2022-01-01から1年間の記事一覧

今年最後の登山(山歩き)・鉄拐山のことなど

昨日は今年最後の山歩きで、トータル3回目になる旗振山へ行ってきた。 今回も新しいルートを開拓しようと思い、今までの鉢伏山(はちぶせやま)~旗振山(はたふりやま)に登って反転するルートから、旗振山から引き返さず鉄拐山(てっかいさん)迄脚を延ばそうと…

歴史探偵「戦国大名・島津、強さのルーツに迫る 」

NHKTVに「歴史探偵」という番組があり探偵社の所長役が俳優の佐藤二朗さんで、色々な歴史のテーマに対し独自の調査を行い、その要因や源流を解明する番組スタイルになっている。 佐藤二朗所長と探偵役のNHKアナウンサーとのやり取りも面白くてテーマを選んで…

今年聞いた山口の方言

「おいでませ」が知られるようになった山口県地方の方言だが、懐かしい言葉を離れた土地で聞くと結構沁みて来るものがある。 「山口県は中央志向が強い」とは作家・古川薫さんの言葉で、私も住んでいた折りは標準語に近いと思っていたが、離れて客観的に言葉…

映画「舟を編む」

2012年に本屋大賞を受賞した直木賞作家・三浦しをんさんの小説「舟を編む」は、当時娘から頼まれて文庫本を購入して渡した記憶があるが、私自身はまだ読んでいない。 その「舟を編む」の映画がNHKBSで放映され録画して観ることが出来た。日本アカデミー…

厚狭毛利家代官所日記㊻慶応元年④戦争準備

慶応元年(1865)は長州藩が幕府の大軍を迎え興廃を掛けて戦う四境戦争(第二次長州征伐)の年であり、4月に幕府は諸大名に動員令を発した。その後実際に幕府が長州に攻撃をかけるのが翌慶応2年6月であり、この一年強を長州藩は軍制改革、軍備増強に邁進…

いろはもみじの定点観測結果

初めての機会なので以前ブログに書いたプラタナスと併せ、いつも歩く健康公園のいろはもみじの一本を定点観測して、紅葉がどの様に変化するのか勉強しようと思った。 10月6日 10月16日 10月26日 11月7日 11月18日 12月7日 12月10日…

長府歴史博物館あれこれ

長府(ちょうふ)は字の通り律令(りつりょう)制下、長門国(ながとのくに)の国府があったところで現在は下関市に含まれる。 藩政時代は萩・毛利家の支藩・長府藩5万石の支配下にあり、藩祖は関ヶ原合戦の折り毛利全軍を率いた毛利秀元である。 私の郷里・山口…

映画「レッドオクトーバーを追え」

1990年のアメリカ映画「レッドオクトーバーを追え」が民放BSで放送されたのを録画してようやく観終わった。 録画していたのをしばらくそのままにしていたが、観始めると止まらずに一気に最後まで観てしまった。それほど私にとって面白く余韻を残す映画だ…

角川地名大辞典・山口県③防長風土注進案(ぼうちょうふうどちゅうしんあん)

12月20日の続き 「地名大辞典・山口県」の月報に田中彰氏(当時北大教授)の「防長風土注進案と地名」と題した寄稿文が掲載されている。 田中氏はこの注進案の地名を例に挙げ、行政の側から勝手に地名を変えたり、作ったりすることだけは断固としてやめる…

「なぜ山県有朋は悪役になったか」

雑誌「文藝春秋」の12月特別号の巻頭随筆のひとつとして近・現代日本政治外交史が専門の歴史学者・伊藤之雄(いとうゆきお)の「なぜ山県有朋は悪役になったか」が掲載されている。 今年安倍元首相の葬儀で菅前首相が岡義武著「山県有朋」を取り上げ安倍氏が…

菊池寛賞受賞・NHK「映像の世紀バタフライエフェクト」

小説家・菊池寛は私の中学生時代に図書室で文学全集の「菊池寛集」を読んでおり「父帰る」や「恩讐の彼方に」が記憶に残っている。 菊池寛は自ら文藝春秋社を起業、芥川龍之介賞・直木三十五賞の創設に関わった。 その菊池の名を冠した菊池寛賞は様々な文化…

角川地名大辞典・山口県②山口県特有の地名

12月17日の続き 地名大辞典・山口県の月報に当時三重大学教授・鏡味明克氏が寄稿された「山口県の地名」という文章があり、他県に少なく山口県に多い固有の地名の三例が挙げられている。 何れも私のふるさと厚狭にも関連した地名がありここに書いておく…

「晩節の研究」・鑑真

河合 敦(かわいあつし)著「晩節の研究 偉人・賢人のその後」 幻冬舎新書刊 を読み終えた。著者は日本史の専門家で最近時折TVでも見かける。 歴史に名を残す偉業を成し遂げた人物も殆んどの場合本当に活躍したのは一時期である場合が多く「その後」の人生は意…

引っ越して思ったこと、その③小磯記念美術館

同じ施設に入居されている方から六甲アイランドにある神戸市立小磯記念美術館の開館30周年記念として開催されている「竹中郁(たけなかいく)と小磯良平(こいそりょうへい)詩人と画家の回想録(メモワール)」と題した特別展のチケットを頂き門外漢ながら折角…

角川地名大辞典・山口県①地名のアクセント

日本の地名辞典のなかでも角川書店が昭和53年から順次発行した「日本地名大辞典」は都道府県毎に一冊、全47冊に及ぶもので私も殆んど揃えていたが、引っ越しで処分して山口県のものだけ残して置いた。 今考えると兵庫県の分も残して置いた方が良かったか…

