NHKドラマ「心の糸」

録画したNHKドラマ「心の旅」は観終わって清々しくまた気持ちが前向きになれるドラマである。

観ている最中に気が付いたのだが、出演者が現在の年齢よりだいぶ若いことから観終わって分かったのだが元々初めて放送されたのは2010年らしい。

今回は再放送で主演が神木隆之介さんで、現在の朝ドラ「らんまん」の主人公を演じている事と無縁ではないかもしれない。しかしお蔭で見逃がしていた良いドラマを見させてもらった。

高校三年生の主人公(神木隆之介)はろう者の母(松雪泰子)と暮らしているが母の期待でピアニストになるべく芸大を目指している。

そんな中、路上ライブをするろう者の女性美容師(谷村美月)と知り合う。

二人のろう者との関わりの中で主人公や母のこれまでが明かされ、それを踏まえた主人公と母の新たな旅立ちが始まる。

このドラマの中心を成し谷村美月さんが演じるろう者の娘が自分達を鼓舞する言葉が印象的である。(実はこの言葉は母親が若い時にろう学校の後輩に残した言葉で、娘は同じ学校でその言葉を受け止めていたことが明かされる)

『私たちにはできないことが三つある、聞くこと、しゃべること、無限の夢を持つこと、でも私たちにはできることも三つある、目で聞くこと、手でしゃべること、現実の中に夢を見つけること』

続けて娘が手話でしゃべる

『でも私は無限の夢だって持てると思っている』

観ていて不覚にも涙が出てしまった。

松雪泰子さんは今まで映画「フラガール」が印象に残っていたがこのドラマの母親役もとても良かった。

 

【海の涯空始まりて龍天に】

 

🔘健康公園の管理室近くに植わっているのはノースポールと思われる。