2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧

花粉症を吹き飛ばせ

先週末に滋賀県甲賀市のゴルフ場に行って以来、花粉症の症状が激しく出始め、寒暖差アレルギーのような鼻炎とも重なり、ティッシュペーパーのお世話に成りっぱなしになっている。おまけにコロナを心配して長い間歯医者へ行くことを避けていたら、虫歯が見つ…

孫の来訪と昔話

我が家に下宿中の2番目の孫が実家の倉敷に春休みで帰省中のなか、同じ市内に別に下宿する一番上の孫が用事でやって来た。久しぶりに昼食のピザを夫婦と孫の3人で一緒に食べ、その後用事を済ませた。 論文の提出を急いでいるらしく、孫はしばらくパソコンに…

「武田氏滅亡」①

ここ10日間くらいこの751ページの大著、〈平山優(ひらやまゆう)著「武田氏滅亡」角川選書〉 と格闘してきた気がしている。 とても一気に読める内容と量ではなく、頭と身体に休憩を入れながら行きつ戻りつし、悪戦苦闘の末にようやく読了した。 著者は最…

カルタゴの英雄ハンニバル③/鯉の産卵

3月25日の続き(最終回)北アフリカのカルタゴ本国に戻ったハンニバルとローマ軍スキピオは休戦交渉をはじめるも決裂、その時の各々の言葉が記録に残されている。ハンニバル44歳「最も幸福な選択はローマがイタリア以外に手を伸ばさず、カルタゴがアフリ…

地域のゴルフ会と油日(あぶらひ)神社

昨日は久しぶりの地域ゴルフコンペで滋賀県甲賀市油日のゴルフ場へ。 このゴルフ会は150回以上続いている長寿の会で、年4回としてももうじき40年経過することになる。しかしメンバーもだんだん少なくなり現在7名、ご多分にもれず高齢化と併せ厳しい状…

風力発電、日本は部材に活路

再生可能エネルギーのなかで、私は日本の置かれている条件などから考えて以前から風力発電に注目している。いま高速道路を走ると山の稜線上に大型の風車が回っているのを目にするようになったが、中には故障で停止しているのもある。海に囲まれている日本は…

カルタゴの英雄ハンニバル②

3月20日の続き象と一緒にアルプスを越えてイタリアに着いたハンニバルの勢力は、出発時の4分の1 26000人まで減っていたが、苦難に耐えた精鋭のみが残ったとも言え、これを中核に、ガリア人など反ローマ勢力を糾合してローマ軍に戦いを挑む。ハンニ…

当麻寺(たいまでら)と瓦(かわら)そば

昨日はあまりの良い天気に誘われ、奈良県葛城市にある当麻寺と、その近くでふるさと山口県にゆかりの「瓦そば」が食べられる店に行ってきた。当麻寺は藤原氏出自の中将姫が出家し、一夜で綴織曼陀羅(つづれおりまんだら)を織りあげたという中将姫伝説や、…

下駄とコーヒー

日経新聞の最終面・文化欄の4分の1を使い、詩人・平田俊子さんのエッセイが掲載されており興味をもって読み終えた。「下駄とコーヒー」と題して寺田寅彦が、正岡子規を初めて訪ねた時のエピソードと自分の身の周りの事などをからめて綴ったエッセイである…

福島正則「弓は袋へ」

加藤廣(ひろし)著「戦国武将の辞世・遺言に秘められた真実」朝日新書 を読み終えた。 「最期の言葉にこそ、本音が宿る」として武将たちが遺した辞世の句や遺言状など一生を締めくくる言葉を集めたエッセイ集である。著者は金融界や企業コンサルタントで働く…

ブログを始めて丁度2年

今日は本来ホームコースで競技の予定だったが、春の嵐の予報で急遽キャンセルし、残念な気持ちでこの日記に取りかかっている。ブログの表紙が少し変わりこのブログを始めた日が2019ー03ー21と表示されるようになり、今日で丸2年経ったことを知るこ…

カルタゴの英雄ハンニバル①

NHKBSの番組に「ザプロファイラー~夢と野望の人生」 というドキュメンタリー番組があり、歴史に名を残した人物に焦点を当て、文献や映像資料などをもとに、ゲストのトークを交えその人物に迫って行く番組で、進行役は俳優の岡田准一さんが担当している。私…

女優・ミムラさん「善人役と悪人役」

NHK大河ドラマ「青天を衝け」を観ていると久しぶりに女優・美村理江さんに出会った。 一橋慶喜の養祖母に当たる「徳信院」役で、まだ出番がわずかで慶喜や渋沢栄一との関係がどうなるのか楽しみにしている。美村さんはもともと「ミムラ」という芸名で記憶し…

株価のなかで失われている企業業績との相関性

一般的に株価は経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を反映し、その先行指標にもなると言われている。日経新聞の投資情報欄に掲載される「一目均衡(いちもくきんこう)」というコラムにこの一般的に信じられてきた株に対する見方を否定する衝撃的な論文の紹…

送電線を守る人

いつもの朝の「歩き」で行くコメダ珈琲店への道筋には関西電力の八尾変電所がある。 従ってこの周辺には変電所とINとOUTの関係になる送電線と鉄塔が結構な数で林立している。 八尾変電所 珈琲店の帰り道、住宅傍に立っている鉄塔下でメンテナンス作業の準備…

