新しく住んだ播磨の風土を知りたいと図書館で借り出した「播磨気質」という本は、神戸新聞社に掲載されたシリーズをまとめたものらしいが、5部の構成になっており
第2部われら混血民族(渡来人や国内各地の血の交流あれこれ)
第3部反骨の系譜(反骨心溢れる人物群像)
第5部私の播州論(19人の著名人の郷土論)
のような形でまとめられたものである。
*()内は私の注釈
特に第1部は冒頭から江戸時代に出版された「人国記」のなかで紹介される「播磨国の習俗は、知恵があって、しかも義理を知らない。親は子をだまし、子は親を欺くーーー」
赤裸々に誠に厳しい自己評価から始まっているがもちろんこれにはこれを切り口にして播州人を分析しようとする意図があるのだが。
播磨に住むことになって格好の教材になっているのかもしれない。
ここでは私も初めて知った第3部反骨の系譜のなかで「捨て身」という言葉で表現される歴史事実があったことを書いておきたい。
2022年7月3日のこのブログに播磨の豪族・赤松氏のことを書いたが、赤松氏が滅亡後その旧臣20数人が南北朝対立のなか1年がかりで吉野山中に潜伏、吉野の南朝が保持した神器を奪還して京の北朝に持ち帰り、赤松氏の惣領は加賀半国の守護職に返り咲いた。
播州人が気骨のあるところを見せた赤穂浪士討ち入りと同じ大事件と郷土史家は評している。
【空を飛び 木枝(こえだ)に縋(すが)る 葛かづら】
🔘蔓(つる)性の植物、葛(くず)その生命力はすごい。公園外周の防音林から公園の桜の木まで空中を伸びて絡み付いている。さすがに葉は黄変して枯れかけているが根や蔓はしっかり残る。