あるある!お悩み相談室「名句の学び方」

住んでいる施設の俳句サークルメンバー募集の貼り紙を見て俳句を初めてようやく半年ほど経過した。ぶっつけ本番なので未だに良く分からないことが多い中、季語と五・七・五を頭に入れて毎日一句を目標に句を作っている。

そんな中図書館で目についたエッセイスト・岸本葉子さん、俳人・岸本尚毅さんの共著『あるある!お悩み相談室「名句の学び方」』を借りてきて、少しでもレベルアップにならないかと読んでいる。

私は今まで俳句とは無縁だった為全く知らなかったがお二人はそれぞれ俳句の分野では有名らしく、岸本葉子さんはエッセイストの傍ら俳句を始め「NHK俳句」という番組の司会者もされているとのことであり、岸本尚毅さんは同番組の選者もされている俳人ということである。

第1章名句で解決!「あるあるお悩み相談室」では岸本葉子さんが岸本尚毅教官に尋ねる形式になっているが、その中で私も共感する内容が、

Q:お題の季語で作ったら「それ以外のところで使っている言葉も季語だ」と指摘されてしまいました。季語が二つ以上入るのはいけないのでしょうか?

A:季語には「鰯」「鯵」「蝶」のようにふつうに使う言葉と「春雨」「秋風」のように俳句的な情緒を背負っており身構えて使うものの二種類があり、身構えて使うものが二つ入るのは避けなければならないが風景の中にたまたま季語になるものがあるのは問題ない。ーー大いに納得。

Q:「一句にあれこれ詰め込みすぎだ」と言われます。

A:読者にとって要らない情報を探り、場合によっては一句を半分に割って二句にする方がいい場合も。ーー納得。

Q:俳句では「写生」が大事と聞きますが見たままを五七五にすると「説明的」と言われます。

A:映像を読者に見せる。ぴったりの言葉を時間をかけて探す。ーー大いに納得

第3章学びたい「名句集」七選と題して七人の俳人の句集が紹介されているが、これらの中で具体的に紹介された句で自分なりに最も感じるものがあった句は、中村汀女「汀女句集」より

【持ちかへてすぐ重き荷や秋の雨】

🔘3月4日から今年のイカナゴ漁が解禁され、朝垂水沖を見ると白い漁船が点々と漁場に群がっているのを目にするようになって来た。

 

イカナゴの網船群れて淡路沖】