6月句会

昨日は住んでいる施設の定例6月句会があり14人の参加、都合で欠席のひとりの方も事前に出句されていた。

今月の兼題「迎え梅雨」「走り梅雨」の1句を含めて以下の5句を出した。

①菜園の小苗叩くや走り梅雨

園芸サークルの畑で、ミニトマトの苗が先日の風雨に激しく叩かれ辛い様子を詠んだ。

②国生みの島より南風(はえ)の駈け来たり

住んでいる施設の南側は大阪湾や淡路島方向にひらけていて、南からの風の通り道になっており、そこを風が上って来る様子を詠んだ。

淡路島は「古事記」で日本で最初に生まれた島だとする記述があり、国生みの島とも呼ばれている。

③鍬入れて蚯蚓(みみず)で探る土の出来

蚯蚓が生息するのは自然の肥えた土の証であり、園芸サークルの畑でも以前の自家菜園でも土を耕した際ミミズが出てくると安心した気持ちを詠んだ。

④瓶底に紅い日焼けの青き梅

青梅の紅い斑は太陽にさらされた部分であり、その梅が梅酒の瓶に沈んでいる様子を詠んだ。

郷土史に時を忘れて夏灯(なつともし)

郷土史の本を読むと難解なことも多く、ついつい熱中して時間を忘れ、灯ともし頃になってしまったことを詠んだ。

🔘結果は③の句が5人、②と⑤の句が各々3人ずつ、残りの①と④の句が各々1人ずつ選に入れて頂いた。更に②、④、⑤の各句は各々1人ずつから特選を頂き今までで一番大変嬉しい結果となった。

また館内に掲示して貰う句は⑤、③、②とした。

🔘私が特選に推した句は

海風のすこし重たし迎え梅雨

で、すこし重たし の部分が平易な言葉ながら海風と迎え梅雨の双方にうまく作用していると思った。

🔘今年も健康公園にシロツメクサ白詰草・クローバー)じゅうたんの季節がやって来た。