「歴史の教訓・失敗の本質と国家戦略」

兼原信克(かねはらのぶかつ)著「歴史の教訓・失敗の本質と国家戦略」新潮新書 を読み終えた。 著者は国家安全保障会議を立ち上げた外務官僚で2019年に退官された。 著者は前書きで執筆の狙いの一端をこう書いている。 「日本は何を間違えたのか」自由、…

ゴルフの出会いと振り返り

昨日はホームコースで70歳以上が参加できるグランドシニア競技があり、いつものメンバーと一緒に参加してきた。 前日までの雨もあがり、春らしい陽気のベストコンディションでコロナ対応の良いひとときを過ごすことが出来た。70歳以上が集まるのでパット…

早春賦(そうしゅんふ)

昨日までとはうって変わり今日は春先らしい晴天に恵まれ心持ちも明るくなるような気がしている。 この時期になるとつい思い出してしまう歌が2つある。一つは竹内まりやさんの「人生の扉」 ♪︎♪︎満開の桜や色づく山の紅葉を この先いったい何度見ることになる…

ふるさと厚狭の政治家・細迫兼光

この日記で何度も書いているように私のふるさとは山口県厚狭郡山陽町(現在山陽小野田市)鴨庄という集落です。 この集落ではじめての国会議員で、昭和の時代を自分の主張を貫き通した政治家・細迫兼光さんのことを書いておきたい。鴨庄は京・賀茂神社の荘園で…

福島原発事故から10年

東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故から10年の節目で、マスコミからは連日色々な記事や番組が発せられている。そのなかで毎日新聞の「水説」というコラムで取り上げられている原発記事で、福井地裁の元裁判長の方が言われている、 「日本歴史上最大…

「根来寺(ねごろでら)を解く」③最終回

3月6日の続き室町時代、紀伊国守護は畠山(はたけやま)氏だったが、家督争いから生じた分裂抗争が戦国時代の幕開け「応仁の乱」の引き金になったことはよく知られる。 この抗争に根来寺も巻き込まれ、しばしば軍事的に活動した。その主体は一般に僧兵といわ…

厚狭の隣、美祢・伊佐の売薬

中世以降江戸時代に至る全国各地の有名な売薬は山岳信仰の修験者・山伏(やまぶし)の活動を背景にしている。越中富山ーー立山信仰 近江甲賀ーー飯道山(はんどうさん)信仰 大和ーー大峰山、当麻(たいま)寺、吉野山などの信仰 木曾ーー御嶽山信仰また実際の流通…

「時には立ち止まって振り返りも」

私のゴルフ練習は、皆さんが通う打ち放し練習場にはあまり行くことがなく、もっぱら我が家の裏スペースでの素振りに励んでいる。最近コースでのアレコレで違和感がずっとあり、スコアーもまとまらず、これは一度実際に練習でボールを打ってみる必要があるな…

毛利一門家のことなど

私の本「厚狭吉亭日乗」は定年まで勤務した職場の先輩にも送ったのだが、その中の神戸在住のお一人からの連絡で、故郷が山口県の現在下関市域にある阿川(あがわ)と聞きビックリした。 また同じく本を送らせて貰うためにお聞きした中学同窓会の幹事の方の住所…

島精機創業者と「クモの巣」

島精機製作所というと一般の人には馴染みのない会社かもしれない。 和歌山市に本社を置く会社だが、ニット製品の編み機では世界のトップ企業といえる。コンピューター制御の截断機など独創的な周辺機械も含めた製品は、業界では突出した存在で、私が数十年前…

「根来寺(ねごろでら)を解く」②

3月3日の続き この本の中には大日如来を中心に置いた真言密教の宗教的機微に触れた内容も多いが、その部分は割愛し主に歴史的経過のみに絞って私自身が根来寺を理解する為に整理してみる。根来寺は紀伊国・和歌山県の紀ノ川下流域・岩出市にある新義真言宗…

くるみ餅と草花・雑草図鑑

昨日は久しぶりに電車に乗った。 10数年ずっとホームコースでゴルフをご一緒していて現在ゴルフをリタイアされた堺市在住のWさんに私の本を届けるため出掛けてきた。指定の駅前喫茶店が定休日というハプニングがあったが、近くの弟さん宅にお邪魔してコー…

上杉謙信と能登・御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)

越後(新潟県)の龍と呼ばれる上杉謙信は生涯の好敵手甲斐(山梨県)の虎・武田信玄に比べると義にあつい武将として一般的に歴女をはじめとした歴史好きの人気が高い。林田愼之助著「漢詩のこころ日本名作選」講談社現代新書には歴史上の人物が詠った色々な漢詩…

「根来寺(ねごろでら)を解く」①

私が初めて「根来・ねごろ」という変わった名前を聞いたのは多分今から60年近く前の小学生の頃だと思う。 テレビで「隠密剣士」だったろうか、子供向けの時代劇で「根来忍法」「根来衆」等として時折登場し、大抵悪役集団だった気がする。もちろんその頃は…

司馬遼太郎「アメリカ素描」を行く

現在のアメリカ合衆国政治の分断やこれに伴う混乱は、戦後、自由や民主主義が最善と信じてアメリカの背中を追いかけてきた者(国)にとっても、その先行きに一抹の不安を覚えさせるものがある。このような時期にアメリカをもう一度考えさせられる番組が再放送…