当麻寺(たいまでら)と瓦(かわら)そば

昨日はあまりの良い天気に誘われ、奈良県葛城市にある当麻寺と、その近くでふるさと山口県にゆかりの「瓦そば」が食べられる店に行ってきた。

当麻寺藤原氏出自の中将姫が出家し、一夜で綴織曼陀羅(つづれおりまんだら)を織りあげたという中将姫伝説や、珍しいことに密教真言宗顕教(けんぎょう)・浄土宗が併存していることで有名な大寺である。

この為急遽の事前勉強で検索した寺のホームページは
①古代氏族当麻氏~役行者(えんのぎょうじゃ・山岳信仰の祖)~弘法大師へとつながる縁の「当麻寺 中之坊と伽藍堂塔(がらんどうとう)」(真言宗)
平安時代の浄土信仰の広まりに伴い京・知恩院が建立したことに始まる「当麻寺 奥院(おくのいん)」(浄土宗)

の宗派別に2種類あることが分かり、当然と言えば当然ながら少し面喰らってしまった。

また当麻寺は花の寺としても有名だが、桜には少し早いかなと思っていたのだが、意外にも奥之院のシダレ桜が満開で、ここ数年桜を見た中で最も美しい印象を受け、予期せぬご褒美をいただいた。

境内への入り口仁王門(ここから真言宗)
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日本最古・国宝の梵鐘
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中之坊の書院で抹茶をいただいた、作法はよく分からないままだが、お茶も茶菓子も美味しい。
書院内のしつらえ、趣と落ち着きを感じる
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書院から見る庭
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中将姫が剃髪したお堂
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東塔と西塔、同じ三重塔が離れて建つ珍しい形式
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中将姫像
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奥之院本堂(ここから浄土宗)
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奥之院のシダレ桜ーーー最も見映えの良い時季に出会えた気がして、ただ圧倒されてしまった!
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奥之院庭園、極楽浄土がイメージされている、奥に阿弥陀仏石像
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奥之院 御影堂と大方丈
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当麻寺山号二上山(にじょうざん)と呼ぶ通り、雄岳雌岳の2つの山頂を持つ二上山を西方の背景にして建立されている。
この山は万葉集などで「ふたかみやま」と詠われ、飛鳥大和から西方に当たり、古来西方浄土の入り口とされていた。
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昼食は寺から少し離れた山口県下関にゆかりの瓦そば屋「味のかけはし」へ。
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瓦そばは、日本そばを瓦の上で焼いたもの、明治初期西南戦争に従軍した旧長州藩諸隊兵士等が野戦で食したものがルーツという。
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お土産は老舗名物のよもぎ入り「中将餅」を購入、帰宅してコーヒーと一緒に2個同時にいただいた、甘過ぎず優しい味。
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