2021-11-01から1ヶ月間の記事一覧

厚狭毛利家代官所日記㉑文久2年(1862)③村継ぎの事例

厚狭毛利家の民政記録・代官所日記を現代文に直す。今回は11月26日のこのブログにまえがきとして書いた「村継ぎ」制度の具体例を3件書き出す。①4月4日の記録 船木市(ふなきいち)町役人から代官所への届け、安芸国(広島県)海田郡海田駅新町 三国屋幸助…

倍賞千恵子さん「年齢なんて、数字にすぎない」

日経新聞の特集記事「人生100年の羅針盤」に俳優・歌手 倍賞千恵子さんが登場されている。 倍賞さんは私の好きな俳優の一人で2019年4月28日のこのブログでTVの「サワコの朝」に出演された事を書いたことがある。今年6月で80歳を迎えられたそう…

功山寺と長府藩士・三吉慎蔵(みよししんぞう)

山口県在住の中学同級生から、紅葉できれいな下関市長府の功山寺と隣接の下関歴史博物館に行ってきたとのLINEを頂いた。功山寺は歴代長府藩主の菩提寺で、幕末元治元年(1864)12月15日高杉晋作が長州藩の藩論を回天して尊皇倒幕への道筋を付けるために…

瀬田のゴルフと唐橋や甲賀のことなど

昨日は久しぶりの地域ゴルフ同好会「田球会」があり滋賀県大津市瀬田のゴルフ場へ再び出掛けてきた。 概ね3ヶ月に1回の割合で開催されるが、2回連続悪天候などで中止され約9ヶ月ぶりのコンペ会である。天候には恵まれたがグリーン上でのパターの出来が散…

厚狭毛利家代官所日記のまえがき・村継ぎ

封建制の江戸時代は全国に各藩が分立し独自の行政を行っていたので、藩をまたいでの旅は制約が有るように思われるが、時代の半ば頃になると伊勢神宮への「おかげ参り」をはじめとした神社仏閣への参詣旅行が娯楽も兼ねて庶民の間でも行われるようになってき…

李香蘭(りこうらん・リーシャンラン)

日経新聞の文化欄に近現代日本文学研究者の川崎 賢子(かわさきけんこ)さんが「李香蘭 日系紙のスクープ」と題して、 旧満州国に移住した日本人の両親の元に生まれながら戦争中、国策の中で「日本語が上手で日本びいきの中国人女優」を装うことを強いられた李…

タマネギの植え付けなど

昨日は雨上がりの朝で、畑の土に水分が多く野菜を植え付けるには絶好のコンディションと思い、先ずコーナンに行って、現在収穫中のほうれん草とは違う種類の葉が硬い種とタマネギの苗を買ってきた。 タマネギはタイミングとしては遅い位だが運良く最後の入荷…

「安いニッポン・価格が示す停滞」

中藤玲著「安いニッポン・価格が示す停滞」日経BP社 刊 を読み終えた。 著者は日本経済新聞の記者でこれまで色々な業界を担当している。 この本は30年に渡って停滞から抜け出せず、今や衰退期とまで酷評される日本経済について、世界との価格の比較に目を…

泉寿会ゴルフと本多平八郎忠勝

◎昨日はホームコースで70歳以上が参加する泉寿会の例会、初参加の方が一人組み合わせに入りラウンドしたが、下の名前が「忠勝」と書かれており私が「徳川四天王の一人・本多平八郎忠勝ですね」と言うと、まさしくその由来で名付けられたとのこと。面白い出…

映画「博士の愛した数式」

NHKBSプレミアムシネマで放送された「博士の愛した数式」を録画再生で見終えた。 原作は本屋大賞に選ばれ当時のベストセラーになった作家・小川洋子さんの同名作品。観始めて分かったが、この映画の監督は「雨あがる」「阿弥陀堂だより」など観る度に、観終…

台湾の想い出

コメダ珈琲店まで片道約4kmを歩いてモーニングセットを注文、「週刊新潮」を読み始めたがその中の書評コーナーに「味の台湾」という本が紹介されていた。現地台湾の焦桐さんという著者の色々な懐かしい台湾の味が日本人翻訳者を経て紹介されているらしいが…

「鎌倉殿(かまくらどの)と執権(しっけん)北条氏」

坂井孝一著「鎌倉殿と執権北条氏」NHK新書刊 を読み終えた。 著者は日本中世史の専門家で以前、同著者の「承久の乱(じょうきゅうのらん)ーー真の武者の世を告げる大乱」を読んだことがある。 私もこの本の「おわりに」で初めて知ったのだが、2022年のNHK…

厚狭毛利家代官所日記⑳文久2年②洞玄寺の盗人のその後

11月16日のブログの続き正月5日 ☆盗人宇三郎を厳重に取り調べた結果以下を白状した。 ・仏具は盗んでいない。 ・米は少しずつ盗んで、下津の孫吉を頼んで両人で厚狭市へ持参売り払った。 ・米の他に古布団も1枚盗んで厚狭市で売りさばいた。 ☆孫吉も究…

「70歳のたしなみ」

板東真理子著「70歳のたしなみ」小学舘刊 を読み終えた。 近くの図書館の「今なら読めるベストセラー」と表示されたコーナーに置かれていたのを、たまたま手に取ったのは自分が70歳を越えていることと無縁ではない。 (「今なら読めるベストセラー」はし…

厚狭毛利家代官所日記⑲文久2年①洞玄寺の盗人①

厚狭毛利家の文久2年(1862)の民政記録、正月4日の分を現代文に直す。厚狭下津(しもづ)地区にある曹洞宗・洞玄寺(とうげんじ)は厚狭毛利家の歴代当主の墓もある菩提寺であり、このブログでも何度か取りあげた事がある。 昨年帰省時に撮った現在の洞玄寺…

