2023-09-01から1ヶ月間の記事一覧

俳句サークルの月見会

昨日は仲秋の名月で施設の俳句サークルでは月見会が行われた。 その場で俳句を詠むのではなく月を愛でながら懇親を深める意図で少しのアルコール類と持ち寄って頂いた団子を含むおつまみで約一時間楽しく過ごさせて頂いた。 会がスタートしてしばらくして月…

司馬遼太郎さんの随筆⑤・統帥権(とうすいけん)

昭和史家や昭和史に造詣の深い作家、評論家が日中戦争や太平洋戦争を論じる場合善かれ悪しかれ必ずその対象の一端が統帥権に当てられる。 統帥権とは軍隊を動かす権限のことで、明治憲法下でプロシア(ドイツ)憲法に倣って規定された条項では、この軍隊を動か…

「村・百姓たちの近世」

長く中断していましたがぼちぼちと復帰しようと思います。今までと違い2~3日に一回のペースで無理せず気長に行きたいと思いますのでどうぞ宜しくお願いします。 水本邦彦著「村・百姓たちの近世」岩波新書 刊を読み終えた。 著者は日本近世史の専門家で村社…

中断中の独り言・「放談会」

住んでいる施設で色々な話題について意見を交換し合う「放談会」と名の付いた会が出来、私も参加させてもらうことになった。 会のひとりが月一回テーマを決めてその内容を発表した後に意見を述べ合うことでスタートした。 今まで「移民受け入れ社会へむけて…

中断中の独り言・土佐人のことなど

現在終盤を迎えているNHK朝ドラ「らんまん」は土佐生まれの植物学者・牧野富太郎をモデルにしたものだが、演じているのが現代の若者の代表格とも云える神木隆之介さんなので、高知県の若者には申し訳ないが、どうも私の持つ土佐人のイメージからは程遠い気が…

中断中の独り言・「俳句世がたり」と「新茶汲む」

住んでいる施設に入居して一年半近く、俳句サークルに入って一年余りとなり初めて出逢う俳句に苦吟している。 サークルの先輩居住者の方から俳句の魅力再発見とキャッチコピーの付いた、小沢信男著「俳句世がたり」岩波新書刊と、配偶者の方が詠まれた手作り…

中断中の独り言・芥川賞受賞作「ハンチバック」

文藝春秋9月号に以前芥川賞を受賞したとニュースなどで話題になっていた、市川沙央(いちかわさおう)さんの「ハンチバック」が掲載されており読み終えた。 若い頃から何度も「純文学」というカテゴリーに入る小説にチャレンジしてきたが、幾つかの例外を除き…

中断中の独り言・俳句⑥

今日の三句 ・今日9月19日は正岡子規の忌日・獺祭忌らしい。子規は自分が病臥する家を獺祭書屋(だっさいしょおく)、俳号を獺祭書屋主人と一時期称したことに由来する。 獺(かわうそ)は捕った魚をまるで祭りのように並べるところから、詩文を詠んだり作る…

中断中の独り言・木槿(ムクゲ)と芙蓉(フヨウ)

施設の庭に木槿と芙蓉が咲き始めている。木槿は人目につきにくいところに一ヶ所、芙蓉は何ヶ所かに別れて育っている。 非常によく似た花で最初は全部同じ種だと思っていたが段々見分け方が分かってきた。 花でも雌しべの形で見分けがつくらしくツンと一直線…

中断中の独り言・「らんまん」の神社合祀

NHKの朝ドラ「らんまん」はいよいよラストスパートにかかって来ているなか、主人公の万太郎が、和歌山県在住の著名な民俗学者・南方熊楠(みなかたくまぐす)の影響や、神社の森の植物へのダメージなどを考え、明治政府の神社合祀政策に反対しようとするストー…

中断中の独り言・映画「ダンディー少佐」

中断中に録画したままになっているTV番組を消化しようと努めているがその中で、NHKBSプレミアムで放送された1965年のアメリカ映画「ダンディー少佐」を観終わった。 「ダンディー少佐」は私にとって忘れ難い映画のひとつで高校生の時に初めて観た。製作…

中断中の独り言・ふるさと厚狭の前方後円墳②

9月9日の続き ①長光寺山古墳 江戸時代初期、厚狭毛利家入部後の菩提寺・洞玄寺(とうげんじ)は厚狭川の右岸、郡地区下津(しもづ)にあるが、元々その地には古くから長光寺(ちょうこうじ)という名の寺があり荒廃していた跡地に寺号を改め建立されたものである…

中断中の独り言・施設のフェスティバル

昨日午後は住んでいる施設で、コロナで中断していた「フェスティバル」が3年ぶりに開催された。 私は引っ越して1年少しなので当然ながら初めての出会いである。 庭に舞台が設営され、キッチンカー、野菜果物などの直売といったことと併せ、 ・淡路島からの…

中断中の独り言・ふるさと厚狭の前方後円墳①

古墳時代は3世紀中頃に始まり7世紀中頃まで続いたと云われる。その最盛期は4世紀後半から5世紀後半であり、この時期に築造された古代日本の大王たちの墓群は「百舌鳥古市(もずふるいち)古墳群」として世界遺産に登録されている。 私が大阪に住んでいた頃…

中断中の独り言・9月句会

俳句サークルの9月例会があり、私は都合で出席出来ず、いつも通りブログに書いてきたものの中から選択、推敲して以下の5句を幹事さんに託した。 ①片翅(かたばね)の骸(むくろ)曝して秋の蝉 ②蟠(わだかま)る思ひを解(ほど)く秋の風 ③孤独らし播磨訛りの法師…

中断中の独り言・俳句⑤

🔘居室にて三句 秋の灯が友ヶ島から廻り来る 友ヶ島灯台の灯が我が家まで周期的に届く 吾も亦(また)紅なりの詩に哀しみが すぎもとまさとの歌「吾亦紅」 若き日のシネマ再び沁みる秋 映画「スパルタカス」 🔘施設の庭のオミナエシ(女郎花)

中断中の独り言・俳句④

🔘昨日のバスケットワールドカップ日本代表、オリンピック出場を決めた試合は最後にハラハラもあったが結果良しの素晴らしい奮闘だった。 三句 長江(ちょうこう)に舟運似たり瀬戸の秋 沈む日は「新世界より」と虫の声 越した地に旧居想わすオクラ花

中断中の独り言・俳句③

🔘居室にて三句、朝の庭から色々な虫の声が聞こえて来ている。 面舵で秋の紀淡へ澪長く 越した地で毛見待つ出来の田に出逢い LINE(ライン)にて鈴虫来たる夕べかな 昨夜はスーパーブルームーンだったらしいが、雲も出てなかなかシャッターチャンスに恵まれず、…