NHKのドキュメンタリー番組に「プロフェッショナル仕事の流儀」があり超一流のプロフェッショナルに密着し、その仕事を徹底的に掘り下げる番組で今回は映画人・山田洋次監督と俳優・吉永小百合さんであり多分面白いだろうと録画して観終えた。
二人の初めての出会いはやはり「男はつらいよ」とのことで山田監督が吉永さんをオファーして始まった出会いは私も記憶に残る二作があり、また笑福亭鶴瓶さんも共演した「おとうと」も記憶に残っている。
現在お二人はそれぞれ９２歳と７８歳に成られるらしいが、番組は現在公開中の映画「こんにちは、母さん」の撮影現場で目の前の仕事に真剣勝負で向き合う姿が映し出される。
山田監督と吉永さんは先の「男はつらいよ」以来５０年に渡って信頼関係が構築されてきたようで、画面から互いが信頼、尊敬している様子がひしひしと伝わってくる。
しかしそれはそうとして演技を前にした際の容赦ない監督の指摘と、それに必死に応えようとする俳優のこれでもかという繰り返しの演技作業は鬼気迫るものがある。
山田監督はその風貌からして温厚なイメージがあるが、これまで９０本の映画の実績は温厚なだけでは成し遂げられない仕事と向き合う厳しさあってこそと思い知らされた。
吉永さんは何とこの映画で１２３本目の映画出演になるらしいが、日本を代表する俳優でありながら監督のダメ出しに何回も何回も真剣に演技を考え繰り返す姿は、こちらも自然に姿勢を正して画面を見つめてしまうような自然な迫力を感じさせる。
お二人の仕事に向き合う姿はまさしく番組の意図をそのまま体現しているように思われた。
この映画には吉永さんの息子役で大泉洋さん、孫役が永野芽郁さんらしく機会を見つけて鑑賞してみたい。
🔘今日の一句
三空港七機交錯星月夜
・住んでいる場所は関西空港、伊丹空港(大阪空港)、神戸空港発着の飛行機のフライトが見渡せる位置にあり、特に夜は飛行機の点滅する灯りで飛行の状況がよく観察出来、離着陸のコースもほぼわかってきた。
週末に増えるような気がするが、今まで視界に同時に入った最大の機数は７機。
