「雑草という草はない」

現在放送されている朝ドラ「らんまん」の主人公のモデル植物学者・牧野富太郎博士の有名な言葉のひとつが「雑草という草はない」というものであるらしい。

雑草、雑木(ぞうき)、雑魚(ざこ)などの言葉があるが雑という言葉を辞書でみると

・やりかたが念入りでなく、大ざっぱなこと。

・色々なものがいりまじっている。まじる。

・多くのものが統一なく集まっている。

・はっきりした部類のどれにもはいらないもの。

となっておりあまりよい語感ではない。

雑草は百姓仕事や野菜作りには厄介なもので、特に夏前後の成長の早さにはうんざりするばかりで私も余計なもの邪魔なものとばかり思っていた。

リタイアしブログを始めて身の回りの野山、公園、路傍などを見ていくと、それぞれの木々や草花には名前がちゃんと付いていることが初めて理解出来て正直カルチャーショックを受けている。

引っ越してまだ一年に満たないが隣接する公園を歩くと季節が移り、日々の明け暮れ、天候の変化のなかでそれぞれの植物が、その寿命、一年や一日のサイクルのなかで変化する様が少し見えて来るようになってきた。

花がもてはやされる桜でも花の時間はごくわずかで、落花の後に訪れる長い時間の中での枝葉や実などを含めた変化はなかなか面白いものがある。

十把一からげになりそうな公園の歩径路脇の草むらにも誠に小さな花が咲いていることが分かってきた。

植物に関しては門外漢でありその名前を知る手立てをグーグルの画像検索に頼っている身ながら「雑草という草はない」という言葉がほんの少しばかりわかったような気がしている。

 

【新居には少し慣れたか穀雨来ぬ】

 

🔘昨日は住んでいる辺りでは朝から長時間にわたって霧が立ちこめ視界にも影響があった。霧にうるむ明石海峡大橋