2024-11-01から1ヶ月間の記事一覧
NHK BS で放映された1968年のアメリカ映画「戦うパンチョ・ビラ」を録画して観終わった。 実はこの映画は大阪の映画館で一度観ていて忘れ難い記憶に残る映画のひとつで、この映画によって20世紀初頭独裁政権を倒した民主主義革命・メキシコ革命を知る…
住んでいる施設の映画会で1948年のイタリア映画「自転車泥棒」の上映があり参加した。 映画雑誌・キネマ旬報などで世評が高いことを知っていたが、観るのは初めてで監督がソフィア・ローレン主演の「ひまわり」と同じヴィットリオ・デ・シーカ監督である…
緒方貞子著「満州事変/政策の形成過程」岩波現代文庫(434ページ)を3日間かけてじっくり読ませて貰った。 引っ越しを機に蔵書を処分して以来、本は図書館で借りることを原則にしているが、11月1日のこのブログに書いたように、国連難民高等弁務官な…
最近健康公園を歩く際には鳥の声を聞きながら姿を探すようにしている。 然し野鳥の人間に対する警戒感は半端でなく、鳥の脳には人は天敵として刷り込まれているようで、少しでも近付くと鳴き声を交わしながら逃げていく。 そんな中スマホで不充分な写りなが…
藤井淑禎(ふじいひでただ)著「清張ミステリーと昭和三十年代」文春新書刊 を読み終えた。 著者の専門は日本の近現代文学とのことだが、日本の現代文学に特異な地位を占める松本清張について、その本流であるミステリー・推理小説の分野に絞り、日本の高度…
冬物衣料を買う時期に差し掛かり二~三買い物をせねばと思っていた矢先、昔の仲間に会うため大阪に出たので馴染みのある天王寺のデパートでカジュアルシャツを購入した。 ブランドがひしめく中で気に入ったのを選んだので、購入手続の際に初めて販売元が三陽…
11月9日ブログの続き、 文久3年(1863)4月21日 ・旦那様(厚狭毛利家当主・元教)出発が1日延びて23日に萩を(騎馬で)出発、四郎ケ原(しろうがはら)宿陣、翌24日下関出張との知らせが萩より到来、御供の家来中へ触れを出した。 4月22…
①ふるさと厚狭図書館からの知らせ 厚狭図書館(山口県山陽小野田市立)から写真と共に私の新しい本「厚狭吉亭日乗Ⅱ」の貸し出しを始めたと連絡が届いた。 新刊コーナーを終えた後は「郷土資料」の棚に一冊目とともに閲覧に供するとのことで、もう既に貸し出…
季節柄最近野鳥の声をしきりに聴くようになって来た。 たまたま撮ったヒヨドリ(鵯)とジョウビタキ(尉鶲)をブログに載せたこともあり、ここ数日歩くときには意識して野鳥が居ないか探してみたり、ベランダから声のする方を観るようにしている。 たまたま…
小林道彦著「山県有朋 明治国家と権力」中公新書を読み終えた。 この本は2023年11月の刊行であり、著者が「あとがき」のなかで『今回小著を世に問うたのは数年前から開始した共同研究によって、当初の予想をはるかに超える点数の「山県有朋意見書」を…
10月26日のこのブログで、NHK で再放送されている司馬遼太郎原作の「坂の上の雲」の関連を書いたので、また表題に「坂の上の雲」と書くのは気が引けるのだが。 然し月刊誌・文藝春秋最新の11月号で「『坂の上の雲」のミリタリー談義』と名付けた対談記…
11月5日のこのブログの続き、 幕末、米国ペリー提督を始めとする外圧に抗し難く、幕府は安政5年(1858)日米修好通商条約を締結し鎖国時代は終る。 しかし時の孝明天皇はこの条約に反対で、幕府は朝廷の意向を無視して調印したことになり、以後攘夷…
一昨日は住んでいる施設の俳句サークルの11月例会があり13名の参加、私は兼題の「新米(しんまい)」の句を含め以下の5句を出した。 ①大漁と太刀魚船の早帰り 夏の終わりから秋にかけて朝方ベランダから見ると垂水沖、淡路島の東側に漁船の群れが操業し…
ふるさと厚狭には厚狭毛利家文書を始め色々な歴史史料が遺されているが、二歩家文書と呼ばれるものもそのひとつである。 これは厚狭毛利家家臣で幕末から明治にかけて生きた二歩俊祐の手になる膨大な日記(日誌)や記録、書状などを指す。 この内の一部は「…
住んでいる施設では11月3日・文化の日にちなんで11月1日~5日の間文化祭が開催されている。 高齢者施設なので学校のような華やかさはないが、その分個別に見ると非常にレベルの高い作品が展示されていて感心する。 (以下個人名の部分は消してある) …
野林健(のばやしたけし)、納屋政嗣(なやまさつぐ)編「聞書き緒方貞子回顧録」岩波書店刊 を読み終えた。 私が尊敬する日本人の一人・緒方貞子さんは周知のように国連難民高等弁務官(UNHCR)や独立行政法人国際協力機構(JICA)理事長などを歴任し多くの…