マスコミとの対話

今年行くべき場所世界で三番目・山口市

ニューヨークタイムズが2024年に行くべき場所52箇所を選んだ中で、私の郷里山口県の県庁所在地・山口市が3位に選ばれたと同級生からのLINEで知らせがあった。 その知らせを聞いた後、用事で車に乗るとたまたま当地のラジオ朝日放送(ABC)のニュースで…

「新街道をゆく②肥薩の道」

作家・司馬遼太郎さんの全43巻に及ぶ代表作「街道をゆく」を、司馬さんの生誕100年を期してNHKが映像化する「新街道をゆく」、今回はその五回目の放送で「肥薩のみち」である。 肥とは肥後国・熊本県、薩とは薩摩国・鹿児島県であり、司馬さんが昭和4…

こころの時代「悪人とはだれか」

NHKEテレに「こころの時代」という番組があって、副題に「宗教・人生」が付いている。 私は今まで無宗教、無信心で来ているのでこの番組を視聴したことはなかったが、たまたまいつものルーチンで録画の為番組表を当たっている時「悪人とはだれか」という…

生誕100年司馬遼太郎 雑談「昭和」への道②江戸日本の多様さ

今年は作家・司馬遼太郎さんの生誕100年に当たるということでNHKでは昭和61年に放送された、司馬さんが昭和の戦争までの時代を語る、『雑談「昭和」への道』を再放送しており、10月9日のこのブログに書いた。 放送は週一回のペースで直近は第11回…

倍賞千恵子さん・私の履歴書

日経新聞文化欄に著名人が交代で各々1ヶ月にわたって連載する「私の履歴書」と題するコラムがあり、通例自分の半生、来し方などがかなり突っ込んで書かれている。 12月に入り突然、倍賞千恵子さんの写真と共に連載が始まったのを見て少々嬉しくなって熱心…

NHKスペシャル混迷の世紀「世界"債務危機"は止められるか」

NHKのドキュメンタリー「混迷の世紀」は直近の国際的な問題点や課題をテーマにして掘り下げる調査報道番組である。 今回のテーマは「世界"債務危機"は止められるか」という題であり、ウクライナやパレスチナなどの目に見える国際的な危機の裏で目に見えにく…

玉鋼の十二人・奇跡の鉄は生み出せるのか

NHKBSで放送されたドキュメンタリー「玉鋼の十二人・奇跡の鉄を生み出せるのか」を録画して観終わった。 これは日本刀の素材で玉鋼(たまはがね)と呼ばれる鉄を生み出すため古来の製鉄法・「たたら製鉄」の現場にカメラを据え12人の職人の粘土をこねて炉を…

岸 信介「日米安保条約と私」

中学同級生から山口県の郷土資料を同窓会にハンドキャリーして貰った中に、郷土出身の元総理大臣・岸信介氏の書いた「日米安保条約と私」と題した本人の回顧文のコピーが入っていて、興味を持って読み終えた。 これは昭和57年(1982)に出版された本「証…

ウクライナ軍総司令官のインタビュー

ロシアの侵攻に始まったウクライナ戦争は、ウクライナ軍が反転攻勢を始めて5ヶ月近く経つがニュースを見る限り膠着状態に陥っているように見受けられる。 また新たに始まったイスラエルとパネスチナとの争いに世界が注目し、ウクライナは遠くに見えてしまう…

英雄たちの選択「暴れん坊公家 平安朝を救う~藤原隆家 刀伊の入寇事件」

日本への外敵侵略事件はなんといっても知られているのは鎌倉時代のモンゴル族・元王朝による元寇であろう。 しかし平安時代の中期・寛仁3年(1019)、満州女真族(じょしんぞく)が対馬、壱岐、九州を襲った「刀伊入寇(といにゅうこう)」について知る人は少…

動物言語学の幕開け・四十雀(しじゅうから)がしゃべる

文藝春秋11月号の巻頭随筆に動物学者で東大准教授の鈴木俊貴(すずきとしたか)さんが「動物言語学の幕開け」という題でエッセイを書かれている。 この名前と動物言語という言葉で直ぐに思い浮かべたのが、私のこのブログに2022年5月10日「四十雀がし…

ブラタモリ・山口県特集(最終回)③錦帯橋と岩国

今回はメインが山口県岩国の錦帯橋、木製のアーチ橋でその美しさや耐久性で余りにも有名な江戸時代からの橋である。 番組では錦帯橋の構造から洪水などに対する耐久性の強さが解き明かされ、機能美として際立っていることが説明される。 その後この橋が、岩…

ブラタモリ・山口県特集②萩の街

これは2018年に放送されたものの再放送らしく、タモリさんに同伴するのは今はニュースが本業になっている 林田理沙アナウンサー。 萩の地形や地質などから解き起こし、なぜ現在まで古い武家屋敷群が残り世界遺産・「明治日本の産業革命遺産」の一部にな…

ブログ投稿1500回目・「ブラタモリ」山口県特集①秋吉台と厚東(ことう)

NHKの番組「ブラタモリ」で、どういう訳か最近再放送も含めて3件たて続けに山口県の関連が連続して放送され、山口県在住の同級生LINEにも連絡があり録画しておいた。 ここに来てようやく3件とも連続再生して観終わったが、何れも何らかのかたちで歴史に関…

歴史探偵・高杉晋作 歴史を変えた力とは!?