引っ越して思ったこと、その②ウオーキングのバランス

大阪・八尾から神戸・垂水に越してきてもう半年以上経過した。 新しい地でも自分なりのメニューでの毎日の体操・ストレッチとウオーキングを継続しているが、最近そのウオーキングでようやく気付いたことがある。 家内から右肩が以前以上に下がって歩いてい…

「第九」を鑑賞してきた

子供の頃から音楽は苦手の科目で音痴を自覚してきた。友人との付き合いのなかでカラオケを知り、下手でも面白いと思い始めいくつか持ち歌も出来た。 しかし交響曲はもちろん理解の外で、ベートーベンの第九交響曲は年末のニュースで何時も出てきて、合唱が付…

「鎌倉殿の13人」北条政子の名演説と時代考証

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」では後鳥羽上皇が執権・北条義時追討の院宣(いんぜん)を下し、朝廷と鎌倉幕府が対決する「承久(じょうきゅう)の乱」の始まりを告げる状況にさしかかっている。 動揺する鎌倉の御家人一同を結束させ、史上初めて東国武士団が西国…

「日米開戦不可なり」~ストックホルム 小野寺大佐発至急電~

毎年12月8日になると昭和16年(1941)12月8日の真珠湾攻撃による日米開戦・太平洋戦争を思い出すが、なぜ無謀としか言い様のない戦争に踏み切ったのか繰り返し考えさせられる。 今年の12月8日に再放送され録画していたのをようやく観終えた、1…

厚狭毛利家代官所日記㊺慶応元年③当主の処分②

12月10日の続き 厚狭毛利家当主が謹慎処分を受けたまま山口から厚狭に帰還した慶応元年(1865)閏(うるう)5月の記録の要約続き ・当主の直書(じきしょ)示達を受け家臣のなかで議論が沸騰した。このため家臣全員を呼び出し連名で異存が無いことを申し…

クリスマスの飾り付け

少々早いかもしれないが住んでいる施設でクリスマスへ向けた飾りつけがされた。 越してきて初めての歳だが飾りを見ると師走の慌ただしさとは別に、年甲斐もなく少しばかり浮き立つような気もし人形にも癒される。 一番の見どころは正面玄関前の樹木に施され…

厚狭毛利家代官所日記㊹慶応元年②厚狭毛利家当主の処分①

元治元年(1864)から慶応元年(1865)にかけての幕末長州藩内の混迷期、政争や内戦を当時の厚狭毛利家当主・毛利能登(元美)と嗣子・宣次郎は、幕府寄りの姿勢をとる俗論派政権で加判役(家老職)や内戦時の総指揮官(撰鋒隊総奉行)を勤めていたことは順次…

画家・長谷川等伯と七尾(石川県)

JR東日本が発行している情報誌「大人の休日倶楽部」は施設のライブラリーにいつも置いてあるが、その11月号に桃山時代に活躍した画家・長谷川等伯の特集が掲載されておりその副題が「七尾が育み狩野派に迫った桃山美術の天才絵師」となっている。 JRなので…

「播磨気質(はりまかたぎ)」

新しく住んだ播磨の風土を知りたいと図書館で借り出した「播磨気質」という本は、神戸新聞社に掲載されたシリーズをまとめたものらしいが、5部の構成になっており 第1部 われら播州人(播州人への悪口の集大成) 第2部われら混血民族(渡来人や国内各地の血…

12月の句会

昨日は施設の俳句サークルの12月の例会、今月から出句数が7から5へと削減されたなか、以下の5句を出した。 ①意に染まぬ 心見透かす 朝の冷え ②神の旅 奄美立神(たちがみ) 一休み ③見不知(みしらず)の柿を賞でるや会津武士 ④無職にてひっつき虫の運び屋…

映画「島々清(かい)しゃ」

民放の深夜に放送された2016年の日本映画「島々清しゃ」を録画して観終わった。 毎日のルーチンで録画のための番組表を当たっていたらたまたま題名が目につき予約しただけでこのような映画が制作されていたことも全く知らなかった。 沖縄に「島々清しゃ…

彷徨(さまよ)えるユダヤ人

作家・司馬遼太郎さんの全集を図書館で借りて特に随筆などを中心に時折読み返している この中に「人と軌跡」と題した作家や芸術家に関する文章を集約したものがあり『石上玄一郎(いそのかみげんいちろう)氏と「彷徨えるユダヤ人」』が載っている。元々この内…

サッカーW杯とソニーの画像センサー

サッカーW杯は孫がサッカー好きなこともあり興味をもってフォローしているが、今回の対ドイツ対スペイン戦は、日本のサッカーもJリーグ創設30年でついにここまで来たかといささか感慨を覚えるところがある。 スペイン戦の決勝点になる2点目、三苫選手のラ…

「悪党」

悪党(あくとう)とはよくTVや映画、小説などでよく使われる言葉で人の道に外れたり罪を犯すような行いや人を指し、悪人、ならず者、ごろつきなどで表されまた人をののしって言う言葉でもある。 しかし中世の日本では支配層や体制に刃向かい自分たちの利益を主…

プラタナスの移ろい

本題の前に、W杯のスペイン戦勝利に正直驚いている。次のクロアチア戦期待が膨らむ。 垂水に引っ越して初めての秋を迎え、折角の機会なのでいつも歩く健康公園のイロハモミジとプラタナスを選んで、その変化を観察してみようと10月から定期的に写真を撮り…