造船大手連合の船出へ期待

以前から、海運や造船については島国ニッポンの基幹産業という意識で、個人的に業界をフォローしている。

この内造船は戦後の一時期、世界一の造船量を誇り他国を圧倒していた様子が記憶に残っており、人件費等の要因からトップの座を滑り降り中国、韓国に規模で劣るような位置に甘んじている状況が残念でならない。

過去、この苦境を脱すべく合併や再編が繰り返されてきた。
国内造船最大手、今治造船はその名前の通り瀬戸内造船業を代表する企業だが、中規模の造船会社を次々に吸収していくことで造船量国内最大となった。

一方国内2位のジャパンマリンユナイテッド(JMU)は主に大手重機械メーカー(日立造船JFEIHI、住友重機械)の造船部門を統合して出来た会社。

昨日の日経新聞に、この国内1位と2位の両者の、営業と設計機能を統合した新会社・日本シップヤード(株)が1月1日付けで発足したことが載っていた。

今海運では他業界と同じく環境対応が最優先課題になっており
次世代の燃料が、アンモニア、水素、バイオエネルギーなどの何れになるのか、大きな岐路に立っており、私の勝手な希望で言えば、統合した設計機能が上手く働けば、世界シェア3割ずつの中国、韓国(日本のシェアは2割)を逆転できるかもしれない。

また記事では、これを契機に各々が持つ生産部門・造船所、今治造船10ヶ所、JMU5ヶ所の再編も進むのではないかと書かれておりコスト競争力の回復にも期待が持てる。

国内需要に限界があるが、海外に目を向けると海運物流の重要性は、ますます増加すると予測される。
かつての造船王国や、戦艦大和、武蔵の建造歴史を知る身からすると国産技術力の再結集で一発大逆転に繋げてほしいと切に思っている。

今朝はこの冬一番の寒さを実感、初めて手袋、帽子を着けて歩いたが、耳はカバー出来ておらず風が当たってとても痛い。
歩き終えた後の熱いコーヒーが体に沁みた。
・歩きの道筋、アパート脇のミカンが食べ頃。
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