日乗・日常

「わたしの芭蕉」

加賀乙彦著「わたしの芭蕉」講談社刊 を読み終えた。 俳句をかじり始めて八ヵ月、一向に進歩が感じられない中で何か得ることが出来るものがないか悩んでいるが、たまたま図書館で俳句の本棚を見ていると旧知の小説家が書いた芭蕉の本が目について表紙の絵に…

「図書館への切なるお願い」

施設の図書室に置いてある月刊誌・文藝春秋4月号に歴史小説分野での直木賞作家・今村翔吾さんが「図書館への切なるお願い」と題する文章を寄稿されている。 その要旨は以下のような事と思われる。 『出版不況と言われる昨今の状況の中で、話題となった作品…

日銀の次の一手

昨今の国内の色々なニュースの中でも日本銀行総裁が交代したことに関連する情報は大いに注目されているもののひとつで、日本の将来にも影響があると思われる。 前任の黒田総裁が行った10年間にわたる異次元金融緩和については、色々なメディアがその評価を…

朝ドラ「らんまん」と郷校(きょうこう)

植物学者・牧野富太郎博士をモデルにしたNHKの朝ドラ「らんまん」が始まっている。現在主人公の万太郎の少年時代が進行中で、生家一帯の領主が設けた郷校に平民の子弟ながら通うことになり大きな刺激を受ける。 牧野富太郎が生まれた土佐(高知県)佐川の給領…

映画「キネマの神様」

NHKBSプレミアムで放送された2021年の松竹映画「キネマの神様」を録画して観終わった。 松竹映画の100周年記念映画ということで現在も松竹のエースというべき山田洋次監督が作家・原田マハさんの同名小説を映画化されたものである。 ネタバレを避けて…

4月の句会/ゴルフ場の桜を観る会

☆昨日の午前中は住んでいる施設の俳句サークルl月例会があり私は前月の例会以降にこのブログに載せた句のなかから多少手を加え次の五句を出した。 ①【夜半の風「春一番」と叫びをり】 ②【ぽたり落つ赤き椿の潔(いさぎよ)さ】 ③【悲話伝ふ須磨古戦場東風(こち…

「舞いあがれ!」が終わった。

NHK朝の連続TV小説「舞いあがれ!」が終わってしまった。 東大阪に住む病弱な少女が転地療養のため母親の故郷である長崎県五島列島の島に渡ったことで健康と、空への夢を得て挑戦する物語である。 最初の辺りは大学の人力飛行機クラブ「なにわバードマン」で…

書道展を鑑賞

昨日は施設の入居者の方から紹介を受け、灘区にある「兵庫県立原田の森ギャラリー」で開催されている書道展「第51回書ノ友社展」に出掛けてきた。 入居者の方のご友人がこの展示会に出品されているそうで、たまたま会場でその出品者の方と出会い作品も案内…

「神戸の歴史」②一ノ谷合戦

3月26日の続き 私の住む神戸辺りは九州西国から軍を催し京を目指す場合、京や畿内(きない・京の周辺諸国)を守る軍との衝突を起こしやすい地点に当たり幾度か全国規模の戦いの舞台になった。 その一つが源氏と平家が争った一ノ谷の合戦である。 木曽義仲に…

桜・さくら・サクラ

昨年5月に現在地に越してきて、隣接する健康公園の桜並木を見て桜が咲く頃になるとさぞかし綺麗だろうと思ってきた。 待っていたその染井吉野(ソメイヨシノ)がようやく見頃を迎え幾つか写真を撮ってきた。 【過ぎし日と現在(いま)を重ねて桜咲く】 施設の屋…

映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」

NHKBSプレミアムで放送された映画「ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男」を録画して観終わった。 2017年のイギリス映画で、第二次世界大戦でヒトラーのナチスドイツに対峙したイギリス首相・チャーチルの後半生、まさに戦時内閣を率い…

「神戸の歴史」神戸の名前の由来など

垂水図書館に立ち寄った際に見つけた古い本、落合重信著「増訂神戸の歴史ー古代から近代までー通史編」後藤書店刊を読み始めている。 1975年に初版が発行され1989年に増訂版となった古い本だが古代からの通史として新しく住人になった神戸を知る上で…

辛夷(こぶし)・「北国の春」

辛夷(コブシ)の花と言えば何と云っても連想するのが千昌夫さんの歌「北国の春」 白樺 青空 南風 こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春 季節が都会では わからないだろと 届いたおふくろの 小さな包み あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな ようやく唄えるようになっ…

ブログを開設して丸四年、など

はてなブログの運営会社から「ブログを開設されて四年になりました」という通知がメールで来た。 そうか、「誰でも無料でブログが始められる」というキャッチコピーに釣られてもう四年になるのかと我がことながら少し感慨もありデータを見てみると ・投稿回…

小平奈緒さんの元気な姿「鶴瓶の家族に乾杯」

スピードスケートの小平奈緒選手はそのひたむきに努力する姿と少し哲学的な話しぶりに好感を持ち現役時代ずっと応援してきた。 2022年10月23日のこのブログに「小平奈緒選手の全日本500m8連覇と引退」と題して小平さんの引退のことを書いたがそ…

