中断中のひとりごと・2月句会

今日は住んでる施設の2月の定例の句会で、メンバー14人全員と、入会検討の見学者を加えて計15人の参加、私は直近に詠んだ以下の五句を出した。

①悴んでパスワード打つ二度三度

②着ぶくれて南京町を歩き食ひ

③大根の青首映えて時機を告げ

④寒あやめ風と歩いて出逢ひけり

⑤風花が丹波越え来て掌に

結果は④の句を3人の方が、③の句を2人、⑤の句を1人、並選に入れて頂いた。

①は今月の兼題「悴(かじか)む」に合わせたもので、いつも「歩き」の時持参して写真を撮るのに使うスマホは、パスワードでロック解除するようにしているが、寒いなか小鳥を撮影する際などの慌てて操作する様を詠んだ。

②は先日娘が訪ねて来て家内と一緒に「ルミナリエ」見物に行った際の神戸南京町の様子を聞いて詠んだ。

③最近の大根は青首の種が多いが、以前自分が栽培していた時の思い出と、施設園芸サークルの大根を重ねて詠んだ。

④は強い寒風の日の午後(朝はいつも公園を歩く)、施設の庭を歩いていてふと立ち止まった視線の先の草むらに、小さな花が私を待っていたように咲いていたのを詠んだ。

写真を撮って画像検索して「寒咲あやめ(寒あやめ)」だということが初めて分かった。

⑤晴れた寒い日、施設の建屋から出ると粉雪が北風に乗ってやってきたのだが、何か播磨の北の丹波国からわざわざ私に会いにやって来たような気がして詠んだ。

🔘施設内に掲示して貰う3句は④、③、⑤とした。

🔘私が最もいいね!と思った句は

悴みし心のすみの光る朝

色々な想像が拡がっていくような気がした。

🔘句作を始めて一年半を経過したが自己診断で言うと壁にぶち当たったままで足踏みしている。どうも写実と心の描写が上手く噛み合っていないような気がする、何とか手掛かりを見つけて壁を乗り越えたいものだ。

🔘来月の兼題は「海苔」とのこと。