3月の句会

昨日は住んでいる施設の俳句サークル3月の例会で出席は15名(内1名は入会希望の見学)の盛会。

私はほぼ毎日作っている句の1ヶ月分の中から以下の5句を出句した。

①春靄(もや)に地図を片手の播州

②山椿暗き苔(こけ)道照らしおり

③梅の香が一木(いちぼく)なりの我を通し

④春雨は苦にはならずや群雀(むらすずめ)

⑤「子午線のまち」なる城や梅の花

今回は特選句に③と④が選ばれ素直に嬉しい。

また選句の対象になったのが①、④、⑤でその中の④と⑤は複数の票を入れてもらい望外の結果であった。

評価を聞いた上で、館内に掲示してもらう自薦三句は③、④、⑤とした。③は須磨離宮公園の梅、⑤は同級生と訪れた明石城公園の梅を詠んだもの。④は雨の日に健康公園を歩いている際に出会った雀の群れを詠んだものである。

残念ながら選にもれたが、②は山道で出逢った山椿を照明のように感じた句で自分自身では気に入っていたのだが。

私が特選に選んだのは、

【義仲忌(ぎちゅうき)や巴一字の小さき塚】

で、源義仲(みなもとのよしなか・木曽義仲)に仕えた女武者・巴御前の供養塔のある塚を詠まれたもので、巴御前の墓と呼ばれるものは各地にあるが、これは滋賀県大津市膳所にある源義仲を祀った義仲寺の塚を詠まれたものとのことである。

この寺には源義仲を贔屓(ひいき)にしていた俳人松尾芭蕉の墓もあり俳句を嗜む人が多く訪れるとのことである。

🔘今まで全く気付かなかったが施設の庭の片隅に山茶花に隠れて梅の小木が忘れられたようにただひっそり小さな花を咲かせている。