映画「イングリッシュ・ペイシェント」

NHKBSプレミアムシネマで放送された米映画「イングリッシュ・ペイシェント」を録画してようやく観終わった。

とにかく160分以上の映画なので時間が有るときに観ようと思いついつい後廻しになってしまった。

1997年のアカデミー賞で作品賞を始め9部門を受賞しており、その時点で話題になっていた記憶があったが観たのは今回が初めての機会になる。

ネタバレにならないようストーリーは最小限にするが、北アフリカサハラ砂漠一帯の考古学国際調査隊の一員ハンガリー人の主人公は、調査隊の一員でもある英国人の夫人と不倫の恋に落ちる。

折から第二次大戦が勃発、北アフリカは独・伊軍と英・米軍の戦場になり、主人公と夫人は悲劇的な結末を迎え、主人公は顔形も焼けただれ、記憶も喪失しイングリッシュ・ペイシェント(イギリス人の患者)と呼ばれるようになる。

映画は患者が記憶を少しずつ取り戻し回想するかたちで描かれ、それに主人公を献身的に看護し安楽死させるカナダ人看護婦、地雷処理のシーク教徒兵士、カナダ諜報軍人などが絡んで展開するが、今そこに有る現実と回想が目まぐるしく変わっていき、徐々に疑問が明らかになっていく構成はさすがにアカデミー賞と思わせるものがある。

砂漠の映像は今まで「アラビアのロレンス」「風とライオン」など色々な映画で観てきた気がするが、この映画も砂漠の映像が効果的に使われている。

主人公の魅力的な人妻恋人役を演じた英国人俳優クリスティン・スコット・トーマスは映画の途中で思い出したが「モンタナの風に抱かれて」のロバート・レッドフォードの相手役の印象が強く残っている。

 

【朝の顔夕べに違(たが)えチューリップ】

 

🔘ツートンカラーのチューリップ