淡路島と「俳句を愛するならば」のことなど

一昨日、昨日と用事があり娘がこちら神戸に来て、ついでに淡路島へ三人で一泊旅行に出かけてきた。

用事を済ませたあと、車で明石海峡大橋経由、洲本温泉旅館・ホテルニューアワジで一泊、翌日同じ淡路島にある「淡路ファームパーク・イングランドの丘」で花と動物を見て帰宅した。

旅館の料理、景観、温泉とも申し分なかったが、部屋に数冊の新刊本が置いてありそのなかのひとつが稲畑汀子(いなはたていこ)著「俳句を愛するならば」NHK出版刊であった。

部屋に持ち帰り用として置かれている旅館の女将が取りまとめられている「淡路島」という冊子を読むと、女将も友人のすすめで俳句に導かれたとありその縁で「俳句を愛するならば」を置かれているようである。

私のような初心者が紹介するのはおこがましいが、稲畑さんは高浜虚子の孫で正岡子規の流れを受け継ぐ歴史ある俳句誌「ホトトギス」を永年主宰され昨年死去された俳句界の巨星のひとりである。

これも何かの縁と思い部屋で読み耽ったが、俳句の壁に直面している身にとってなかなか染み入る内容が溢れている。そのうちのひとつ

「俳句の作り方十のないないづくし」

①上手に作ろうとしない。

②難しい表現をしない。

③言いたいことを全部言わない。

④季題を重ねない。

⑤言葉に酔わない。

⑥人真似をしない。

⑦切字を重ねない。

⑧作りっ放しはいけない。

⑨頭の中で作りあげない。

⑩一面からのみ物を見ない。

十の内特に①、③、⑨、⑩は特に身に染みたアドバイスとして受け止めた。

・旅館の窓から洲本ヨットハーバーと紀淡海峡

・道の駅から明石海峡

イングランドの丘の動物たちの一部