仕事に関する実用書を除いて、本はもっぱら自分の好きな非実用的な分野のものを読んで「無用の用」を実践してきたが、ゴルフに関するものは例外で、色々な人のゴルフエッセイや練習方法論等を読んできた。
中でも岡本綾子さんの関連本は10冊位は読んだ気がする。
岡本さんは私がゴルフを始めた若い頃の憧れの人で、とにかくスイングがきれいで飛距離も日本人選手の中では抜きん出ており、外国人選手と比べても全く遜色なかった。
岡本さんが日本を飛び出て単身アメリカに渡り、米女子ツアーでアメリカ人以外で初の賞金女王になったのには心底驚いたが、TV中継で観た、決まった瞬間ツアー選手達が岡本選手を肩車して祝福するシーンは、今でも目に焼き付いておりアメリカに受け入れられているなと強く記憶に残った。
今振り返って履歴を確認すると何と通算優勝62回(国内44、米17、欧州1)2005年世界ゴルフ殿堂入り、
私が何より尊敬するのは単身でアメリカに渡りツアーに日本人として初めて年間通じて参加した勇気で、その後の後輩達への道を切り開いたところにある。
いわゆる女子ゴルフのファーストペンギンだろう。
蔵書を整理するなかで岡本さんの本も処分してしまったが小型本の2冊「岡本綾子のすぐにチェックしたい!ゴルフの急所」と「岡本綾子のゴルフ上達指南」は迷った末に手元に残すことにした。
上達指南の「おわりに」に書かれてある一節
『今はそうした若い選手を中心に指導したり、テレビの解説や雑誌などのインタビュー、それと広島の家で農作業をするのが日課となりました。自分では「半農半ゴルフ」と呼んでいます。でも今でも練習はほぼ毎日欠かしませんよ。やはりゴルフをするときはそれなりによいプレーがしたい。ナイスショットの快感は何より素晴らしいのだから。』
「半農半ゴルフ」とは良い響きです!
◎タイに駐在していた際、タイのゴルフショップでクラブを買いついでに手に入れた岡本さんのフレーム写真
◎昨日の女子アイスホッケー・スマイルジャパンの初戦勝利、素晴らしいシュートの連続で素直に嬉しく興奮した。