山口県は民謡不毛の地といっても言いかもしれないが、そのなかで唯一多少知られた存在が「男なら」、幕末長州藩が沿岸防備のために御台場(砲台)建設に庶民を動員した際に労働歌として唄われたと伝わる。 歌詞の1番、2番は女性の立場で、お国の大事に際して…

映像の世紀バタフライエフェクト「砂漠の英雄と百年の悲劇」

NHKで再放送されたドキュメンタリー番組・映像の世紀バタフライエフェクト「砂漠の英雄と百年の悲劇」を録画して観終えた。 再放送は現在のパレスチナ、ガザの戦争状態を踏まえ、その根源の一部を解き明かした内容が時宜を得たものだと思われたのだろう。 バ…

プロフェッショナル仕事の流儀・ふたりのキネマ~山田洋次と吉永小百合~

NHKのドキュメンタリー番組に「プロフェッショナル仕事の流儀」があり超一流のプロフェッショナルに密着し、その仕事を徹底的に掘り下げる番組で今回は映画人・山田洋次監督と俳優・吉永小百合さんであり多分面白いだろうと録画して観終えた。 二人の初めて…

生誕100年 司馬遼太郎 雑談「昭和」への道

今年は作家・司馬遼太郎さんの生誕100年に当たると云うことで記念の出版や行事が実行されている。 NHKでは昭和61年に放送された雑談「昭和」への道と題したシリーズを記念番組として再放送されている。私は今まで観た記憶が無いのでこの際と思い第一回…

中断中の独り言・土佐人のことなど

現在終盤を迎えているNHK朝ドラ「らんまん」は土佐生まれの植物学者・牧野富太郎をモデルにしたものだが、演じているのが現代の若者の代表格とも云える神木隆之介さんなので、高知県の若者には申し訳ないが、どうも私の持つ土佐人のイメージからは程遠い気が…

中断中の独り言・芥川賞受賞作「ハンチバック」

文藝春秋9月号に以前芥川賞を受賞したとニュースなどで話題になっていた、市川沙央(いちかわさおう)さんの「ハンチバック」が掲載されており読み終えた。 若い頃から何度も「純文学」というカテゴリーに入る小説にチャレンジしてきたが、幾つかの例外を除き…

中断中の独り言・「らんまん」の神社合祀

NHKの朝ドラ「らんまん」はいよいよラストスパートにかかって来ているなか、主人公の万太郎が、和歌山県在住の著名な民俗学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)の影響や、神社の森の植物へのダメージなどを考え、明治政府の神社合祀政策に反対しようとするストー…

「時をめぐる絶景旅 Jポップ作詞家が行く絶景おくのほそ道」

「時をめぐる絶景旅 Jポップ作詞家が行く絶景おくのほそ道」というNHKBSプレミアムで放送された番組を「おくのほそ道」という題に牽かれて録画して観終えた。 このJポップ作詞家というのが児玉雨子(あめこ)という女性でJポップの歌手やグループに沢山の詞を…

中山忠光の暗殺事件

日経新聞に連載中の辻原登さんが陸奥宗光の青春を描く「陥穽(かんせい)」では主人公・陸奥小二郎は勝海舟の神戸海軍操練所の開設入塾に向けて勉学に励もうとしている。 この時代背景を表すなかで公家・中山忠光の暗殺が描かれている。この暗殺事件は我が長州…

「マクナマラの誤謬(ごびゅう)」

NHKのドキュメンタリー番組「映像の世紀・バタフライエフェクト」のなかで「マクナマラの誤謬」が放送され長い間録画していたのを観終えた。 放送からかなり時間を置いて観てしまったが、もう少し早く観るべき番組であったかも知れない。 誤謬とは単純に…

「雑草という草はない」と「土用芽(どようめ)」

植物学者・牧野富太郎博士をモデルにしたNHK朝ドラ「らんまん」は結婚、第一子出産、植物図鑑の発行と物語は佳境に入っている。 牧野博士は「世の中に雑草という草はなくそのひとつひとつに名前がある」と何かの機会に語られたことが広まっているが、昭和天…

混迷の世紀・台頭する"第3極"インドの衝撃を追う

NHK製作のドキュメンタリー番組・NHKスペシャルは見応えのあるものが多いが、2022年から始まった今世紀の世界をテーマにした「混迷の世紀」シリーズもそのひとつで、今回は第10回目としてインドを取りあげ「台頭する"第3極"インドの衝撃を追う」と題…

「新街道をゆく―奈良散歩―」

「街道をゆく」は作家・司馬遼太郎さんの代表作で全43巻の大作である。NHKではこれを1990年代に一度TV化して放送したことがある。 今回、令和版として「新街道をゆく」と名付けて放送を始め、第一回が「鎌倉殿の十三人」のこともあり関東武者のふるさ…

家康の長男・信康誅殺事件

苦難の末に天下統一を果たした徳川家康の生涯を振り返った場合なんと行っても第一の痛恨事は長男で跡継ぎの信康を妻の築山殿と共に死に追いやったことにあると想像される。 NHK大河ドラマ「どうする家康」ではちょうどこの頃を描いているが、小説的発想でか…

二つのインド

日経新聞に「風見鶏」というコラムがあり先日「二つのインドと日本」という記事が掲載され、またこのたび天皇皇后両陛下がインドネシアを訪問され歓迎を受けられたニュースをみてこれを書くことにした。 二つのインドとは地域の大国であるインド(人口14.…

「今井翼 タイ縦断鉄道の旅」

BS日テレで「今井翼タイ縦断鉄道の旅」という番組が放送されている。といってもたまたま番組表で懐かしい「タイ」という文字に牽かれて録画したのだが、俳優の今井翼さん(正直いって私は今まで全く知らなかった)がタイ北部チェンマイから南部マレー半島のサ…