経済・企業

ふるさと厚狭の「ニッカ」

7月17日付けの日経新聞で、「株主レーダー2021」のコラムに2020年度日本株の外国人保有比率の変動が大きい企業ランキングが載っている。この内、外国人の保有比率が以前に比べて増加した割合の大きい企業の第一位が「日本化薬」で増え幅が13.8…

孫のパソコンの応答速度の改善

近くに下宿している大学院生の孫から、授業や論文まとめなどに使うパソコンの応答が悪く、特にZoom、Excel、PowerPoint、等のソフトが使えないとの連絡があった。買い換えの必要が有るかなとも思い、パソコン関連に堪能な同級生に相談したところ、メモリーを…

「おかえりモネ」とウッドショック

私の応援している清原果耶さんが主人公役を演じる連続TV小説「おかえりモネ」は現在宮城県登米市の森林組合で林業の仕事に目覚めている。 この番組で私自身の林業知識を底上げするなか、世間ではオイルショックならぬ「ウッドショック」なる言葉が出始めてい…

華僑(かきょう)あれこれ

著名人が自分の来し方を振り返る日経新聞の「私の履歴書」は現在タイ国の財閥・サハグループの会長ブンヤシット・チョクワッタナー氏が登場されている。 サハグループは私がタイに駐在していた20年以上前の頃から日用品を手広く扱うタイで有名な財閥の一つ…

イスラエルの先端農業技術

一昨日の日経新聞の ASIA BIZというアジアビジネストレンドを扱う紙面に「イスラエル企業の先端技術 東南アジア、農業増産をめざす」というNIKKI Asia(英語版)と同時掲載の記事が載っている。最近のイスラエルに関するニュースは国内政治とパレスチナとの紛…

キューポラのある町/父の日プレゼント

日経新聞に機械メーカーの(株)クボタが社内にある4基のキューポラを2024年までに電炉(電気アークで鉄を溶かす炉)に切り替える記事が載っている。キューポラはコークス(石炭を蒸し焼きして高純度の燃料にしたもの)を燃やして鉄を溶かす溶解炉のことで昨…

TOTO(トートー)とTQC(テイキュウシー)

日本経済新聞の最終面・文化欄には「私の履歴書」という、各界の著名人が自らの来し方を数十回にわたって振り返るコーナーがあり、前回は俳優の吉行和子さんで、連続テレビ小説のモデルにもなった母親の吉行あぐりさんや兄で作家の吉行淳之介さんの話も交え…

テレビの故障・買い換え雑感

我が家にあるテレビの内、一番使用頻度の高い一台が突然映らなくなり、電源ランプが赤い点滅を繰り返す。 電源を数回リセットしても復帰せず、メーカーの問い合わせ窓口に連絡を取ったところ、内部の故障と言われ買い換えを勧められた。ランプの点滅で故障症…

財政破綻を決めるのは誰か

5月17日のこのブログでも触れたように私自身、日本の財政赤字問題については、 ・自分や周りの人の生活に大きな悪影響を来す恐れ。 ・通貨の発行権を持つ国家の赤字が、どこまで許容されるかと言う知的な興味。 の2つの観点からとても大きな関心を以前か…

10年後の財政「破綻確率」50%

日経新聞の「経済教室」という経済を分析した記事が掲載される紙面があり、そこに載っていた、中部圏経済研究所の島澤諭(しまざわまなぶ)氏の提起されている日本の財政についての分析〈10年後の財政「破綻確率」50%〉を読んで、深いため息が出てしまい、…

日立、間接部門をスイスに集約

日経新聞の小さな記事に「日立、間接部門を集約 スイス子会社に 5年で1700億円節約」の見出が出ている。小さな記事ながら、これを見てついに、いよいよ、という気持ちで記事にクギズケになってしまった。日立製作所は東芝と並び称される重電業界の雄だ…

出光興産創業者・出光佐三②

4月19日の続き出光佐三には広く知られるエピソードが幾つもあるがそのうち私の記憶に残るものを書き残しておきたい。①海賊と呼ばれた男 これは小説や映画の題名にもなった。 出光佐三は明治44年(1911)北九州門司で石油販売業「出光商会」を創業し…

出光興産創業者・出光佐三①

大阪に職を得て実家のある山口県との行き帰りに、いつも見る風景のひとつがJRの線路傍、海沿いに拡がる山口県周南石油化学コンビナートで、その中でも出光興産・徳山製油所(現在徳山事業所)は、山口県のランドマーク的存在で高度成長期を経て長く光輝く存在…

スエズ運河の座礁事故で思ったこと

スエズ運河の岸に座礁し運河を塞いでいた、日本船籍で台湾の企業が運航している最大級のコンテナ船が、ようやく離礁作業が成功し、運河の通行が再開されて通常の2倍の通行量になっているニュースが流れている。大潮で水位が上がる機会を利用して座礁した部…

風力発電、日本は部材に活路

再生可能エネルギーのなかで、私は日本の置かれている条件などから考えて以前から風力発電に注目している。いま高速道路を走ると山の稜線上に大型の風車が回っているのを目にするようになったが、中には故障で停止しているのもある。海に囲まれている日本は…

