12月の句会

昨日は施設の俳句サークルの12月の例会、今月から出句数が7から5へと削減されたなか、以下の5句を出した。

①意に染まぬ 心見透かす 朝の冷え

②神の旅 奄美立神(たちがみ) 一休み

③見不知(みしらず)の柿を賞でるや会津武士

④無職にてひっつき虫の運び屋に

⑤碑(いしぶみ)に刻むこころが解けし秋

有り難いことに①と⑤の句を出席者から特選句にしていただいた。

また出席者から②の奄美立神の意味を尋ねられ、歌手・田端義夫さんの歌「島育ち」にも出てくる奄美大島岩礁・立神の由来などを説明させて貰った。

今回の句会で感じたのは選句されることが多いのは

・言葉に新鮮味があること

・心の動きを表したもの

のような気がして今後の俳句作りに生かしていきたいと思う。

施設の館内に掲示して貰う三句は上記の二句に、選句対象になった③を加えた。

🔘サークルのメンバーの方からお土産に手作りされた干し柿大分県臼杵土産の臼杵煎餅を頂き、家内と共に感謝して美味しく味わった。

(この干し柿群馬県産の渋柿とのことで、子供の頃山口県厚狭の実家にあった柿木の渋柿と形が非常によく似ている。この柿木は熟柿を食べたり、渋抜きをしたり色々な想い出があるが、残念ながら今はもうその木が無い)

🔘サークルの幹事の方から兵庫県が発行している淡路島を紹介する冊子「俳句で詠む淡路島百景」を頂いた。淡路島の観光名所が俳句で紹介されており今後の作句や観光の参考にさせて貰おうと思っている。

この中に「高田屋嘉兵衛公園」で詠んだとされる洲本市の高田注連尾さんの句【菜の花や嘉兵衛の航(ゆ)きし沖はるか】が載っており、そうか淡路は高田屋嘉兵衛の生誕地だったと記憶がよみがえり、司馬遼太郎さんの「菜の花の沖」を読み返そうと思ってしまった。