「神戸の歴史」神戸の名前の由来など

垂水図書館に立ち寄った際に見つけた古い本、落合重信著「増訂神戸の歴史ー古代から近代までー通史編」後藤書店刊を読み始めている。

1975年に初版が発行され1989年に増訂版となった古い本だが古代からの通史として新しく住人になった神戸を知る上で最適と思い借り出した。

まだ途中ながら神戸の名前の由来が断片的に出て来ており新しい知識になった。それによると、

平安時代郷制がとられていた中で現在の生田区辺りにあったのが神戸郷(かんべごう)で、大同元年(806)に各地の神社に封戸(ふご)が与えられたが、摂津国(せっつのくに・現在の大阪府兵庫県にまたがる)の神社の神戸(かんべ)がこの辺りにあったことから地名になった。

後に神戸村(こうべむら)と呼ばれるようになるが早くには「こんべ」「こうべ」等と呼ばれ紺部、頭などの文字が当てられることもあった。

封戸とはふこ、ふーことも云い古代貴族などに禄として特定の数の公民の戸(課役負担のある行政単位としての家)を与えたもので、祭祀を維持するため神社に付属した場合は神戸と称される。

神戸(かんべ、etc)と云う地名は全国にあるがその大半は上記とおなじ由来と考えられ、例えば伊勢神戸(いせかんべ)は伊勢神宮神領であったことによる。

また私が住んでいるのは神戸市垂水区だが、垂水の由来は、

現在の東垂水から塩屋にかけて旧山陽道沿いに、水の滴りが絶えない滝があり旅人がここでのどの渇きを癒していたということが起源になっているようである。

新しい土地に来るとなかなか学ぶことも多くなる。

(ちなみに兵庫の名前の由来は以前にこのブログに書いたことがある通り、大化の改新の際国郡毎に置かれた兵器庫があったことによる兵庫から来ている)

 

【珈琲に蜂蜜二滴郷土史を】

 

【ぽたり落つ赤い椿の潔(いさぎよ)さ】

 

🔘健康公園の椿、椿の花は花びらの重なりがバラよりも密でとても美しい。