東芝の3分割報道のことなど

先日いつものメンバーとホームコースでゴルフをした際、昼休憩時にそのうちの一人から東芝が3分割されることについて尋ねられた。私が同じ電機産業で働いていたのを知った上での問いである。東芝は原子力事業の失敗や色々な不祥事で上場廃止迄云われるよう…

湊かなえさんと傘連判状(かされんぱんじょう)

一昨日は朝から天候が不安定でいつもの歩きを短縮して帰宅したところ、ちょうどNHKの「朝イチ」で推理小説作家の湊かなえさんのスペシャルトークをやっておりたまたま一部を聞かせてもらった。作家としての源泉である好奇心がとても旺盛なことの話のつながり…

「世に棲(す)む日日」と厚狭毛利家

11月7日のこのブログで幕末の女流勤皇歌人・野村望東尼(のむらぼうとうに)と高杉晋作のかかわり合いを書いた際に、作家・司馬遼太郎さんが幕末の長州藩の吉田松陰をはじめとする松下村塾系の群像を描いた「世に棲む日日 」第三巻を引用させてもらった。第…

「パンタレイ パングロス」

昨日は朝から雨模様でいつもの「歩き」にも行けず思い立ってコロナで一年以上ご無沙汰している「コメダ珈琲店」へ車で出かけてきた。モーニングセットでコーヒーとトーストゆで卵を頼んでみたが今までと変わらぬ味で、また支払いには1年以上持ったままのコ…

薩摩藩家老・小松帯刀(こまつたてわき)

高村直助(たかむらなおすけ)著「小松帯刀」吉川弘文館刊を読み終えた。 小松帯刀についてはこのブログでも2019年5月31日に「幕末の薩摩藩家老 小松帯刀」という題で新聞記事から少し触れさせてもらったことがある。 従来から薩摩藩の明治維新功労者は…

「いつも心に樹木希林」

女優・樹木希林さんの前の名は悠木千帆だったが、その頃はあまりに好きな俳優ではなかった気がする。 いつの間にか樹木希林になりTVドラマやTVのCM、特に映画では「なくてはならない人、必要とされる俳優」という感じで受けとめていた。特に河瀬直美監督の「…

「わが心の大阪メロディー」

「なにわの紅白」のキャッチフレーズで大阪人に親しまれているNHKTV大阪放送局の「2021わが心の大阪メロディー」を録画してようやく観ることが出来た。 もう何回目かは分からないが毎年の恒例になっている。今年は連続TV小説「カムカムエヴリバデイ」の…

「カムカムエヴリバデイ」の不思議な記憶

NHKの連続TV小説「カムカムエヴリバデイ」が始まった。 ラジオ番組の英会話教室を軸にしたドラマらしく、前の「おかえりモネ」とはだいぶ雰囲気が変わった印象を受けている。始まったばかりで話の中身に立ち入ることはまだまだ出来ないが、この題名になって…

野村望東尼(のむらぼうとうに)と高杉晋作のことなど

山口県在住の同級生から防府市にある野村望東尼の墓所を訪れたことの連絡をもらった。 望東尼が三田尻(現在の防府)で亡くなったのは初めて知ったのだが、以前から長州藩回天の立役者・高杉晋作の恩人であることは知っており、この機会にこのブログで少し触れ…

「山女日記3」

NHKBSで推理小説作家・湊かなえさん原作の「山女日記」シリーズ第3集が始まっている。 工藤夕貴さん主演の脱サラ山の案内人が仕事を通じて色々な人間模様に出合う話で、近場の山しか知らないものの山の良さは少しばかり感じるところがあり、継続録画して観…

「ふりさけ見れば」

日経新聞に連載中の作家・安部龍太郎さんの小説「ふりさけ見れば」は養老元年(717)第九次の遣唐使と共に唐・中国に渡った遣唐留学生の阿倍仲麻呂(あべのなかまろ)や吉備真備(きびのまきび)達 を主人公にした小説である。吉備真備は遣唐留学生の常として、…

文化の日ゴルフと土師(はぜ・はじ)氏あれこれ

昨日はホームコースで「文化の日杯」競技がありいつものメンバーと2人でエントリーしたが、以前ご一緒したことのある「土師(はぜ)」さんが入られ3人のラウンドになった。土師姓には興味があり2020、2、10のこのブログに「古代からの技術者木地師・…

厚狭毛利家代官所日記⑱文久元年③異国船あれこれ

厚狭地域の内、最も瀬戸内海側にあるのが梶浦(かじうら)で厚狭川の河口域にあり古来から漁業中心の集落であった。地形上関門海峡を見通せる位置にあり、代官所日記の文久元年(1861)頃になると梶浦の村役人からの、関門海峡と瀬戸内経由上方(かみがた・大…

渋野日向子選手⑨何が起こるかわからない!

ゴルフは「最後まで何が起こるかわからない」と言われるが、我々アマチュアの世界ならともかく、あっと驚くドラマのような出来事をプロの試合で見ることは稀である。一昨日の女子プロゴルフの試合「樋口久子・三菱電機レディス」ではこのまさかのことが目の…

「天気予報入門」

NHKの連続テレビ小説「おかえりモネ」や真鍋淑郎博士のノーベル物理学賞受賞などに触発されもう少し気象のことを知りたいと思っていた矢先、近くの図書館の新刊書コーナーで、古川武彦、大木勇人共著「天気予報入門」講談社 BLUE BACKS 刊を見つけ、借出して…