2023-10-01から1ヶ月間の記事一覧

放談会・AIが世の中にどのような影響を与えるか

昨日は住んでいる施設内の5人が集まりテーマを決めて雑談する月一回の会合で今回は四回目。 第一回は「移民受け入れ社会へ向けて」 第二回は「フィンランドと日本の教育対比」 第三回は「なぜ薩長土肥なのか、革新の必要条件」 担当が叩き台の資料を配布し…

歴史探偵・高杉晋作 歴史を変えた力とは!?

山口県は民謡不毛の地といっても言いかもしれないが、そのなかで唯一多少知られた存在が「男なら」、幕末長州藩が沿岸防備のために御台場(砲台)建設に庶民を動員した際に労働歌として唄われたと伝わる。 歌詞の1番、2番は女性の立場で、お国の大事に際して…

「日本の参謀本部」

大江志乃夫著「日本の参謀本部」吉川弘文館 刊を読み終えた。 著者は日本の軍事史研究では著名なひとりで2009年に死去されているが、沢山の著作があり私も日本の軍事史にはかねてより興味があり「日露戦争の軍事史的研究」などを読んできた。 この本は日…

山陽町史⑧松嶽山正法寺と元寇(げんこう)

8月8日のこのブログ山陽町史⑥に書いたように、厚狭の象徴のひとつ松嶽山・正法寺(中世の頃は松嶽寺とも呼ばれた)は源平壇ノ浦合戦の際、軍兵に襲われ全山焼失して寺伝、寺領等が皆無となった。 戦火より38年後、貞応2年(1223)正法寺の僧・大賢は再…

映像の世紀バタフライエフェクト「砂漠の英雄と百年の悲劇」

NHKで再放送されたドキュメンタリー番組・映像の世紀バタフライエフェクト「砂漠の英雄と百年の悲劇」を録画して観終えた。 再放送は現在のパレスチナ、ガザの戦争状態を踏まえ、その根源の一部を解き明かした内容が時宜を得たものだと思われたのだろう。 バ…

『東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」』

何か題名からしてどうかな?と思うような本だが『東大准教授に教わる「人工知能って、そんなことまでできるんですか?」』(株)KADOKAWA刊を読み終えた。 といってもとても内容を体系的に理解したとは言えず、部分的にその箇所、その意味がようやく少し理解出…

『「昭和天皇実録」を読む』

原 武史著『「昭和天皇実録」を読む』岩波新書 を読み終えた。 著者は元日本経済新聞の社会部記者で昭和天皇の最晩年を取材、後に日本政治思想史の専門家となる。 昭和天皇実録は云うまでもなく宮内庁が編纂した昭和天皇の伝記で、2014年に24年の歳月…

私の代表的日本人・柴 五郎

月刊誌・文藝春秋には今年8月号から作家で数学者でもある藤原正彦氏が「私の代表的日本人」を連載されている。 第一回が江戸時代の数学者・関孝和、第二回が江戸時代の米沢藩主・上杉鷹山、そして今回10月号が第三回の柴五郎である。 会津人・柴五郎はあ…

映画「こんにちは母さん」

10月18日のこのブログで、NHKの番組「プロフェッショナル 仕事の流儀・ふたりのキネマ~山田洋次と吉永小百合」を見ての感想を書いたが、そのドキュメンタリーの舞台になっていたのが「こんにちは母さん」という映画の撮影現場であった。 そういえば最近…

「関ヶ原研究会」

先日の産経新聞に、関ヶ原合戦の地元・岐阜県関ケ原町で新たに「関ヶ原研究会」が設立され、会長に中世史特に戦国時代が専門でTVの歴史番組の常連のひとり小和田哲男氏が就いて、新たな研究の進展を若手に促すということが掲載されていた。 関ヶ原合戦につい…

プロフェッショナル仕事の流儀・ふたりのキネマ~山田洋次と吉永小百合~

NHKのドキュメンタリー番組に「プロフェッショナル仕事の流儀」があり超一流のプロフェッショナルに密着し、その仕事を徹底的に掘り下げる番組で今回は映画人・山田洋次監督と俳優・吉永小百合さんであり多分面白いだろうと録画して観終えた。 二人の初めて…

