昨日は住んでいる施設の俳句サークル5月度例会が開催され私は4月にこのブログに書いた句のなかから選んだ上で手を入れ以下の5句を出した。
①【春筍(しゅんじゅん)を噛む音が招く故郷かな】
②【身も軽く散髪の春書を読まん】
③【遠足の黄帽子溢れ駅弾む】
④【春雨に讃美歌溶けてやはらかに】
⑤【鶯に御呼ばれしたる朝餉(あさげ)かな】
結果は残念ながら特撰はなかったが、③と④の句はそれぞれ複数の方から撰に入れて頂いた。
③の句で「駅弾む」より「弾む駅」の方が良いのではという意見を頂きなるほどと思い修正することにした。
施設内に掲示して貰うのは②、③、④とした。
私が特撰にした句は
【ゆるゆると生きて行こうか蜷(にな)の道】
蜷は淡水の小さな巻き貝で私の子供の頃は田んぼや用水路でよく見かけ、その動いた跡が泥の上に蛇行した道筋を残していてその記憶がゆるゆるにピッタリと合う気がした。
蜷は蛍の生息に不可欠の生物で、蛍の幼虫はこれを好んで食べるので蛍を増やそうとするとこの川蜷を増やして行く必要があり時折ニュースで出てくる。
この懐かしい「蜷の道」が春の季語であることを初めて知り勉強になった。
四月から現状脱皮を図ろうと思い、テキストを買い込んでEテレのNHK俳句を視聴し始めた。
直ぐに効果が出るようなものでもないが、俳句が幅広い人に受け入れられていることに刺激を受けている。
🔘施設の介護棟の庭にある「ナンジャモンジャ」の木に咲いた花。
元はモクセイ科でヒトツバタゴと言う名前らしいが、他ではあまり見かけない木を珍しがってこう呼んだという説がある。
花の形は珍しいプロペラ形をしている。