辛夷(コブシ)の花と言えば何と云っても連想するのが千昌夫さんの歌「北国の春」
白樺 青空 南風
こぶし咲くあの丘北国の ああ北国の春
季節が都会では わからないだろと 届いたおふくろの 小さな包み
あの故郷へ 帰ろかな 帰ろかな
ようやく唄えるようになったカラオケ持ち歌の一つだが、長い間この辛夷の木や花を全く知らずに来た。
神戸に越してきて近くの健康公園で変わった形の木の実、丁度人間の拳のようなゴツゴツした実を見つけ消えかかった名札をどうにかして読むと「コブシ」とありなるほどこれがあの「北国の春」の辛夷かと理解した。
これで何か名前の由来が分かった気がしてあとは花を見るだけだなと思い春を迎えた。
ようやくここに来て蕾や花が開き始め歌のイメージが出来上がった気がしている。
今まで余り目にしてこなかったが、神戸のこの辺りでは色々な場所に植えられ一斉に花が咲き始めていることも分かってきた。
調べてみると辛夷は春先の農事に関係深い木のようで、開花の状況を見て農作業の開始を判断したり豊作など作柄を占うことにも使われたとのことである。
多分このようなことが「北国の春」の歌詞の背景にあるように思われ農家生まれの私にはより一層この歌に愛着が感じられる。
【野良仕事土の懐かし辛夷(こぶし)咲く】
・健康公園の辛夷あれこれ
蕾が開きかけ、花の下に小さな葉が一枚あるのが特徴で如何にも春を待っていたような感じがする
・施設の前庭の小さな辛夷