昨日は定例の4月句会で、お二人が都合で欠席、13人の参加であった。
私はブログに載せたり手元に控えていた中から次の5句を出した。(今月の兼題:四月馬鹿)
①春の海雲映しとり墨絵描く
・ベランダから海を見ていて、海の色が上空の雲の濃淡をそのまま映し出していることに気付いて詠んだ。
海の色は時々刻々と千変万化するのを実感している。
②青き瀬戸白き水脈(みお)曳く暮れの春
・これも海を眺めていて、船の種類により非常に長く航跡を曳いて通る船がある(船によっては殆んど航跡を曳かないものもある)ことに気付いて詠んだ。
特に潮の流れと船の進行方向も関係しているような気もする。
③故郷の墓前にひとり東風(こち)わたる
・先日帰省した折りの心情である。
④鍬入れて匂い仄(ほの)かに土の春
・園芸サークルに入れてもらい、数年振りに鍬を握って土に入れたときの懐かしい感触や想いを詠んだ。
鍬使いは自分の身に付いている気がする。
⑤あの頃に帰りたしとて四月馬鹿
兼題を受けてふと浮かんだ句です。
結果は
①が3人に並選、
②が2人が特選に、1人が並選に、
③が1人に並選、
④が2人が特選に、1人が並選に、
⑤が1人に並選、
と、5句全てに選に入れて頂いた。特に②と④の句に2人づつ特選に入れて頂いたことは今までにない好成績で素直に嬉しい結果である。
特に②と④は推敲に時間を費やし、自分の中でも満足な出来と思っていただけに、自他の評価が一致して殊更嬉しい結果である。
私が特選に挙げた句は
一画の気がかりに辞書田螺(たにし)鳴く
俳句を短冊などに書き込む際、パソコンでは無理で筆記するしかないが、この場合字の一画が果たしてこれで良いのか迷いスマホやパソコンで確かめることが多く共感した。
🔘施設の庭、チューリップ、チューリップ