お帰りモネ・永浦家の冷蔵庫

NHK連続TV小説「お帰りモネ」では主人公モネこと百音(清原果耶)の生家・永浦家で及川新次(浅野忠信)とその子亮(永瀬廉)との話し合いが持たれ、ようやく震災から区切りを付けようとしており、いよいよラストが近いかと思わせる状況になっている。

百音が帰郷して永浦家でのシーンが増えてきたするが、先日たまたま永浦家の家財として設置されている、居間近くの台所とカキ仕事等稼業のための仕事場の2台の冷蔵庫に目が釘付けになってしまった。

台所は縦型4ドア冷蔵庫と呼ばれていた形式のもので、冷蔵室、野菜室、チルド室、冷凍室が縦に4つ並んでいるもので推定ではおよそ400L前後と思われる。
当時としてはかなり大型だが民宿をやっていたという設定もあるのだろう。

仕事場の方はおよそ100L前後の2ドアタイプ上が冷凍室下が冷蔵室で、直冷式といわれる冷却ファンがついていないもので単身者用と云えるかもしれない。

目が止まったのは現役時代に携わったものかも知れないと一瞬思ったからで、録画の再生を数回繰り返して自分達のものではなく競合メーカーのものだと理解した。

だいたい形を見ればいつ頃生産されたものか想像がつくが、多分20年は充分経過しているのではないかと懐かしく思ってしまった。
ドアなどに使われているプラスチックは経過年数によって徐々に黄変していくが、その傾向も見て取れた。
小道具係さんも色々考えて用意されるのだろう。

家電の内やはり一番長く携わったのが冷蔵庫で、日本の冷蔵庫が小型で1ドアから徐々に大型多ドア化する過程を見てきた気がする。

その習性で映画やTVで冷蔵庫や家電製品が背景に出てくるとついつい目を凝らしてしまう。
我ながら「いい加減にしろ」と自嘲したくなるのだが、私の場合、冷蔵庫には食べ物ではなく色々な想い出が保存されているような気がしている。

◎これはケイトウ(鶏頭)だろうか?それともノゲイトウ?
f:id:kfujiiasa:20211021163920j:plain
f:id:kfujiiasa:20211021164007j:plain