映画「小説家を見つけたら」

NHKBSで放送された2000年のアメリカ映画「小説家を見つけたら」原題「finding forrester」を録画、長らく放置していたが時間を見つけようやく観終わった。

放置していたのが後悔されるような、記憶に残る、また観終えて余韻の残る私にとって良い映画であった。

原題「finding forrester」にあるフォレスターが主人公のひとり初老の小説家で、これを今は亡きショーン・コネリーが演じている。

もうひとりの主役が16歳の黒人青年ジャマールでロブ・ブラウンという俳優が演じているのだが、私はこの映画で初めて出会った気がする。

ネタバレにならない範囲で簡単に済ませると、ニュヨークの黒人街で生活しているバスケットボールと基礎学力に秀でたジャーマールは、あるきっかけで隠遁生活をおくるピュリツアー賞作家のフォレスターと知り合う。

ジャマールの文才を知ったフォレスターは友達として支援し、名門高校にバスケットボール特待生として進学したジャマールが、文学教室で遭遇した窮地を救う。

ジャマールとフォレスターは共に新たな出発を迎えるが、その数年後のある日フォレスターが新たな小説の原稿を残し癌で死亡した知らせがジャマールにもたらされる。

観ている途中で内容といい映像といい、「グッド・ウイル・ハンティング/旅立ち」に映像が似ているなと思い始め、フォレスターの死を知らせる弁護士でマット・デイモンが出てきて確信したが、この映画も同じ監督のガス・ヴァン・サントであった。

やはり米国では才能のあるまた努力をする若者を大人がサポートして成功に導くようなストーリー・アメリカンドリームが好まれるのだと思うと同時に、こういうことが幾らかでも現実的に機能し、国の活力になっているのだと思わされた。

余談だがショーン・コネリーは2020年に90歳で亡くなっていて、逆算してみるとこのとき70歳だが007ジェーム・スボンドよりむしろこの頃の方がカッコいい気がする。

🔘今日の一句

 

御陣乗(ごじんじょ)の太鼓よ響け能登冬野

 

🔘施設介護棟の屋上庭園、ネメシアの仲間たち、