株価のなかで失われている企業業績との相関性

一般的に株価は経済の基礎的条件(ファンダメンタルズ)を反映し、その先行指標にもなると言われている。日経新聞の投資情報欄に掲載される「一目均衡(いちもくきんこう)」というコラムにこの一般的に信じられてきた株に対する見方を否定する衝撃的な論文の紹…

送電線を守る人

いつもの朝の「歩き」で行くコメダ珈琲店への道筋には関西電力の八尾変電所がある。 従ってこの周辺には変電所とINとOUTの関係になる送電線と鉄塔が結構な数で林立している。 八尾変電所 珈琲店の帰り道、住宅傍に立っている鉄塔下でメンテナンス作業の準備…

福島原発事故から10年

東日本大震災、福島第一原子力発電所の事故から10年の節目で、マスコミからは連日色々な記事や番組が発せられている。そのなかで毎日新聞の「水説」というコラムで取り上げられている原発記事で、福井地裁の元裁判長の方が言われている、 「日本歴史上最大…

厚狭の隣、美祢・伊佐の売薬

中世以降江戸時代に至る全国各地の有名な売薬は山岳信仰の修験者・山伏(やまぶし)の活動を背景にしている。越中富山ーー立山信仰 近江甲賀ーー飯道山(はんどうさん)信仰 大和ーー大峰山、当麻(たいま)寺、吉野山などの信仰 木曾ーー御嶽山信仰また実際の流通…

島精機創業者と「クモの巣」

島精機製作所というと一般の人には馴染みのない会社かもしれない。 和歌山市に本社を置く会社だが、ニット製品の編み機では世界のトップ企業といえる。コンピューター制御の截断機など独創的な周辺機械も含めた製品は、業界では突出した存在で、私が数十年前…

財政赤字と経済危機

私は経済の専門家ではないので、表題について現在の状況を理論的に説明することは出来ないが、少なくとも客観的に一市民の立場で見ることは出来るのではないかと思っている。日本の2021年度の基礎的な財政収支(プライマリーバランス・PB)はコロナウイル…

スマホのアップルが自動車を!!

現在の世界の自動車産業は、フォルクスワーゲン/アウディグループ、トヨタグループ、ルノー/日産連合、米GM、韓国現代等が、自動運転、環境対応、電動化、IT化等々の大変革期のなかでしのぎを削っている。国別で見ると、フォルクスワーゲン/アウディ、メルセ…

造船大手連合の船出へ期待

以前から、海運や造船については島国ニッポンの基幹産業という意識で、個人的に業界をフォローしている。この内造船は戦後の一時期、世界一の造船量を誇り他国を圧倒していた様子が記憶に残っており、人件費等の要因からトップの座を滑り降り中国、韓国に規…

中断中のひとりごと⑰インドへの考察④RCEP

色々なニュース媒体が、日中韓や東南アジア諸国連合(ASEAN)など15ヶ国が参加をした、東アジア地域包括的経済連携協定(RCEP)が発効する見通しであることを伝えている。この協定に中国が参加したことで、日本は中国に輸出する工業品の関税撤廃率が現状の8%…

中断中のひとりごと⑥日経新聞、電子版から新聞紙へ変えて思うこと

しばらく日本経済新聞は電子版をずっと購読してきたのだが、下宿中の大学生の孫と話をした際に、ボチボチと日経新聞を見た方が良いだろうということになり、電子版の購読を止めて新聞紙を配達してもらい、それを2人で廻し読みすることにした。何か時代に逆…

中断中のひとりごと「金融入門」

我が家に下宿中の孫が、大学の講座選択や進路の関係で金融や保険業界の事を聞いてきたので、・今の金融関係は金利の低下に苦しめられており、その為リストラやIT化の深掘り、等が必須であること。 ・特に地方銀行等に苦しいところが多い。 ・JAも国からやり…

ふるさと厚狭の石炭③

〈8月30日ふるさと厚狭の石炭②の続き〉 昭和の時代に入ると家庭用練炭(れんたん)が普及し始めこれの原料としての需要から昭和7年埴生(はぶ)炭鉱が再開、昭和12年には旧野上炭鉱が生田(いくた)炭鉱として再開した。日中戦争が始まると石炭は産業エネル…

ふるさと厚狭の石炭②

〈8月26日ふるさと厚狭の石炭①の続き〉明治2年4月長州藩石炭局は吉田宰判(よしださいばん、長州藩内西部の行政区画)内の石炭確保に乗りだした。厚狭・郡村荒草(こおりむらあらそう)由田ヶ浴石炭山、同百合野石炭山、及び山川村下村石炭山の3ヶ所が対象…

タイの反政府集会報道に思う

7月以降断続的に続いているタイの反政府集会で最近、王室の改革を求める声が出ているとの報道に接している。 現役時代タイに駐在していた時に見聞きしたことや、その延長でタイの政治・経済に興味を持ち続けている立場からすると 「とうとうそこまで来たか…

孫の運転免許取得と雑感

我が家に下宿中の孫が、運転免許証を手に入れたと言いに来た。 教習所が、コロナ騒ぎの緊急事態宣言で一旦閉鎖になったあおりで予定よりも大分遅れたが、何とか大学2回生のあいだに終えることが出来て一安心。私の世代であれば、あの車がカッコいいとか、あ…