ウクライナ軍総司令官のインタビュー

ロシアの侵攻に始まったウクライナ戦争は、ウクライナ軍が反転攻勢を始めて5ヶ月近く経つがニュースを見る限り膠着状態に陥っているように見受けられる。

また新たに始まったイスラエルとパネスチナとの争いに世界が注目し、ウクライナは遠くに見えてしまうような気がする昨今である。

そんななか日経新聞にイギリス経済紙・「エコノミスト」の翻訳記事が「ウクライナ戦争、同じ技術ゆえの膠着」と題して掲載されている。同紙がウクライナ軍総司令官にインタビューしたもので、当事者ながら驚くほど率直な物言いで現状を述べてとても興味がある。

そのキーポイントは

第一次大戦の時と同じく技術の進化が戦局を膠着化させている。(例えば攻勢に出た両方の側がドローンで捕捉され、攻撃用ドローンやミサイルの標的になる。敵の動きを全て把握出来るが敵も我々の行動全てを把握出来る。)

・ロシア側の死者は少なくとも15万人に達するが、通常の国であればこれだけの犠牲が出れば停戦に向かうはずだが、同国では人命は安くその基準は数千万の犠牲を出した第一次、第二次大戦である。

・今回の戦争を決するのは何かひとつの新発明ではなく、ドローンから電子戦、地雷除去機、火砲への対抗策、ロボット工学の全てを革新し結集させた画期的な打開策が必要だが、現段階では技術革新の兆しが乏しい。

・ロシアはウクライナの10倍の人口を抱え経済規模は10倍、長期戦になればロシア有利だが、現状を見るとウクライナは身動きが取れない長期戦に陥った可能性がある。

・それでも例え1日に数メートルしか進軍出来ずともウクライナは攻勢を続け戦闘の主導権を握り続けるしかない。

🔘戦争当事国の軍総司令官の言葉として驚くほど現状を率直に語っていることに感心する。例え多少不利な戦局であっても現状を正しく伝えることが国民や支援国の最終的な支持につながると見越しているのかも知れない。太平洋戦争時の日本軍部の発表と比べて見るとその違いが際立っている。

祖国防衛戦でありその闘志は衰えていないが、全体を読むと政治や国際外交の早期の出番を期待しているように思えてならない。

🔘第一次大戦は双方が塹壕戦を繰り広げ戦車等が投入されたが終結まで4年以上の歳月を要したなかで4つの帝国が崩壊するという政治的大変動が起こった。

🔘今日の一句

 

大根畑(だいこばた)水撒く老婦背伸びして

 

🔘健康公園ペラルゴ二ウム?