妻の…

今週の新聞歌壇から

今週の日経新聞の歌壇で、身の回りの事と重なり、面白く共感した短歌2首に出会えた。歌人穂村 弘さんの「選」から「疲れ果て 入ったコメダの コーヒーが でかくって 愛 感じまくるよ」 山梨県 犬口マズルさん作今朝歩いて行った、いつものコメダ珈琲店で、…

黒澤映画の面白さの秘密

NHKBS・プレミアムシネマで黒澤明監督の「椿三十郎」をリメークした角川映画・森田芳光監督の同名映画「椿三十郎」が放送され、あまり気が進まなかったものの、まあいいかくらいのつもりで録画し、放送からだいぶ時間が経ってから再生して観た。椿三十郎が織…

「司馬遷(しばせん)」と「李陵(りりょう)」

NHKBSで「古代中国・よみがえる英雄伝説」という番組が連続して再放送されている。今回の「司馬遷と武帝(ぶてい)~"史記"誕生秘話」は以前の放送を見のがしており、録画して観ることにした。よく知られているように漢王朝・武帝の時代、暦や歴史を記録する「…

「おちょやん」と富田林(とんだばやし)のゴルフ

昨日は桜並木がきれいな大阪・富田林市にあるゴルフ場へ行ってきた。 昨年も同じ時期に同じメンバーと行って、素晴らしい満開の桜に遭遇し、今年もお互いに元気なら同時期に桜を見ようとあらかじめ予約をしてもらった。 検温、消毒、アクリル板仕切りの食堂…

スエズ運河の座礁事故で思ったこと

スエズ運河の岸に座礁し運河を塞いでいた、日本船籍で台湾の企業が運航している最大級のコンテナ船が、ようやく離礁作業が成功し、運河の通行が再開されて通常の2倍の通行量になっているニュースが流れている。大潮で水位が上がる機会を利用して座礁した部…

カルタゴの英雄ハンニバル③/鯉の産卵

3月25日の続き(最終回)北アフリカのカルタゴ本国に戻ったハンニバルとローマ軍スキピオは休戦交渉をはじめるも決裂、その時の各々の言葉が記録に残されている。ハンニバル44歳「最も幸福な選択はローマがイタリア以外に手を伸ばさず、カルタゴがアフリ…

カルタゴの英雄ハンニバル②

3月20日の続き象と一緒にアルプスを越えてイタリアに着いたハンニバルの勢力は、出発時の4分の1 26000人まで減っていたが、苦難に耐えた精鋭のみが残ったとも言え、これを中核に、ガリア人など反ローマ勢力を糾合してローマ軍に戦いを挑む。ハンニ…

下駄とコーヒー

日経新聞の最終面・文化欄の4分の1を使い、詩人・平田俊子さんのエッセイが掲載されており興味をもって読み終えた。「下駄とコーヒー」と題して寺田寅彦が、正岡子規を初めて訪ねた時のエピソードと自分の身の周りの事などをからめて綴ったエッセイである…

カルタゴの英雄ハンニバル①

NHKBSの番組に「ザプロファイラー~夢と野望の人生」 というドキュメンタリー番組があり、歴史に名を残した人物に焦点を当て、文献や映像資料などをもとに、ゲストのトークを交えその人物に迫って行く番組で、進行役は俳優の岡田准一さんが担当している。私…

女優・ミムラさん「善人役と悪人役」

NHK大河ドラマ「青天を衝け」を観ていると久しぶりに女優・美村理江さんに出会った。 一橋慶喜の養祖母に当たる「徳信院」役で、まだ出番がわずかで慶喜や渋沢栄一との関係がどうなるのか楽しみにしている。美村さんはもともと「ミムラ」という芸名で記憶し…

株価のなかで失われている企業業績との相関性

一般的に株価は経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を反映し、その先行指標にもなると言われている。日経新聞の投資情報欄に掲載される「一目均衡(いちもくきんこう)」というコラムにこの一般的に信じられてきた株に対する見方を否定する衝撃的な論文の紹…