雀三題

①最近家の周囲で雀が喧しい。
ひと頃雀を見ないなあと思っていたが様変わりで、不思議に思い色々と観察していると、どうやら庭の黐(もち)の木の若い実を食べることが主な目的になっているらしい。

この実が熟する頃は毎年色々な野鳥や鳩、カラスまで食べに来て争いを繰り広げていたが、今年は今の実の若い時期に殆どを雀が食べ尽くしてしまった。
雀が食べた跡
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最近、花粉もおさまり季節も丁度良く、晴れの日は庭に椅子を持ち出し本や新聞を読んだりするが、この黐の木で味を占めた雀が、私が庭に居るのも構わず近くまで来て遊んだり、私がコーヒーと共に食べたお菓子のおこぼれを探したりするようになってきた。

人が動くと雀はすぐに逃げ散るが、知らずにじっと本などに熱中していると1m以内まで寄ってくる時がある。
見ていると雀は意外にファミリーで行動している様子があり色々なスキンシップをしているのが分かる。
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②娘が用事で孫と共にやってきて、ジャガイモの収穫を手伝って貰ったが、今度のお土産が倉敷では昔から定番のひとつ「むらすずめ」

老舗和菓子屋さんの由来を読むと、
【江戸時代、天領(江戸幕府の直轄領)であった倉敷は米の集散地で蔵屋敷が連なることから倉敷の地名がつき、土地の人はお盆に豊作祈願で、い草で編んだ笠を被って豊年踊りを行った。
その姿は稲に群がる雀に例えられ、これをヒントに編み笠の形と稲の黄金色を組み合わせて菓子に作った】
とのことであった。
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名付けたのは幕末~明治期倉敷出身の勤皇家、豪商であった林孚一(はやしふいち)と書いてある。

倉敷には周辺の天領を管轄する幕府の倉敷代官所が置かれていたが、幕末慶応2年(1866)長州藩諸隊の脱走兵がこれを襲撃した倉敷代官所襲撃事件が起きている。

それはさておき、食べてみたが外が卵味のクレープに中が小豆あん、バランスがとてもいい。

③ジャガイモを掘った後、畑を均していると早速雀が餌の土中の虫を求めてやってきた。
土の色と雀が同色で分かりにくいが、さて雀はどこにいるでしょう?近寄るとすぐ逃げるので遠くからしか撮れない。
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