昨日は今年初めての施設俳句サークルの句会で、普段に無いお茶(ペットボトル)やお菓子まで出してもらった。
私は出来るだけ毎日の句作を心がけているなかから以下の五句を出した。
①木洩れ日へ悴(かじか)む手指差しかざす
②手袋を忘れて拳握り締め
③渡すより大き手受けしお年玉
④足長の影が寄り添ふ冬至の日
⑤小走りのお百度急かす初詣
結果は②と④が一つづつの選をもらっただけで残念な結果に終わってしまった。
館内掲示の句は⑤、④、②の句にしてもらった。
⑤は初詣で行った神社の参道の一部がお百度参りの周回コースに重なっている様子を詠んだ。
④は家内から孫へお年玉を渡すのを見て詠んだ。
②は冬至の日、晴れた午後歩いた際に、太陽の入射角の関係で私の影が異様に足長になっていることに気付いて詠んだ。
私が特選句に選んだのは
ねんねこの思い出残す端布(はぎれ)かな
私の記憶の中にもある「ねんねこ」は懐かしい響きだがこれが冬の季語だと初めて知った。
能登地震の直後なので、地震に関係する句が沢山有ったがその関連で能登のことが話題になり、能登の文化財(有形、無形)に関連して以下の事などを少し説明させてもらった。
・時国家(ときくにけ)ーー源平合戦の後、平清盛の妻・平時子の兄で権勢をふるった平時忠(たいらのときただ)が能登に流罪となり、その子・平時国がこの地域を開発したことに始まる豪農家で、海運業も営み屋敷や庭園などが文化財になっている。
(平時忠は清盛と同じ桓武天皇を祖とする平氏だが、清盛などの武家平氏と系統が異なる公家平氏である)
・御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)ーー上杉謙信の能登国攻めの際、民衆が陣太鼓と異装で抵抗したと伝わるもので、現在までその伝統が受け継がれている。
2021年3月4日のこのブログに「上杉謙信と能登・御陣乗太鼓」として書いたことがある。
両方の文化財の被害が無いことを念じている。
🔘施設の介護棟屋上庭園、ハボタン(葉牡丹)