日乗・日常

「この世を生き切る醍醐味」

樹木希林「この世を生き切る醍醐味」朝日新聞出版刊 を読み終えた。 この本は女優・樹木希林さんがガンで亡くなられる半年前、3日間7時間に及ぶ朝日新聞論説委員が聞き手のインタビューを取りまとめたもので巻末に一人娘の内田也哉子さんの葬儀後のタイミ…

「道づれは好奇心」

澤地久枝著「道づれは好奇心」講談社 刊を読み終えた。先日このブログに書いたNHKのドキュメンタリー番組「ミッドウエー海戦 3418人の命を悼む」以来知らず知らずのうちに澤地久枝、安野光雅コンビに私自身に縁が出来たらしく偶然手に取ったこの本の装幀…

家康の長男・信康誅殺事件

苦難の末に天下統一を果たした徳川家康の生涯を振り返った場合なんと行っても第一の痛恨事は長男で跡継ぎの信康を妻の築山殿と共に死に追いやったことにあると想像される。 NHK大河ドラマ「どうする家康」ではちょうどこの頃を描いているが、小説的発想でか…

7月句会

昨日は施設の俳句サークルの7月例会で12人の出席であった。一名の方が死亡退会、一名が中断、一名が欠席(出句のみ)。 私は兼題の「噴水」一句を含め、毎日このブログに書いて来たものの中から一部手直しを加え次の5句を出した。 ①乳歯抜け笑う子供の夏帽…

昔の味との違い

産経新聞朝刊に「朝晴れエッセイ」という読者が投稿する欄があり時折り読ませてもらっている。 先日、昭和20年代に小学生だったとされる(ということは私より先輩)男性が「ぐみの味」と題したエッセイを載せられていた。 久しぶりにグミ・ぐみ(といっても今…

映画「アレキサンダー大王」

NHKBSプレミアムシネマで放送された1956年のアメリカ映画「アレキサンダー大王・原題:Alexander The Great」を長い間録画していたがようやく観終えた。 アレキサンダーを演じるのはリチャード・バートンで私にとっては映画「クレオパトラ」でエリザベス…

二つのインド

日経新聞に「風見鶏」というコラムがあり先日「二つのインドと日本」という記事が掲載され、またこのたび天皇皇后両陛下がインドネシアを訪問され歓迎を受けられたニュースをみてこれを書くことにした。 二つのインドとは地域の大国であるインド(人口14.…

「ミッドウェー海戦 3418人の命を悼む」

ミッドウェー海戦は今から80年以上前の昭和17年(1942)6月、太平洋戦争中の日本海軍とアメリカ合衆国太平洋艦隊の主力機動部隊(空母艦隊)が、アメリカ本土と日本との太平洋中間地点にあるミッドウェー島を巡って激突した戦いである。 1941年12…

「源義経の合戦と戦略・その伝説と実像」

菱沼一憲著「源義経の合戦と戦略・その伝説と実像」角川選書を読み終えた。 この本は今から約840年前に活躍した日本史上のヒーロー・源義経について史料や物語を丹念に追究し軍事面と政治面双方から伝説を廃して実像により近付こうとする試みでありその成…

父の日の贈り物

昨日は父の日で娘からの荷物が届いた。 いくつになっても素直に嬉しく早速開いてみた。 毎年恒例のようになって重宝している外出用の半袖シャツと、今年は加えて外出用のスマホショルダーが入れてあった。 l 先日娘を交え淡路島に行った際、娘が肩に掛けてお…

ヤマモモの話

一年前に神戸の西・垂水に越してきて周辺を歩き、色々なところでヤマモモ(山桃・楊梅)の樹を見かけ大半が鳥の餌や無駄に熟して落ちているのを見てもったいないと思い、来年は必ず手の届く樹を見つけ採って食べてみようと思っていた。 今年春、健康公園の歩径…

「夏井いつきの日々是「肯」日(ひびこれこうじつ)」

民放のプレバトやNHK俳句でその辛口のキャラクターが人気の俳人・夏井いつきさんの「日々是「肯」日」を読み終えた。 この本は春・夏・秋・冬・新年の歳時記に合わせた五季ごとに、俳句、文章、写真で綴られた作品で、そのまえがきのなかで作者は、 『そんな…

「今井翼 タイ縦断鉄道の旅」

BS日テレで「今井翼タイ縦断鉄道の旅」という番組が放送されている。といってもたまたま番組表で懐かしい「タイ」という文字に牽かれて録画したのだが、俳優の今井翼さん(正直いって私は今まで全く知らなかった)がタイ北部チェンマイから南部マレー半島のサ…

6月句会

施設の俳句サークルの6月例会が開かれたが、私は都合で出席出来ず幹事さんの手をわずらわせ出句のみとさせてもらった。 私の出した五句はブログに書いたものに手を加え以下の通り。 ①カラオケに来し方託し夏に入る ②幼子をリュックに入れて夏の山 ③ビル街の…

御食国(みけつくに)のことなど

先日家族三人で淡路島を訪れたことをこのブログで書いた。その淡路島で一番目にしたのが「国生みの島」というキャッチフレーズで、これはよく知られているようにイザナギ、イザナミによる国生み神話で日本で一番最初に生まれた島は淡路島だとされることに由…

