財務次官、モノ申す「このままでは国家財政は破綻する」

日曜日朝、民放の報道番組「サンデーモーニング」の中で現役財務次官が財政赤字について雑誌に寄稿している事が話題になっていた。

また日経新聞の記事でもこの事が取りあげられており、これは読まなければと思い、用事の帰途本屋に寄って購入してきた。
近くの本屋はご多分にもれず3軒ほどが次々廃業され、残るは車で行かざるを得ないこの1軒になっている。

現役の官僚トップ・矢野康治氏が政治や政策について雑誌に寄稿する事の是非については、色々と議論あると思われるが私の読後感は「良く言ってくれた」に尽きる。

その内容骨子は概ね以下の通り
・すでに国、地方の債務を併せると1166兆円、GDPの2.2倍で先進国でずば抜けて大きい、それなのに財政赤字を膨らませる話ばかりが飛び交っている。
今の状況はタイタニック号が氷山に向かって突進しているようなもの。

・国家公務員は「心あるモノ言う犬」であらねばならない。

・歳入と歳出の推移のグラフはいわゆるワニの口の状態でそのギャップは年々拡大、経済成長だけで財政健全化する事は今までの経過から見ても不可能で、歳入歳出両面の改革が不可欠であり、「平時は黒字にして有事に備える」必要がある。

・過剰な給付金や補助金はかえって企業の競争力を削ぎ日本経済の活力を劣化させる。

・本当に困っている人への適切な手当ては必要だが日本人皆がバラマキに拍手喝采しているとは思えない。
今真に求められるのは「金を寄越せばらまけ!」というよりコロナ対策の具体策であり経済の再起動のための点火装置である。

・単年度収支の赤字をこのまま放置する事は世界に対して誤ったメッセージを送ることになり、国債の格付け、日本経済に悪影響を生じかねない。

・コロナ対策のために消費税を引き下げることは問題だらけで疑問がある。

◎私自身日本の財政赤字についてこのままでは危ういと思い、このブログでも6月4日「財政破綻を決めるのは誰か」等々、数回に渡って書いてきた経過があり、この度の寄稿の趣旨に全く賛同する。
この状態のままで次の世代に引き渡してはいけない。

八尾空港の外周で、悪名高い外来種セイタカアワダチソウが散見される。名は体を表すというが背が高く確かに花は泡立っているようにも見える。
f:id:kfujiiasa:20211014090910j:plain
f:id:kfujiiasa:20211014090936j:plain
f:id:kfujiiasa:20211014091042j:plain
f:id:kfujiiasa:20211014091319j:plain