故郷での歴史講演会と企画展

昨日は墓参りで帰った故郷で、山陽小野田市歴史民俗資料館主催の郷土史関係の企画展とそれに関連した講演会があり、企画展の対象にゆかりがある山口県在住の同級生と共に参加してきた。 歴史民俗資料館 企画展は以前私のブログでもふれたことがあるが、江戸…

故郷に墓参り

昨日から3年ぶりとなる墓参りで故郷の山口県厚狭に帰っている。実はこの帰省には別の行事に参加する目的もありその事は別に書くことにする。 神戸に引っ越して初めての帰省なので要領がわからず新神戸、西明石のどちらから乗車するか迷ったが神戸線経由で西…

映画「ドライビング・MISS・デイジー」

NHKBSプレミアムで放送された1990年の米映画「ドライビング・MISS・デイジー」を録画して観終わった。 観終えて少し心が温かくなるようなヒューマンドラマと言えるかもしれないが、1990年のアカデミー賞作品賞を受賞していたことをあとで知りなるほ…

映画「ゼロの焦点」

1909年生まれの作家・松本清張の生誕100年を記念して2009年に公開された映画「ゼロの焦点」がNHKBSプレミアムで放送され録画して観終えた。 松本清張作品は推理小説時代小説を問わず若い時期に数限りなく読んだ気がしてこの映画の題名にも記憶が…

「坂の上の雲」⑦一朶(いちだ)の雲

司馬遼太郎さんの全6巻の大作「坂の上の雲」を読み始めた若い頃、私はなぜこの物語の題が「坂の上の雲」なのか疑問に思ったままだった。 周知のようにこの物語は明治の伊予松山人・秋山好古、真之兄弟と正岡子規の生涯を縦糸に、日露戦争を横糸にして織り込…

あるある!お悩み相談室「名句の学び方」

住んでいる施設の俳句サークルメンバー募集の貼り紙を見て俳句を初めてようやく半年ほど経過した。ぶっつけ本番なので未だに良く分からないことが多い中、季語と五・七・五を頭に入れて毎日一句を目標に句を作っている。 そんな中図書館で目についたエッセイ…

3月の句会

昨日は住んでいる施設の俳句サークル3月の例会で出席は15名(内1名は入会希望の見学)の盛会。 私はほぼ毎日作っている句の1ヶ月分の中から以下の5句を出句した。 ①春靄(もや)に地図を片手の播州史 ②山椿暗き苔(こけ)道照らしおり ③梅の香が一木(いちぼ…

『遣唐使とユーラシア大陸ーー「ふりさけ見れば」連載を終えて』

安部龍太郎さんが日経新聞に連載されてきた「ふりさけ見れば」が全567 回で、とうとう終わってしまった。 奈良時代に大国・唐と我が国が朝鮮半島情勢などを経て緊張状態にあるなか、遣唐使として派遣された阿倍仲麻呂と吉備真備(きびのまきび)を主人公に…

孫が会いに来た

就職して関東に赴任する予定の一番上の孫がその前にということで垂水に会いに来て、家内と一緒に駅前のドトールコーヒーで話を聞いた。 正月にも都合で会えていないのでおよそ半年振りとなるが、卒業論文もほぼ完成したとのことでその写しを見たが従来から取…

「ふりさけ見れば」が終わってしまった

安部龍太郎さんが日経新聞に連載されてきた「ふりさけ見れば」が全567 回で、とうとう終わってしまった。 奈良時代に大国・唐と我が国が朝鮮半島情勢などを経て緊張状態にあるなか、遣唐使として派遣された阿倍仲麻呂と吉備真備(きびのまきび)を主人公に…

播磨国(はりまのくに)の同窓会

昨日は中学校の同窓生で旧播磨国(兵庫県)に住む3人と隣国・摂津国(せっつのくに・大阪府)の1人の計4名で食事会があり兵庫県明石市まで出掛けてきた。 近くの加古川に永く暮らす同窓生が段取りをして ・駅近くの和食の店で昼食 ・明石城公園を散策 ・カラ…

「ミスタードーナツ」

今日は普段とちょっと違ったことを書かせて貰うことにした。 最近垂水駅近くの「ミスタードーナツ」にはまってしまっており、昨日も垂水に用事で出たついでのシャトルバスの待ち時間に店に行きドーナッツとコーヒーを頼んだ。 然しその値段が何と併せて33…

「ふりさけ見れば」と長門国油谷湾(ゆやわん)・久津(くづ)

安部龍太郎さんが日経新聞に連載中の「ふりさけ見れば」もいよいよ終局に近付き阿倍仲麻呂は日本の土を踏むことなく「安禄山の乱」の終焉を見届け唐で死去した。 仲麻呂が日本のスパイとして唐に残った目的は日本の歴史が書かれているとされる歴史書「魏略(…

映画「杉原千畝 スギハラチウネ」

住んでいる施設の映画会で2015年に製作された日本映画「杉原千畝 スギハラチウネ」を観ることになった。 云わずと知れた第二次大戦の渦中でリトアニア(バルト三国の一つ)領事の職に在る時、ナチスドイツの迫害を逃れるユダヤ人に、後に「命のビザ」と呼…

同年代コミュニケーションミーティング

昨日は同じ施設に住む同年生れの3人で初めてのランチミーティングで垂水区舞子の和食・串カツ屋さんに行ってきた。 カウンター席でビールで乾杯の後、ランチの串カツコースを味わった。肉と魚のコースがあり私は魚を選択したが、質・量とも適正でゆっくりさ…