淡路島と「俳句を愛するならば」のことなど

一昨日、昨日と用事があり娘がこちら神戸に来て、ついでに淡路島へ三人で一泊旅行に出かけてきた。 用事を済ませたあと、車で明石海峡大橋経由、洲本温泉旅館・ホテルニューアワジで一泊、翌日同じ淡路島にある「淡路ファームパーク・イングランドの丘」で花…

日常の出来事二件

①施設通路に展示してある私の写真をぼちぼち取り替えねばと思っていたが、俳句サークルの先輩の協力で先日鉢伏山に登ったときに撮った明石海峡の写真をプリントして貰い同一場所に展示した。 スマホで撮っただけだかA4に拡大しても海峡の小さな船まで写って…

女子プロ・岩井ツインズと打ち放し練習

腱鞘炎(けんしょうえん)でもう一年以上ゴルフクラブを握れていない日が続いている。親指の痛みがあるのに続けてゴルフをしたり、必要に迫られ集中して書くことをしたりしている内に、ある日親指に激痛が走り車の運転にも支障を来すようになってしまった。 痛…

「私の人生を決めた本」

月刊誌・文藝春秋五月号の特集のひとつが「私の人生を決めた本」として掲載されており、副題として「読書家81人による史上最強のブックガイド」が付いている。 政治家・学者・芸能人・文筆家・経営者等々が自分の読書歴のなかで画期となった本について書い…

同年令の昼食会/獺祭(だっさい)のことなど

昨日は同じ施設の同年令3人で垂水駅前に出掛け昼食を共にした。肉、野菜何れもある店で私は刺身定食を選択した。 ビールで乾杯したあとは世間話に終始したが、同年令ということもあり物事に対する立ち位置や意見に大きな食い違いがないことがよくわかった気…

映画「Codaコーダあいのうた」

住んでいる施設の映画会で2021年の米・仏・加合作映画「Codaコーダあいのうた」を鑑賞した。 初めて学んだのだがCoda・コーダとはChildren of deaf adults のことでろう者、聞こえない聞こえにくい親を持つ聞こえる子供のこととわかった。 心に響く映画…

映画「ペリカン文書」

NHKBSプレミアムシネマで放送された1993年の米映画「ペリカン文書」を録画していたのをようやく見終わった。 映画の題名は何かで記憶に残っておりそれで録画して置いたのだが実際に観るのは初めてである。 クレジットで原作者がジョン・グリシャムである…

「松本清張と日本の黒い霧 」

NHKBSで放送された「松本清張と日本の黒い霧 未解決ミステリー」を3月25日に録画したままであったが1ヶ月ぶりにようやく観ることが出来た。 松本清張の代表的作品のひとつ「日本の黒い霧」をもとにして特にその中の「下山国鉄総裁謀殺論」を取り上げ戦後…

鉢伏山・旗振山へ山行

昨日はざっと半年ぶりに鉢伏山経由で旗振山へ登ってきた。 ・居室ベランダから見る右手が鉢伏山、左手が旗振山 今年はずっと花粉症に苦しめられ山は見るのも嫌になっていたが、ようやく症状が無くなりこの際と思い出掛けることにした。 麓の須磨浦公園駅から…

5月句会/ナンジャモンジャの花

昨日は住んでいる施設の俳句サークル5月度例会が開催され私は4月にこのブログに書いた句のなかから選んだ上で手を入れ以下の5句を出した。 ①【春筍(しゅんじゅん)を噛む音が招く故郷かな】 ②【身も軽く散髪の春書を読まん】 ③【遠足の黄帽子溢れ駅弾む】 …

「金子みすゞ・魂の詩人」

NHKEテレに「100分de名著」という番組があり、先日「金子みすゞ詩集」が本来25分刻みで4回に分けたものを100分連続で一挙に再放送された。 この放送がされていることを中学同級生のグループLINEで連絡があり、放送後も同郷の詩人として話が盛り上がっ…

インドの先行きなど

インドの人口が中国を抜いて世界一(2023年でおよそ14億3千万人)になったことが最近色々なマスコミでとりあげられている。 4~5年前に孫とインドについて話して以来インドの将来は私のウオッチテーマのひとつにしてこのブログでも書いたことがある。…

映画「イングリッシュ・ペイシェント」

NHKBSプレミアムシネマで放送された米映画「イングリッシュ・ペイシェント」を録画してようやく観終わった。 とにかく160分以上の映画なので時間が有るときに観ようと思いついつい後廻しになってしまった。 1997年のアカデミー賞で作品賞を始め9部門…

「雑草という草はない」

現在放送されている朝ドラ「らんまん」の主人公のモデル植物学者・牧野富太郎博士の有名な言葉のひとつが「雑草という草はない」というものであるらしい。 雑草、雑木(ぞうき)、雑魚(ざこ)などの言葉があるが雑という言葉を辞書でみると ・やりかたが念入り…

NHKドラマ「心の糸」

録画したNHKドラマ「心の旅」は観終わって清々しくまた気持ちが前向きになれるドラマである。 観ている最中に気が付いたのだが、出演者が現在の年齢よりだいぶ若いことから観終わって分かったのだが元々初めて放送されたのは2010年らしい。 今回は再放送…