施設の俳句サークルの11月例会は7日(火)だったが、あいにくこのブログに書いたように中学の関西同窓会と重なっており、やむを得ず欠席させて貰い、出句の段取りをして世話人さんに預けておいた。
その五句は以下の通り
①種ありの葡萄嬉しや吹く仕草
②歩幅にも屈託出でし朝の秋
③アザーンが迎へる旅路冬近し
④紅葉踏み相撲部員が疾走す
⑤海拓く苦難伝へて稲穂波
昨日その出句控がメールボックスに返却されてきたが、選の詳細は分からないながら、館内に掲示される三句は順番に、⑤、①、③となっていた。この順に評価されたのだろう。
⑤は同級生からLINEで稲穂が実る写真が送られて来て、場所を聞くと江戸時代干拓(当時は開作と呼んだ)が行われたふるさとの地域であることが分かり、古文書にこの地域の干拓に大きな苦難が伴っていたことが書かれていたことを詠んだ。
①は最近種無し葡萄が増えている折、美味しい種ありに遭遇した気持ちを詠んだ。
③は現役時代に出張で行ったイスラム圏の何ヵ所かで聞いた、祈りを呼び掛ける強烈な声(アザーン)を、昨今のパレスチナ紛争のニュースを観ながら思い出して詠んだ。
イスラム教はパレスチナを始め中近東や北アフリカでの信仰が盛んだが、あまり知られていないのが東南アジアで、インドネシアやマレーシアはイスラム教主体の国、仏教国タイでも南部中心にイスラム教徒が多く存在する。
🔘施設の庭のあちこちでツワブキ(石蕗)が花開いている。