関西地区同窓会と踏海(とうかい)とは?

昨日は大阪北新地で約1年ぶりの厚狭中学校の同窓会、山口県からわざわざ来て貰った2名を入れて、合わせて10名の参加であった。

本来6月に開催の予定であったが台風直撃予報で延期になり今回に持ち越されたもの。

いつもこの会で思うのは、半世紀以上の時間とまた約500kmの空間を経て、これだけの人間が集まること自体とても不思議なことに違いない。

また山口県から出席の一人から郷土史の資料をハンドキャリーして貰った。ゆっくり読ませて貰おうと思っている。

食べ飲んだあとは同場所でのカラオケタイム、私はデュエット、合唱、一人唄も含め6曲も歌わせて貰った。いつも古い歌ばかり唄っている印象があったらしく今回新しいという反響が有り、また次回に備え持ち歌を増やさねばというモチベーションに繋がっている。

それにしても出席の皆さん、歌のレベルが毎回アップしていることに驚く。

出席の一人が歌手・尾形大作さんの持ち歌で山口県ゆかりの「吉田松陰」という歌を唄われた。その歌詞の二番に

「♪︎♪︎かくごの罪の踏海忌(とうかいき)♪︎♪︎」というくだりがあり、その場では理解できず後で調べてみて新しい知識のひとつになった。

幕末、長州藩士・吉田松陰日米和親条約締結の為伊豆下田に来航したペリー艦隊に乗り込みアメリカへの密航を企て失敗した有名な事件があった。

この事件のことを明治~昭和にかけてのジャーナリスト歴史家・徳富蘇峰(とくとみそほう)が「踏海の策」「下田踏海」と呼んだことが下敷きになっているようで、どうやら歌詞の「踏海忌」とは松陰忌(旧暦10月27日)を指すらしい。

ちなみにこの歌の作詞者は山口県周防大島出身の星野哲郎さんである。

🔘今日の一句

 

異郷にて七十路同期秋歌ふ

🔘施設玄関のゴクラクチョウカ(極楽鳥花)