「おいでませ」が知られるようになった山口県地方の方言だが、懐かしい言葉を離れた土地で聞くと結構沁みて来るものがある。
「山口県は中央志向が強い」とは作家・古川薫さんの言葉で、私も住んでいた折りは標準語に近いと思っていたが、離れて客観的に言葉を聞くとやはり方言が豊富で面白い表現も多い地方であることを実感している。
コロナや私自身の引っ越しのこともあり今年は一度も帰省出来ておらず、方言を聞いた場は同窓会や同級生との交信、山口県の宣伝メール、山口県の産品等からになる。
①「ぶち」
「ぶちええとこ」のように使い大変、凄いなどの意味がある。
②「~~しちょってじゃけー」
「◯◯さんは未だ仕事をしちょってじゃけー」のように使い、~~しておられる、~~している、という意味になる。
③「のんた」
同級生から頂いたそばの名前に使われていたが、「明日は雨じゃろうか、のんた」のように使い、ねえあなたといった相手に呼び掛けたり同意を求める場面で使われる。
④「幸せます」
「そうして貰えば幸せます」「新幹線が停まるようになって幸せます」といったように使い、有難い、便利だ、喜んでいるという意味がある。
⑤「思っちょる(~~しちょる)」
「◯◯しようと思っちょる」 「今忙しくしちょるけー」といったように使い、思っている、◯◯している、といった意味である。
🔘何れも子供の頃には聞いたり使ったりしていた記憶にある言葉です。
来年は久し振りに帰省して更に色々な方言に出合い採集しようと思っちょります。
【年用意 することも無し 四股を踏む】
🔘健康公園で歩きの途中出逢った小鳥、画像検索ではハクセキレイと思われる。人をあまり恐れず舗道の石の隙間をつついていることから虫を狙っているのかもしれない。
🔘セキレイ(鶺鴒)と言えば独眼竜・伊達政宗の花押(かおう・サイン)はセキレイの形をしていた。
政宗が発行した文書を証拠に豊臣秀吉から謀反(一揆の煽動)の疑いをかけられた。その申し開きの場で自分の正規のセキレイの花押は眼の箇所に針で穴を開けている、この証拠の文書の花押には穴がなく偽物であると弁明し死を免れた。