厚狭毛利家の開作②梶浦開作(古開作と沖開作)

昨日10月15日の続き 厚狭川河口西側部分の開作・干拓事業はすでに寛延2年(1749)厚狭毛利家五代・元連、安永年間(1770年代)七代・就宣の時代に藩府に許可を願い許されていた。 しかし実際に着手に至ったのは天保6年(1835)九代・元美の時代…

厚狭毛利家の開作(かいさく)①開作あれこれ

先日私の故郷・山口県厚狭在住の中学同級生から、稲を昔ながらの天日干し(はさかけ)する田んぼの写真がグループLINEに送られてきた。 場所を確認すると江戸時代に干拓で出来た土地(古開作)であり、そういう土地で稲作が連綿と続けられていることに感慨を覚え…

司馬遼太郎さんの随筆⑥国民国家

江戸時代は身分社会でいわゆる士農工商の差が歴然としていたとされる。一般的に庶民といわれる農工商に属する人々は、年貢を始めとする税を搾り取られ窮屈な世渡りを強いられていると否定的に捉える見方が一般的である。 一方この事を肯定的に見て、それ以前…

「AIは人類を駆逐するのか?/自律世界の到来」

太田裕朗著「AIは人類を駆逐するのか?/自律世界の到来」幻冬舎 刊を読み終えた。 著者はこの本が刊行された2020年6月当時は研究者を経てドローン関連スタートアップ企業の代表で、現在は退職してノーベル賞授賞者・中村修二氏と、レーザー核融合炉の商…

塩野七生・「能力」と「素行」

イタリア在住の作家・塩野七生さんは月刊誌・文藝春秋に毎号「日本人へ」と題したエッセイを連載されている。 内容は海外からみた場合の日本人に警鐘を鳴らすものが多いが、大部の「ローマ人の物語」「ギリシャ人の物語」「十字軍物語」などを書かれた作家ら…

「そしていま一人になった」

女優の吉行和子さんが書いたエッセイ集「そしていま一人になった」集英社刊を読み終えた。たまたま図書館で高齢者向けに面白そうな題名と、名前を知っている著者に牽かれて借り出したものである。 題名は、何れも有名人である家族三人に先立たれたことを表し…

生誕100年 司馬遼太郎 雑談「昭和」への道

今年は作家・司馬遼太郎さんの生誕100年に当たると云うことで記念の出版や行事が実行されている。 NHKでは昭和61年に放送された雑談「昭和」への道と題したシリーズを記念番組として再放送されている。私は今まで観た記憶が無いのでこの際と思い第一回…

「鎌倉幕府の滅亡」

細川重男著「鎌倉幕府の滅亡」吉川弘文館 刊を読み終えた。 著者は鎌倉時代を専門領域とする歴史家らしく、本のあとがきに、「卒論・修士論文・博士論文を含め、これまで発表してきたすべての研究論文・研究書は、本書を書くための基礎作業であったといって…

「山陽町史」⑦箱田氏と惣社(そうしゃ)八幡宮

現在厚狭の郡(こおり)地区にある惣社八幡宮は加藤地区にある鴨神社とならんで地域のなかで最も古く由緒のある神社である。 2020年に撮った参道から神社を見上げた写真、時間がなく社殿に行けず。 社伝によれば、箱田小太郎広貞が末益村に社を建て文治3…

10月句会

昨日は住んでる施設の俳句サークルの10月句会が行われた。 といっても全く会があることを忘れ、時間になって電話連絡を受け慌てて最近ブログに載せてたものから無作為に5句選んで短冊を作って10分遅刻で駆けつけた。 前回事情で欠席したこともあり、今…

「ChatGPT」を使ってみた

最近話題になっている生成AIについて興味があり、この際と思い一番先行していると云われるアメリカのOpenAI社が開発した「ChatGPT」を試しに使ってみようとチャレンジしてみた。 先ず初めての登録段階で失敗、電話番号とメールアドレスで身元確認が行われる…