樹木希林さんの言葉を集めた「一切なりゆき」~樹木希林の言葉~、文春新書版を読み終えた。
これは樹木希林さんが亡くなられた後に発刊されベストセラーの仲間入りしたものだそうで図書館の人気本コーナーに有ったものを借りてきた。
近くの図書館にある人気本コーナーはベストセラーで予約が多かったものが、一定の期間経過して通常の貸し出しが出来るようになったものを集めたものらしい。
樹木希林さんは悠木千帆と言っていた時代から知っていたような気がするが、当時は何だか変な俳優が居ると言った印象で、樹木希林に改名して後に、年を経てたどり着いた存在感は独特なもので、本当の個性派女優の一人だった気がする。
私の一番印象に残っている出演作は河瀬直美監督の映画「あん」でハンセン病患者で「あんこ」作りの名人を演じられた。
ハンセン病は古くはハリウッド映画「ベンハー」や「砂の器」
等でも取り上げられているが、淡々とした調子の「あん」が一番この病気について考えさせられたような気がする。
「あん」への出演理由を聞かれて「河瀬監督への興味ですね」と答えられている。またこの撮影現場で女優の市原悦子さんと「この年でこんな厳しい現場にいられる私たちは幸せね」と話した事が綴られている。
この本のタイトル「一切なりゆき」は樹木希林さんが生前色紙に書いていた言葉「私の役者魂は、一切なりゆき」から選ばれたとのこと、これはこれで本人の存在をはっきり主張している言葉かもしれない。
今日の歩き途中、八尾空港飛び立つ直前のヘリコプター
飛び立った直後